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旅の始まり
5章:弟との遭遇
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~前回までのあらすじ~
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「おれは (自称)勇者を倒したと
思ったら いつのまにか弟がいた」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何があったのか わからなかった…
「あれ、兄さん?」
「ソワード?!」
2年前行方を眩まして旅に出たっきりのソワードが、俺の目の前にいた。服装は当時から全く変わっていない俺デザインの服を着ているし、背格好も同じ……いや、少し背が伸びたかも。
「偶然だね……兄さん、仕事辞めたの?」
偽物だった場合を疑っているのか、ソワードは細剣に手を掛け、いつでも出せる準備をしている。俺の弟、流石用心深いな。自分の黒歴史思い出してお兄ちゃんちょっと寒気がするゾ!
「いや……ちょっとな。今は訳あって旅してるんだ」
「訳って何」
鋭い質問である。目は完全に疑いの眼である。いつからそんな猜疑心バリバリの子になったの。お兄ちゃん悲しい。
「……シザリスの弟?」
そして流れを無理やり割ってエネミーが首を傾げながら聞いてきた。一応警戒しているのか、俺の後ろの隠れている。
「ああ、ソワードっていう名前だ」
「何その子超可愛い天使……」
少し偽物か疑ったけど、エネミーに反応する辺り本物のソワードだ……相変わらず分かりやすい。女子好きの心は変わらないんだな。
「この子はエネミーって言うんだ」
今のソワードの顔はなんというか……漢がしちゃいけない顔してる。でれ~っという緩みきった顔を隠しきれない表情だ。
「……この人、危険人物じゃないですよね」
ブラッドに心配される顔、というのも付け加えておこう。相当だぞ。
「自分の格好の方がよっぽど危険人物って気付いた方が良いと思うけど。兄さんもそう思うでしょ?」
「あー……と……ソワード、また一緒に旅しないか?」
どっちもどっちだと思う。が、可愛いソワードの前でそんなこと言えないし言いたくない。ので、無理やり勧誘してみた。
「……それは出来ない」
「そっか……じゃ、俺ら行くから」
次の目的地へ行こうと歩みを進めようとする。
「待って。何処行くの?」
スカートの裾を思いっきり引っ張られて引き止められた。寂しがり屋さんめ。
「リーバルダに行こうと思ってる」
「ふーん……僕もそこ行くつもりだったから、そこまで付いて行くよ」
本当にソワードは素直じゃないな。スヴォルトいこうとしてた癖に。ま、ソワードに色々話したい事があるから丁度いい。ていうか嬉しい。きっと、ソワードも思い出話したくて短い間旅について来てくれる気になったんだろうし。
「なんというか、突っ込んじゃいけない雰囲気よね」
「ええ……なんかシリアス展開来そうじゃないですか?」
「わかるわ」
仲のいい姉弟の間は邪魔しないに限る。
▼ソワード が 一応 仲間 に なった!
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「おれは (自称)勇者を倒したと
思ったら いつのまにか弟がいた」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何があったのか わからなかった…
「あれ、兄さん?」
「ソワード?!」
2年前行方を眩まして旅に出たっきりのソワードが、俺の目の前にいた。服装は当時から全く変わっていない俺デザインの服を着ているし、背格好も同じ……いや、少し背が伸びたかも。
「偶然だね……兄さん、仕事辞めたの?」
偽物だった場合を疑っているのか、ソワードは細剣に手を掛け、いつでも出せる準備をしている。俺の弟、流石用心深いな。自分の黒歴史思い出してお兄ちゃんちょっと寒気がするゾ!
「いや……ちょっとな。今は訳あって旅してるんだ」
「訳って何」
鋭い質問である。目は完全に疑いの眼である。いつからそんな猜疑心バリバリの子になったの。お兄ちゃん悲しい。
「……シザリスの弟?」
そして流れを無理やり割ってエネミーが首を傾げながら聞いてきた。一応警戒しているのか、俺の後ろの隠れている。
「ああ、ソワードっていう名前だ」
「何その子超可愛い天使……」
少し偽物か疑ったけど、エネミーに反応する辺り本物のソワードだ……相変わらず分かりやすい。女子好きの心は変わらないんだな。
「この子はエネミーって言うんだ」
今のソワードの顔はなんというか……漢がしちゃいけない顔してる。でれ~っという緩みきった顔を隠しきれない表情だ。
「……この人、危険人物じゃないですよね」
ブラッドに心配される顔、というのも付け加えておこう。相当だぞ。
「自分の格好の方がよっぽど危険人物って気付いた方が良いと思うけど。兄さんもそう思うでしょ?」
「あー……と……ソワード、また一緒に旅しないか?」
どっちもどっちだと思う。が、可愛いソワードの前でそんなこと言えないし言いたくない。ので、無理やり勧誘してみた。
「……それは出来ない」
「そっか……じゃ、俺ら行くから」
次の目的地へ行こうと歩みを進めようとする。
「待って。何処行くの?」
スカートの裾を思いっきり引っ張られて引き止められた。寂しがり屋さんめ。
「リーバルダに行こうと思ってる」
「ふーん……僕もそこ行くつもりだったから、そこまで付いて行くよ」
本当にソワードは素直じゃないな。スヴォルトいこうとしてた癖に。ま、ソワードに色々話したい事があるから丁度いい。ていうか嬉しい。きっと、ソワードも思い出話したくて短い間旅について来てくれる気になったんだろうし。
「なんというか、突っ込んじゃいけない雰囲気よね」
「ええ……なんかシリアス展開来そうじゃないですか?」
「わかるわ」
仲のいい姉弟の間は邪魔しないに限る。
▼ソワード が 一応 仲間 に なった!
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