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59話 そういえばそういう設定あったな
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聖コーサの両眼ともいうべき、聖都ワイラーの中神殿。
その右目にあたる東区の中神殿の地下には、先ほどから地上階より轟く恐ろしげな男達の野太い悲鳴と、神殿全体を震わせるほどの破壊と衝突の震動とが、届き過ぎるほどに伝わって来ていた。
地下の堅牢な獄の鉄格子の前に立って、さも心配そうに天井を仰ぐのは、看守役の見習い神官の青年。
ソバカスの顔を怪訝な面持ちにして、近くの背の高い女神官に一歩近寄り
「さ、さっきから何かな!?凄い声と音だったけど……。
ま、正か、ラアゴウ様達が捕らえに行ったハズの悪漢達がここに攻めて来たのかな?
ここは僕が、う、上に様子を見に行った方がいいよね?
い、一応ホラ、僕、男だしさ……」
クセなのか、きついカールの短髪のモミアゲを忙(せわ)しなく引っ張りながら、おどおどと尋ねた。
相談されたスマートな女は、顔も、白い神官服から出た細長い手も、見える体表面が痛々しい縫い傷だらけの女神官だ。
すらりと伸びた鼻筋を中心に、端まで大きくクロスに裂かれた、元は美しかったであろう華奢な顔を上げ
「そうね。上で侵入者があったみたいね。
でも、地上階はウィスプ様が守られているから大丈夫だと思う。ほら、今は静かよ?
それに、万にひとつ、あのウィスプ様を撃破するような敵が侵入して来たのなら、右神官長様、ジラール様がご不在のこの中神殿は終わりね。
ということは、今更にあなたがノコノコと見に行ったところで、無駄に命を失うだけよ。
それより女勇者を騙(かた)るこの人達にご不浄(トイレ)の意を確認をするから、その鍵でここ、開けてもらえるかしら?」
傷の女の声には、人生に対する冷たい諦めが6、大胆な性格が4の割合で混じり合わさっていた。
金髪カール頭の青年は、それに幾分落ち着きを伝播されたが、生来の気の小ささは直ぐには上書きされないようで、慌てて取り落としそうになった鍵束を「あわわわわっ!」と掌の上で踊らせ、逃げるドジョウでも捕らえるようにしてなんとか掴み直し、鉄格子の扉の鍵穴へと差し込んだ。
凹凸の少ない、単純な構造の黒い鍵が回ると、キチッと音がして牢の扉が開いた。
「ありがとう」と女神官は青年の姉のように短く言って、鉄の檻させなければ家具のない品のよい応接間にしか見えない、10坪ほどの清潔な監獄内へ入り、長椅子にグッタリとし、ボンヤリとした眼で天井を仰ぐユリア達へと近付いた。
カール頭の見習い神官の青年は、それなりに逞しい腕を組んで、左足のサンダルの裏を白壁につき、幼さの残る愚直そうな顔を曇らせ
「ねぇ、カキア。当たり前のことだけど、聞いても、いいかな?」
獄内で背を向ける、傷だらけのほっそりとした女神官は、シャンの前で僅かに腰を折って、女アサシンの眉の所で真横に切り揃えられた前髪を掻き分け、縫い目だらけの手で熱を視るようにその額を撫で
「この人達のことね?この中神殿に囚われた女性が処刑の前にどうなるかなんて、そんなことは決まっているでしょう?
ラアゴウ様に捧げられたということは、身も心も砕け、朽ち果てるまで弄ばれるということよ。具体的には……」
カール頭の見習い神官は、突然ギョッとした顔になり、慌てて鍵束を持った手をシャン!シャン!と鳴らして振り
「いやいや!カキア!具体的になんて、その先は結構だよ!べ、別にそこまで詳しく聞きたかった訳じゃないんだ!
そ、そうか、やっぱりそうなっちゃうよね……。
ハァ……いくら伝説の勇者を騙ったとはいっても可哀想だね……この人達。
あのね、カキア」
白い僧服の女は看守役とは長い付き合いらしく、薄い顔を振り返るように横にして
「サカル、駄目よ。この人達を逃がすなんて。
気持ちは分かり過ぎるほどに分かるけど。そんなことをしたら、あなたと私だけでなく、この中神殿に居る全ての者が恐ろしい処罰を受ける事になるわ」
サカルと呼ばれたカール頭の見習い神官は、今にも泣き出しそうな顔で
「う、うん。そう、そうだよね……。僕なんかでは責任とり切れないよね。
でもさ、あの……いつも寝る前に考えるんだけど、この人達は偽者だったみたいだけれど、もし、もしもだよ?もし本物の光の勇者様達がこの聖都に来たとしたなら、ラアゴウ様、ジラール様、それから僕達は闇として裁かれちゃうのかな?
