tell you

aina

文字の大きさ
上 下
6 / 29
優羽奈

優羽奈⑥

しおりを挟む
住宅街

人通りが無く裕太と奏太が歩いている。2人から離れて山口夏樹が裕太にバレない様に後を付けている。夏樹には奏太が見えていない

奏太「意味分かんねーよ、なんでお友達から??あれか??青春か??青い春と書いて青春か!?」
裕太「・・・」
奏太「そしてあれだろ、少女漫画よろしくばりの物語が始まるんだろーすれ違ったり、無駄にドキドキしたり、お前が無意味にモテたり、ライバル登場したりで2人の愛が深まる的なー」
裕太「始まらないし、モテないし」
奏太「そして最後はウエディングエンドで誓いのキスするんだろ」
裕太「話飛びすぎ」
奏太「かーっ!!つまんねーのーあ!!お前1回死んどけ??病気とかなれば、あれだよ、実写化してもらえんじゃね??」
裕太「なんで少女漫画になってんだよ」
奏太「お前が主人公だと面白味が足りないからなーヒロインが陽菜ちゃんだから、なんでお前なんか??ってなるからよ」
裕太「いやだから」
奏太「監督は俺がやるから安心しろ!!アカデミー賞取ってやるよ」
裕太「監督が幽霊な自体で無理だろ」
奏太「んで??なんでお友達から??付き合っちゃえばいいのに、お前これ逃したら一生彼女なんて出来ないぞ」
裕太「好きでもないのに失礼だろ。一生懸命伝えてくれたのに」
奏太「流石モテる男は言う事が違いますねー」
裕太「モテないし」
奏太「お前っ!!それ俺への当てつけか!!流石だな!!俺もお前のファンクラブ入れろや!!」
裕太「ないからそんなの」
奏太「あー!!?ならさっきからコソコソこっち見てる男はお前のなんなんだよ!!俺と言う者がありながら!!この浮気者!!」
裕太「お前は情緒不安定かよ。何言って・・・」


夏樹と目が合う裕太。お互い一瞬固まるが、夏樹が裕太に近く

夏樹「・・・あー」
裕太「・・・」
夏樹「えーと」
裕太「誰?」
夏樹「山口、山口夏樹だよ」
裕太「どこかでお会いしました?」
奏太「なーんかこいつ見た事あるな?どっかで驚かしたか?」
夏樹「小学2年生でクラス一緒だったろ」
裕太「あー・・・俺を虐めてまいじめっ子A君?」
夏樹「なんでA?まー合ってるけど。ってかお前思い出したのか?」
裕太「ならB。夢で時々見るけど全く覚えてないし、思い出さない」
夏樹「いや、そこはどうでもいい。そうか。早く思い出せるといいな。・・・あのさお前」
奏太「お前こいつに苛められてたの??あれか初恋か??好きな子ほど苛めたくなるてきな?」
夏樹「幽霊ってまだ見えるの?」
裕太「・・・な、何、言ってるの?」
奏太「なんでこいつお前の秘密知ってるんだよ!!やっぱりそうなのか!?この浮気者!!」
夏樹「昔見えてたんだろ?」
裕太「嘘だよ、あんなの、気を引きたくて」
奏太「俺だけだって言ったのに!!」

裕太を殴る奏太

夏樹「・・・本当に?お前さっき誰かと話て」
奏太「俺が一番だって!!」
裕太「ないから独り言」
奏太「あんなに愛してるって言ったじゃない!!」
裕太「言ってない」
夏樹「え?」
裕太「独り言。友達いないから」
夏樹「あー・・・やっぱりお前変な奴だな」
裕太「そうだよ!!だから」

奏太が裕太に襲い掛かる。倒れる裕太と奏太。驚き助けようとする夏樹

夏樹「大丈・・・」
奏太「この浮気者!!お前の一番の親友は俺だろ!!なのにこのこの!!」
裕太「痛い!!やめろって!!力抑えろ!!」
奏太「バカバカ!!俺だけって言ったのに!!」
裕太「だから言ってない!!」
奏太「バカバカバカ!!」
裕太「お前のがバカ!!」

夏樹は一人で何かと争っている裕太を見る

夏樹「何してんだよ」

裕太は夏樹を見て奏太を押し、立ち上がる

裕太「何も転んだだけ」
奏太「お前っ!!」
夏樹「それ苦しくないか?」
裕太「・・・それより、こんな変人にわざわざ会いに来てまた虐めに来たの?随分暇なんだね」
夏樹「・・・お前」
奏太「おーやるのか!?」
裕太「俺これでも忙しいんだけど」
夏樹「お前に会ってほしい人が居るんだ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~

山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」 母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。 愛人宅に住み屋敷に帰らない父。 生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。 私には母の言葉が理解出来なかった。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」  静寂をかき消す、衛兵の報告。  瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。  コリウス王国の国王––レオン・コリウス。  彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。 「構わん」……と。  周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。  これは……彼が望んだ結末であるからだ。  しかし彼は知らない。  この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。  王妃セレリナ。  彼女に消えて欲しかったのは……  いったい誰か?    ◇◇◇  序盤はシリアスです。  楽しんでいただけるとうれしいです。    

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

(完結)私の夫は死にました(全3話)

青空一夏
恋愛
夫が新しく始める事業の資金を借りに出かけた直後に行方不明となり、市井の治安が悪い裏通りで夫が乗っていた馬車が発見される。おびただしい血痕があり、盗賊に襲われたのだろうと判断された。1年後に失踪宣告がなされ死んだものと見なされたが、多数の債権者が押し寄せる。 私は莫大な借金を背負い、給料が高いガラス工房の仕事についた。それでも返し切れず夜中は定食屋で調理補助の仕事まで始める。半年後過労で倒れた私に従兄弟が手を差し伸べてくれた。 ところがある日、夫とそっくりな男を見かけてしまい・・・・・・ R15ざまぁ。因果応報。ゆるふわ設定ご都合主義です。全3話。お話しの長さに偏りがあるかもしれません。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

処理中です...