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シュール極まりない 4
しおりを挟む何故オムライスか。
それは俺がオムライスを好きだからではない。
まず、ドレスのような芸術的な美しさを持つオムライスは見栄えがいい。
そして俺が実際に調理する工程を披露出来る。
つまりは、米の存在を効率的に弟妹たちにアピール出来る!!
西洋文化よりな世界では白米よりも親しみ易いだろうし、何より兄の俺が作ったという点で高評価を期待出来る。
これからも定期的に白米をゲットしたい俺はアピールに余念がない。
俺の本気を見るがいい(キリッ)。
「米は腹持ちがいいらしいし、このおにぎりっていうのは携帯にも便利そうだけどどうかな?」
隠密行動が多く、まともに食事をする時間のないことも多いハンゾーたちに勧めれば、影の皆は概ね米、それも白米を気に入った様子。だよね、だって忍者だしね!
「不思議と懐かしい気がします」
もくもくとおにぎりを食べるハンゾーたち。
中でもソラは一際感動してる。わかる、米、懐かしいよね。
そんな中、一人訝し気に手に持ったおにぎりを眺めるサスケ。
「口に合わなかった?」
「いえ、美味しいです。ただ白いのだなと思って」
白い…。そりゃ白いよね?
「先日行った先の米は白でしたが、この形のものなら他の場所でも見たことがあります。色が違うのでわからなかったですがあれも米だったんですね。何やら黒っぽい液体や芳しい土みたいな調味料を付けて網の上で焼いていました。色は茶色っぽかったので」
「く、黒っぽい液体に芳しい土」
そ、それって……。
「醤油と味噌っ!??」
はいー、リリアさん。毎度のことながら有難う御座います。
ですよね!?醤油と味噌ですよね!?
焼きおにぎりじゃん!!喰いたい!!
「リフ様っ!!すぐさま醤油と味噌手配して下さいっ!!」
大声を張り上げるリリアさん。
うん、異論はないけどメイドとしてまずは主に許可とろうね?
だが、赦す!頼んだリフ!
「場所わかんの?遠いなら俺が連れてってやるけど」
転移の能力を貸してくれるというソラ。
転生者組が懐かしの味の確保に必死です。
そして後日、
庭にでっかい網だして、焼きおにぎりパーティー!
美味い、物凄く美味しいけど、貴族の庭で焼きおにぎりパーティー……。
絵面の違和感が酷い。
ナイスな働きをしたサスケ君には後日、好物の羊羹を沢山進呈しました。
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