僕は、もう……限界だよ。こんなこと、こんな酷い勤め……」
カキアは静かにそれを聞いていたが、顔の深手のせいか、一切の表情を変えずに頭巾の白い頭(かぶり)だけを振って
「サカル。そういうことは、たとえ思っていても口に出しては駄目よ。
誰かが聴いていたらどうするの?あなたはまた貧しい、惨めな暮らしに戻りたいの?
酷いことを言うようだけれど、コーサ様の治めるこの聖都の大きな流れは、私達身分の低い者達の矮小な正義感等では何一つ変えることなど出来はしないわ。
悲しいけれど、この星に全ての闇を払う光の勇者様が現れるなんて、所詮は伝説。ただのお伽噺よ」
サカルは遂に震える両の掌で顔を覆って、何度も、何度も無言で現実の有り様にうなずいた。
「お伽噺ではないぞえ」
サカルは傍ら、斜め下からの突然の音声に「わっ!?」と鼻声を上げた。
今のこの地下牢の鉛のような重い空気を撃ち破るような、鈴の音のごとき凛とした明るい声を発したのは、背丈がサカルの腰ほどしかない、微細な装飾の施された桜色の全身甲冑の者であった。
その小さき者は、冑のひさしを手甲の親指で跳ね上げて、頼りない若者を憤然とした顔で睨み上げた。
訳あって勇者となった、深紅の瞳の女バンパイア、ラヴド=カミラーであった。
サカルは反射的に腰の打撃用武器へと手をやり、使い慣れない鋼鉄の柄をまさぐりながら
「な、なんだ?こ、子供か!?いっ、一体どこから現れたんだ!?おい!」
カミラーはその手を交わすように、平然と獄内へと踏み入った。
白い婚礼用の一繋ぎの服を着せられ、長椅子にだらしなく手足を投げ出した、頭のてっぺんから足の先まで、髪も爪も美しく手入れをされた、虚ろな顔のユリア、マリーナ、シャン、アンとビスを見下ろして
「おーい。助けに来てやったぞー。揃いのバカ面で、のんべんだらりとしておらんでさっさと立たぬか!おーい無駄乳やーい!」
マリーナの前に仁王立ちで呼び掛けたが、応答は皆無である。
傷のカキアがピンクの小児甲冑に迫るように寄り
「お止めなさい!あなたは何者ですか?
全く、どこから入ってきたの?それにしても、巡礼者の子供にしては変わった格好ね。あなた聞いていますか?ご両親はどこです?」
薄暗い獄の外、地上階へと続く階段を見るが、このピンク甲冑の保護者らしき者は見当たらない。
カミラーは、まどろむように虚ろいながらも確かに美しい、マリーナのオレンジ色のチークの点された頬をペチペチと叩(はた)きながら
「尼僧よ知らんのか?畏れ多くも、わらわこそが、今しがたお前達の言っておった伝説の勇者よ。
それより、この者等はどうした?阿片でも嗅がされておるのか?」
カキアはサカルと目を合わせて
「で、伝説の勇者様?助けに来てやったとは、あなたも光の勇者を騙るこの人達の仲間ですか?
叩くのは止しなさい!その人達はウィスプ様の魔法により精神を破壊されているのです!
奇跡でも起こらなければ、例え最愛の婚約者でも、産みの親でも元通り目を覚まさせることは出来ません!
そんなことより直ぐにここから出て行きなさい!
サカル!ボーッとしてないで早く外へ連れ出して!迷いこんだとはいえ、ウィスプ様達に見付かると大変よ!」
慌てて青年へ目配せする。
勿論と、サカルの方でも獄内へ入り、カミラーの手を取ろうとしていた。
カミラーは純白の睫毛をはためかせ、深紅の瞳を細めて
「ふむ、精神をやられたか。ワハハハ!実にこやつ等らしいわ!
ヌハハハハ!誠、毎度毎度間抜けなことよのー。
よし女よ、奇跡でも起こらなければと言うたな?
