冒険記
ーーここでは無い何処かへ。
その時の俺は、多分それしか頭に無かった。自分の犯した罪の大きさに逃避したかったんだと思う。
遠くへ、遠くへ、遠くへ、遠くへーーそう願いながら、森を抜けると其処は、色とりどりの花々が咲き誇る天国の様な場所だったーー。
「……ここが、別世界って奴か」
俺は、目的地に着けた安心感と達成感に包まれながらも、意識を手放した。
ーーーーー
「魔娘記」より何年か前の話になります。単体でも楽しめますが、読んでいると更に味が出るかもしれないです。
誤字脱字報告、感想お待ちしております。
目次
感想
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