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闇の眷属感ハンパない 4
しおりを挟むつ、疲れたっ……!!
魔獣を駆逐し終えた後、俺は地面に突き刺した剣を支えに深呼吸した。
うん、血の香りがすっごいな!
全然清々しくない!
ガタガタしそうな膝を隠して一先ず皆の安否確認。
「大丈夫ですか、お二人とも」
もはや座り込んでるアレクサンドラ達に声を掛ける。
ぜぇぜぇという息遣いは先程の比ではなく荒く、あんまり大丈夫ではなさそうだ。
そもそもこれ、可笑しくね?
ウチの優秀な影+アレクサンドラ+シリウス+俺が頑張ってこの状態ってどういうことだよ。過剰戦力にも程があるわ。
絶対、こんなの攻略対象者一人で対応出来たわけないし。
まぁ、ここでそんなこと考えてても埒があかないので。
「一先ず、コテージに移動しましょう。流石に本来の宿泊先へは戻れないので」
闇に包まれた森を抜け、宿泊先に向かうのは愚策だ。
休憩用に用意されている森の中のコテージで夜を明かすのが賢明だろう。
「お嬢さん方はまだ眼を開けない方がいい。夜道も危ないし、彼らに運ばれて下さい。お二人はどうします?動けなさそうなら彼らにお願いしますが」
「歩く」「歩きます」
うん、そうだよな。
俺も一度お姫様抱っこされたけど、あれはご遠慮したい。
「ソラ、宜しくね」
闇に紛れる一人に俺は声を掛ける。
「ああ」
フードの男達は彼の担当だ。
“転移”でピピッと移動。
本当は俺達もそうしてもいいんだけど……手札はあまり晒したくないんだよなぁ。怪我が酷かったりしたら躊躇わず戻るけど、幸い誰も酷い怪我も負ってないし。
因みにソラと共にサスケも残る。
“転移”は俺たちが去ってからだし、夜の森に一人とかソラには無理。
彼は唯一影の中で戦闘能力ないしね。
あと、外見余裕ぶってるけど中身チキンだし!俺のお仲間ー!!
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