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優羽奈

優羽奈⑫

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公園


不知火と話していた夏樹の元に走ってやってくる裕太と奏太


裕太「不知火さん!!」
奏太「やばい!!優羽奈ちゃんどっかいった!!」
不知火「とりあえず君達落ち着きなさい。まだ猶予はあるよ」
夏樹「何かあったのか?」
裕太「夏樹!!優羽奈ちゃんが行きそうな場所とか知らないか!?」
夏樹「はあ!?行きそうな場所!?」
裕太「そう!!ここ以外でどこか一緒に行かなかったか!?」
夏樹「・・・どこか・・・」


優羽奈が突然現れる

奏太「優羽奈ちゃん!!」
夏樹「えっ!?どこ!?」
裕太「え?夏樹見えてないのか・・・」
不知火「・・・」

静かに涙を流す優羽奈。優羽奈の首輪の色が濃くなっている。夏樹に近付き頬に触れる

優羽奈「夏樹君・・・」
夏樹「おい!?優羽奈居たんだろ!?どこだよ!?」

優羽奈から離れる夏樹

裕太「夏樹、優羽奈ちゃんは」
優羽奈「いいの・・・もういいの」
奏太「でも」
優羽奈「ありがとうって伝えておいて」
奏太「なんだよ、それ!!優羽奈ちゃん君は」
優羽奈「さようなら」

消える優羽奈


夏樹「おい!!優羽奈!!どこに居るんだ!?」
裕太「夏樹!!」
夏樹「裕太!!優羽奈どこに行ったんだよ!!」
裕太「夏樹、どうして」
不知火「認識してしまったからだよ」
夏樹「認識・・・」
裕太「でも彼女は生きてる!!」
不知火「だが、魂だけの存在に代わりはない。夏樹君、彼女とどこか行かなかったか?ここ以外で」
夏樹「だから、何処にも・・・」
裕太「・・・」


夏樹の頭に一瞬廃墟ビルの屋上の景色が流れる


夏樹「行ってはいないけど、話た所ならある」
裕太「どこだ!?」
夏樹「廃墟ビルの屋上・・・あと2週間で取り壊される所で友達とよく行くんだって・・・でも」
裕太「行こう!!」

裕太は夏樹の手を引いて走り出す。

不知火「全く、せっかちだねー」
奏太「俺らも」
不知火「あー奏太君には頼みたい事があるんだ」
奏太「は?」
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