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5章 旅立つ日はいつ?

勉強会でも大暴れ(?)

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感動の卒業の次の日、ルルとアンリは勉強会に行くため準備をしていた。鞄に教科書と筆記用具を入れると、迎えが来るのを待っていた。


「おちび達は大丈夫かな?」ルルがポツリと呟く。


「大丈夫だと思うよ。あの子達は強いし…あの子達だしねー」


「確かに」笑うルル


そんな話をしていると、迎えの馬車が着いたので乗る。昨日別れたばかりなのにこんなにも寂しいとは思っていなかった。それはアンリも同じなのだろう、顔がとても嬉しそうだ。


暫く馬車に揺られて、貴族街で一際大きい屋敷の前で止まる。その屋敷前にはエチカさんと満面の笑みで手を振るヨシュアがいた。


「ねーねーー!」小躍りして喜ぶヨシュア


「ルルちゃん、アンリちゃんいらっしゃい!」


「エチカさん、お世話になります…あのヨシュアは大丈夫でした?」


「少しグズったけど大丈夫だったわ。私もちょっとびっくりしてるのよ」

にこやかに言うエチカさんは幸せそうだ。お腹の子の為にも良かったかもしれない。


「ねーね!ぼきゅのおへやみてよー!」


「おねしょしなかったかぁ~?」からかうアンリ


「ちないよ!そりぇにおむちゅちてるもん!」どや顔で言う


「どや顔すんなよ!」笑うアンリ


「エヘヘ~」何故か照れるヨシュア


ルルはこのやり取りが懐かしくて込み上げてくるものがあるが、ぐっと堪える。


「ヨシュアの部屋見る前にリクとエドワード君が来るのを待とうね」


「うん!」


ルルとアンリに挟まれて、嬉しそうなヨシュア。広間でおやつを食べながら、リク達の到着を待っているとドアが開き元気そうなおちび達が現れる。


「「こんにちは!!」」


おちび達は再会を喜び、小躍りしている。


「昨日からの再会」爆笑するアンリ


皆は勉強会の前におやつを食べながら話をする。リクも泣かないで眠れたみたいで、皆で拍手をする。何故かエドワードも報告するのでアンリがまた腹を抱えて笑う。


「エチカさん、勉強会の先生は誰ですか?」


「それがね…お願いしていた人がいたんだけど、ある人が断ってしまって」困り顔のエチカ


ルルとアンリはお互い顔を見合わせて首をかしげる。


「もしかしてジョンさんですか?」


「もっと最悪な人よ!」


その言葉に我慢が出来なくなったのか、勢い良くドアが開き大柄の男性が入ってくる。


「最悪とはなんじゃ!失礼な娘じゃのう!」


「あーー!じーじだぁ!」男性に手を振るヨシュア


「あ~孫~」デレデレする男性


どこかジェラルドに似ているその壮年の男性がエチカに詰め寄るが、ヨシュアが手を振ると顔が崩れる。


ルルとアンリは唖然と壮年の男性を見る。


「「先王!?」」


大物過ぎるの先生の登場です!
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