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2章 国王陛下とルル

化物(?)退治①

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「あぁ!ランバート様ぁ~」


いきなり猫なで声になる女性…化物。先生達もドン引きしている。アンリは笑いを堪えていて、チロは普通にしてるが鳥肌になっている。



「貴女は誰ですか?」ランバート先生が顔をしかめる。



「はぁ~い、私トイス伯爵家長女ブリトニーと申します~」



「………独特な方ね」



温厚なキルア院長がイラッとしてる!貴重だな!っていうか院長をイラッとさせるこの化物が凄いよ。



「で、何故ここにいるのですか?ここは関係者以外立入禁止ですよ?」



「私~ランバート様にお会いしたくて~こちらに出入りされていると聞いたので伺いました~」



「では、お引き取り願おう。」



「お待ちください!奥様を亡くして傷心だと思いますが元気を出してくださいませ!」




は?奥様を亡くして?何言ってるのこの化物!エチカさん聞いてなくて良かったよ!



「あら、私死んだの?」



「「ひいっ!」」



後ろから聞き覚えのある声、私もアンリも怖くて振り向けない。



「あー!かーしゃん!」


チロは嬉しそうにエチカさんに抱きついている。エチカさんは嬉しそうにチロを抱き締める。そしてチロに言う。



「チロ…かーさん今からあの化物と闘ってくるわ!」



「あのばけもにょ…ちゅよい?」



「ある意味強いわね」



「チロもてちゅだう!」剣を握るチロ。



「ダメよチロ!あなたがあの化物に食べられちゃう!」



「チロおいちくないよ?うんちしゅるし!おにゃらしゅるし!」



その言葉に爆笑するアンリ。ルルも肩を震わす。言った本人エチカさんも堪えている。



「兎に角、チロ兵士!君はここで待っていてくれ!」



「あい!」


チロは嬉しそうに敬礼する。エチカさんに敬礼を教えてもらった途端に何にでも敬礼するようになった。ルルやアンリに先生達、そして近所のおじさんにおばさん、おばさんの飼ってる犬にまで敬礼している。



「ねーね…かーしゃんだいじょぶー?」



「大丈夫だよ、あの人最強だから…」



「ある意味あの化物も最強だけどね」苦笑いのアンリ



私はある場面を見てチロの目を隠す。



「ねーね?みえにゃいー!」



私はその場面が終わるとチロの目隠しをやめる。そこには化物が倒れていた。



「ちゅごいーー!かーしゃんがたおちたのー?」



チロはエチカさんの元へ走っていく。ランバート先生は苦笑いで院長先生は穏やかに笑っている。


アンリは唖然としている。私は知っていた。



さて何があったのか!
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