お飾り正妃は想像上の子を愛でるそうです。

「シャルロッテ、俺は婚姻後メアリーを愛妾としようと思うんだが、良いか?」
「ええ、ご勝手にどうぞ。ただし、次期王となるに相応しい行動をして下さいね」

それから時は流れーー。学園を卒業後すぐ婚姻の儀を済まし、学園では怖がられていたメアリーとも姉妹のような仲の良い関係を保っていた。
ここまでは順調なのだ。問題は、「暇」だ。編み物・お茶会・刺繍……どれも飽きてしまった。時々思い出した様に来て添い寝だけして帰る王にそういう事を期待する事もやめた。
そんな訳で、空想の子供も作って愛でようと思います。

これは、(ある意味)強靭なメンタルを持つ正妃シャルロッテと、ヘタレ王ジルバと、ただ楽しんでいる愛妾のメアリー(+その他)が繰り広げる空想子作りギャグコメディー……である(多分)
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