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2章 国王陛下とルル
閑話 リクの一日
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まだ暗い朝方4時にリク3歳は起床する。そして朝のトイレを済ませて部屋に戻ると着替え始める。着替えが終わると読みかけだった絵本を読んでいる。
「相変わらすじジジイみたいな生活リズムだな…」
そんなリクを見て呟くケイシー。ケイシーはリクと同室で面倒を見ている10歳の男の子だ。
「ケイチーおはよ!」
「おう、おはよう。お前は準備万端だな」
ケイシーは二段ベッドから下りると顔を洗いに行き戻ると着替える。
「リク、もうすぐ飯の時間だから食堂行くぞ!」
「はーい!」
リクはケイシーと1階の食堂へ行く。椅子に座りじっと待っているリクと違い、ケイシーは友人の元に挨拶に行ってしまう。リクはある人物達の登場を待っていた。
「チロ兵士!頑張って下りるのであります!」
「あい!」
チロが苦手な階段を一歩また一歩と下りていく。そして最後まで下りると拍手喝采が起きる。リクも拍手する。
「あ、リクおはよう!」ルルが挨拶する
「りきゅおはよー!」チロも元気いっぱい挨拶する
「ルル、チロおはよー!」
「ここ座るよ!」
「いいよ!」喜ぶリク
リクはルルとチロを見ているのが好きだ。チロが鼻水を垂らしているとルルがそれを更に垂らして遊んでいる。チロも楽しそうだが先生に怒られている。
そこにジョンさんがやってくる。
「よう!ルルとおちび達!」
「おちびじゃにゃい!チロだもん!」
「ちびじゃにゃい!リクだもん!」
リクはこの食事の時が楽しくて仕方がない。ここに来た時は誰とも馴染めずずっと1人だったが、ルルとチロそして少し怖いアンリに声をかけられて少しずつ馴染んでいけた。
「ルルありがとー!」リクが言う
「どうしたのリク?」
「エヘヘ~!」
リクはそう言うとチロと一緒にご飯を取りに行った。後ろにはジョンさんも並んでいてお皿にいっぱい入れてチロに怒られてる。
朝ご飯が終わると皆は先生達と遊んでいるが、リクはずっと同じ絵本を読んでいる。この絵本はこの孤児院にきて馴染まないリクにルルがくれた大切な絵本だ。
絵本を読んでいると、チロの泣き声が聞こえてきた。最近チロはルルがいなくなると泣きながら探しているのだ。
「チロだいじょぶー?」
「すん…ねーねが…いない」
「ちぇんちぇいよんでくるね!」
リクは先生を呼びに行く。だがルルが戻ってくるまでチロは泣き止まなかった。お昼はケイシーもルル達もいないので1人で食べるお昼はいつも美味しくない。午後はお昼寝をして起きる頃にケイシーやルル達が勉強会から帰ってくる。
「ねーねー!」泣きながら飛びつくチロ
羨ましいと思うリクだが横にいるのはちょっと怖いアンリなので我慢する。するとアンリにデコピンされる。
「アンリいたいよー!」
「あんた今失礼な事考えたでしょ!」
おでこを擦りながら席に着きルル達とご飯を食べる。やっぱり皆で食べると美味しいな。名残惜しいが食事が終わるとお風呂だがその前に必ずトイレに行きたくなる。
「ケイシー!」
「おう、トイレだな!」
ケイシーに軽々抱えられトイレに行く。お風呂は周りが騒がしいのであまり好きじゃないリクは直ぐにあがるとケイシーを待たずに布団に入る。大事な絵本と一緒に…
そして4時に起きるリク。
「だからジジイかよ…」ケイシーは呆れるのだった。
「相変わらすじジジイみたいな生活リズムだな…」
そんなリクを見て呟くケイシー。ケイシーはリクと同室で面倒を見ている10歳の男の子だ。
「ケイチーおはよ!」
「おう、おはよう。お前は準備万端だな」
ケイシーは二段ベッドから下りると顔を洗いに行き戻ると着替える。
「リク、もうすぐ飯の時間だから食堂行くぞ!」
「はーい!」
リクはケイシーと1階の食堂へ行く。椅子に座りじっと待っているリクと違い、ケイシーは友人の元に挨拶に行ってしまう。リクはある人物達の登場を待っていた。
「チロ兵士!頑張って下りるのであります!」
「あい!」
チロが苦手な階段を一歩また一歩と下りていく。そして最後まで下りると拍手喝采が起きる。リクも拍手する。
「あ、リクおはよう!」ルルが挨拶する
「りきゅおはよー!」チロも元気いっぱい挨拶する
「ルル、チロおはよー!」
「ここ座るよ!」
「いいよ!」喜ぶリク
リクはルルとチロを見ているのが好きだ。チロが鼻水を垂らしているとルルがそれを更に垂らして遊んでいる。チロも楽しそうだが先生に怒られている。
そこにジョンさんがやってくる。
「よう!ルルとおちび達!」
「おちびじゃにゃい!チロだもん!」
「ちびじゃにゃい!リクだもん!」
リクはこの食事の時が楽しくて仕方がない。ここに来た時は誰とも馴染めずずっと1人だったが、ルルとチロそして少し怖いアンリに声をかけられて少しずつ馴染んでいけた。
「ルルありがとー!」リクが言う
「どうしたのリク?」
「エヘヘ~!」
リクはそう言うとチロと一緒にご飯を取りに行った。後ろにはジョンさんも並んでいてお皿にいっぱい入れてチロに怒られてる。
朝ご飯が終わると皆は先生達と遊んでいるが、リクはずっと同じ絵本を読んでいる。この絵本はこの孤児院にきて馴染まないリクにルルがくれた大切な絵本だ。
絵本を読んでいると、チロの泣き声が聞こえてきた。最近チロはルルがいなくなると泣きながら探しているのだ。
「チロだいじょぶー?」
「すん…ねーねが…いない」
「ちぇんちぇいよんでくるね!」
リクは先生を呼びに行く。だがルルが戻ってくるまでチロは泣き止まなかった。お昼はケイシーもルル達もいないので1人で食べるお昼はいつも美味しくない。午後はお昼寝をして起きる頃にケイシーやルル達が勉強会から帰ってくる。
「ねーねー!」泣きながら飛びつくチロ
羨ましいと思うリクだが横にいるのはちょっと怖いアンリなので我慢する。するとアンリにデコピンされる。
「アンリいたいよー!」
「あんた今失礼な事考えたでしょ!」
おでこを擦りながら席に着きルル達とご飯を食べる。やっぱり皆で食べると美味しいな。名残惜しいが食事が終わるとお風呂だがその前に必ずトイレに行きたくなる。
「ケイシー!」
「おう、トイレだな!」
ケイシーに軽々抱えられトイレに行く。お風呂は周りが騒がしいのであまり好きじゃないリクは直ぐにあがるとケイシーを待たずに布団に入る。大事な絵本と一緒に…
そして4時に起きるリク。
「だからジジイかよ…」ケイシーは呆れるのだった。
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