では、わらわがその奇跡とやらを見せてやろう!」
何を思ったか、カミラーはピンクのガントレットを外し、静脈の透ける白い小さな素手で、マリーナの胸ぐりから窮屈そうにはみ出て盛り上がった胸の谷間に手を乗せた。
カキアがあっと言う間なく、マリーナの金髪が逆立ち、女にしては大柄な体を棒のように伸ばし、バチッ!とサファイアの瞳を開け
「あぎゃーーー!」
と絶叫した。
カミラーの特異体質である退光、対神聖属性がその凄まじい威力を発揮した瞬間であった。
その右目にあたる東区の中神殿の地下には、先ほどから地上階より轟く恐ろしげな男達の野太い悲鳴と、神殿全体を震わせるほどの破壊と衝突の震動とが、届き過ぎるほどに伝わって来ていた。
地下の堅牢な獄の鉄格子の前に立って、さも心配そうに天井を仰ぐのは、看守役の見習い神官の青年。
ソバカスの顔を怪訝な面持ちにして、近くの背の高い女神官に一歩近寄り
「さ、さっきから何かな!?凄い声と音だったけど……。
ま、正か、ラアゴウ様達が捕らえに行ったハズの悪漢達がここに攻めて来たのかな?
ここは僕が、う、上に様子を見に行った方がいいよね?
い、一応ホラ、僕、男だしさ……」
クセなのか、きついカールの短髪のモミアゲを忙(せわ)しなく引っ張りながら、おどおどと尋ねた。
相談されたスマートな女は、顔も、白い神官服から出た細長い手も、見える体表面が痛々しい縫い傷だらけの女神官だ。
すらりと伸びた鼻筋を中心に、端まで大きくクロスに裂かれた、元は美しかったであろう華奢な顔を上げ
「そうね。上で侵入者があったみたいね。
でも、地上階はウィスプ様が守られているから大丈夫だと思う。ほら、今は静かよ?
それに、万にひとつ、あのウィスプ様を撃破するような敵が侵入して来たのなら、右神官長様、ジラール様がご不在のこの中神殿は終わりね。
ということは、今更にあなたがノコノコと見に行ったところで、無駄に命を失うだけよ。
それより女勇者を騙(かた)るこの人達にご不浄(トイレ)の意を確認をするから、その鍵でここ、開けてもらえるかしら?」
傷の女の声には、人生に対する冷たい諦めが6、大胆な性格が4の割合で混じり合わさっていた。
金髪カール頭の青年は、それに幾分落ち着きを伝播されたが、生来の気の小ささは直ぐには上書きされないようで、慌てて取り落としそうになった鍵束を「あわわわわっ!」と掌の上で踊らせ、逃げるドジョウでも捕らえるようにしてなんとか掴み直し、鉄格子の扉の鍵穴へと差し込んだ。
凹凸の少ない、単純な構造の黒い鍵が回ると、キチッと音がして牢の扉が開いた。
「ありがとう」と女神官は青年の姉のように短く言って、鉄の檻させなければ家具のない品のよい応接間にしか見えない、10坪ほどの清潔な監獄内へ入り、長椅子にグッタリとし、ボンヤリとした眼で天井を仰ぐユリア達へと近付いた。
カール頭の見習い神官の青年は、それなりに逞しい腕を組んで、左足のサンダルの裏を白壁につき、幼さの残る愚直そうな顔を曇らせ
「ねぇ、カキア。当たり前のことだけど、聞いても、いいかな?」
獄内で背を向ける、傷だらけのほっそりとした女神官は、シャンの前で僅かに腰を折って、女アサシンの眉の所で真横に切り揃えられた前髪を掻き分け、縫い目だらけの手で熱を視るようにその額を撫で
「この人達のことね?この中神殿に囚われた女性が処刑の前にどうなるかなんて、そんなことは決まっているでしょう?
ラアゴウ様に捧げられたということは、身も心も砕け、朽ち果てるまで弄ばれるということよ。具体的には……」
カール頭の見習い神官は、突然ギョッとした顔になり、慌てて鍵束を持った手をシャン!シャン!と鳴らして振り
「いやいや!カキア!具体的になんて、その先は結構だよ!べ、別にそこまで詳しく聞きたかった訳じゃないんだ!
そ、そうか、やっぱりそうなっちゃうよね……。
ハァ……いくら伝説の勇者を騙ったとはいっても可哀想だね……この人達。
あのね、カキア」
白い僧服の女は看守役とは長い付き合いらしく、薄い顔を振り返るように横にして
「サカル、駄目よ。この人達を逃がすなんて。
気持ちは分かり過ぎるほどに分かるけど。そんなことをしたら、あなたと私だけでなく、この中神殿に居る全ての者が恐ろしい処罰を受ける事になるわ」
サカルと呼ばれたカール頭の見習い神官は、今にも泣き出しそうな顔で
「う、うん。そう、そうだよね……。僕なんかでは責任とり切れないよね。
でもさ、あの……いつも寝る前に考えるんだけど、この人達は偽者だったみたいだけれど、もし、もしもだよ?もし本物の光の勇者様達がこの聖都に来たとしたなら、ラアゴウ様、ジラール様、それから僕達は闇として裁かれちゃうのかな?
