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肉球、それは魅惑の癒し 4
しおりを挟む「甘いの好き?どれがいい?」
カーペットの上に直に並べたのは数種類のワッフル。因みに全部個包装されてるから平気。
ふんふんと鼻を近づけてイチゴジャムのワッフルの上で止まったカマルに包みを開けてやる。
最初は肉でも持ってきた方がいいかとも思ったんだけど、普通に人間の食べ物で大丈夫らしい。
「お前はどれがいい?どれでもいい、はナシで!」
正にそう言おうとしたのだろう少年は若干不満そうに一つを選んだ。
俺も一つ選んで齧り付く。
人目を気にしてお上品に食べないでいいって楽ー!
「いただきます」小さくそう口にしてから食べる少年は何だかんだで行儀がいい。
「もう一個はどれがいー?」
「別に一個でいい」
「腹減ってないの?じゃあ後で食べればいいじゃん。ショバ代だから貰っとけ」
おやつタイムのあとは……!
肉球プニプニターイム!!!
カマルの素晴らしい毛並みをなでなでモフモフしつつ、肉球プニプニ。
溜まらん!これぞアニマルセラピー!
最初は遠慮してたけど、欲求に抗えず毛並みに触れたら嫌がらず触らせてくれたので今では何を憚ることなく存分に癒されてます。
『変な人…面白い』
ん……?
こてりと首を傾げて凝視すれば、同じくこてりとこちらを見るカマル。
「どうかした?」
「や、何か……“変な人”って思われてる気がして…」
まさかな…。
流石に動物の声は聴こえないだろうし。
「思ってるんじゃない?僕も思ってるし」
「思ってんのっっ?!」
振り向いた。
「思ってるけど」
「えっ、何処がっ?!」
思わず前のめりに詰め寄る。
俺もしかして変人と同じ枠??
「普通に外見と中身が違い過ぎでしょ。それ他の人に見せられる?」
「そ、それを言われたら何も言い返せないっ!!」
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