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断じて俺ではない!! 3

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 ところがどっこい。

 この世界の転生者の中で有力視、というか寧ろ半確信をもって裏隠しキャラと認識されているのがまさかの俺だ。
 もう一度言おう。

 まさかの俺だ。

 いやいやいやいや……何でだよっ?!!
 まぁ、何でだよっ?!!とか言いつつ、本当は理由もわかっている。

 顔。
 偏にこの顔だろう。

 まさか俺もガーネストやベアトリクスの兄、地の文で名前が一瞬出ただけで空気扱いだった『無能』の公爵家嫡男の顔面偏差値がこれ程高いとは思わなんだ。

 ガチ攻略対象者レベル。
 第三者なら俺も「コイツがそうじゃんっ!?」って絶対確信してたわー。
 
 むしろ、記憶思い出した当初、鏡見て「えっ?俺って裏隠しキャラ??」って呟いちゃったし。
 自分の美貌にビビったわ。どうせなら男前系がよかったー。残念。
 中身が俺ってとこで美形の無駄遣いだけどね。はい、残念。

 そして俺がゲームの基盤となる学園の教師となったことも疑惑を決定づける要素とされている。

 だが、教師になったのはカイザーの中身が“俺”で極度のブラコン・シスコンだった故だ。
 きっと本来のカイザーならそんな展開はなかったし、ヒロインたちとの接点も皆無だったことだろう。
 だから俺説は否定させて頂こう。

 それに顔が良いとはいっても、何だかんだいってこの世界の人間は基本みんな顔良いし。


 主に疑われてたシリウスとティハルト以外で怪しまれてたのはサポートキャラたち。スチルはなかったけど登場回数も多く、キャラ絵もあったし。

 一人目はお馴染、図書室の妖精さん。

 何故かホワイトタイガーのカマルと共にいつも図書館に居て、そして攻略対象者の居場所など聞けば色々答えてくれる彼。

 長い前髪に阻まれて顔立ちは不明。制服を着用しているが、その存在も何故色々なことを知ってるのかも、名も不明。
 幽霊説・妖精説など様々な説が飛び交う通称、図書室の妖精さん。

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