僕は、もう……限界だよ。こんなこと、こんな酷い勤め……」
カキアは静かにそれを聞いていたが、顔の深手のせいか、一切の表情を変えずに頭巾の白い頭(かぶり)だけを振って
「サカル。そういうことは、たとえ思っていても口に出しては駄目よ。
誰かが聴いていたらどうするの?あなたはまた貧しい、惨めな暮らしに戻りたいの?
酷いことを言うようだけれど、コーサ様の治めるこの聖都の大きな流れは、私達身分の低い者達の矮小な正義感等では何一つ変えることなど出来はしないわ。
悲しいけれど、この星に全ての闇を払う光の勇者様が現れるなんて、所詮は伝説。ただのお伽噺よ」
サカルは遂に震える両の掌で顔を覆って、何度も、何度も無言で現実の有り様にうなずいた。
「お伽噺ではないぞえ」
サカルは傍ら、斜め下からの突然の音声に「わっ!?」と鼻声を上げた。
今のこの地下牢の鉛のような重い空気を撃ち破るような、鈴の音のごとき凛とした明るい声を発したのは、背丈がサカルの腰ほどしかない、微細な装飾の施された桜色の全身甲冑の者であった。
その小さき者は、冑のひさしを手甲の親指で跳ね上げて、頼りない若者を憤然とした顔で睨み上げた。
訳あって勇者となった、深紅の瞳の女バンパイア、ラヴド=カミラーであった。
サカルは反射的に腰の打撃用武器へと手をやり、使い慣れない鋼鉄の柄をまさぐりながら
「な、なんだ?こ、子供か!?いっ、一体どこから現れたんだ!?おい!」
カミラーはその手を交わすように、平然と獄内へと踏み入った。
白い婚礼用の一繋ぎの服を着せられ、長椅子にだらしなく手足を投げ出した、頭のてっぺんから足の先まで、髪も爪も美しく手入れをされた、虚ろな顔のユリア、マリーナ、シャン、アンとビスを見下ろして
「おーい。助けに来てやったぞー。揃いのバカ面で、のんべんだらりとしておらんでさっさと立たぬか!おーい無駄乳やーい!」
マリーナの前に仁王立ちで呼び掛けたが、応答は皆無である。
傷のカキアがピンクの小児甲冑に迫るように寄り
「お止めなさい!あなたは何者ですか?
全く、どこから入ってきたの?それにしても、巡礼者の子供にしては変わった格好ね。あなた聞いていますか?ご両親はどこです?」
薄暗い獄の外、地上階へと続く階段を見るが、このピンク甲冑の保護者らしき者は見当たらない。
カミラーは、まどろむように虚ろいながらも確かに美しい、マリーナのオレンジ色のチークの点された頬をペチペチと叩(はた)きながら
「尼僧よ知らんのか?畏れ多くも、わらわこそが、今しがたお前達の言っておった伝説の勇者よ。
それより、この者等はどうした?阿片でも嗅がされておるのか?」
カキアはサカルと目を合わせて
「で、伝説の勇者様?助けに来てやったとは、あなたも光の勇者を騙るこの人達の仲間ですか?
叩くのは止しなさい!その人達はウィスプ様の魔法により精神を破壊されているのです!
奇跡でも起こらなければ、例え最愛の婚約者でも、産みの親でも元通り目を覚まさせることは出来ません!
そんなことより直ぐにここから出て行きなさい!
サカル!ボーッとしてないで早く外へ連れ出して!迷いこんだとはいえ、ウィスプ様達に見付かると大変よ!」
慌てて青年へ目配せする。
勿論と、サカルの方でも獄内へ入り、カミラーの手を取ろうとしていた。
カミラーは純白の睫毛をはためかせ、深紅の瞳を細めて
「ふむ、精神をやられたか。ワハハハ!実にこやつ等らしいわ!
ヌハハハハ!誠、毎度毎度間抜けなことよのー。
よし女よ、奇跡でも起こらなければと言うたな?
では、わらわがその奇跡とやらを見せてやろう!」
何を思ったか、カミラーはピンクのガントレットを外し、静脈の透ける白い小さな素手で、マリーナの胸ぐりから窮屈そうにはみ出て盛り上がった胸の谷間に手を乗せた。
カキアがあっと言う間なく、マリーナの金髪が逆立ち、女にしては大柄な体を棒のように伸ばし、バチッ!とサファイアの瞳を開け
「あぎゃーーー!」
と絶叫した。
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