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生きているのは死ぬ勇気がないだけ
しおりを挟む私が生きているのは死ぬ勇気がないだけ
小学生の頃
私はいじめにあった
理由はわからない
クラスの全員から無視をされた
バイ菌だといわれ
私が話しかけると気持ち悪いと言われた
中学生の頃
私はいじめにあった
仲間が欲しかった
バスケ部に入部した
顧問がいなくなると
一斉にボールが飛んできた
それを見てみんなが笑う
片付けをするのは全部私だけ
高校生の頃
私はいじめにあった
もう部活には入らなかった
クラスの女子から無視をされた
またバイ菌だといわれた
大学生の頃
私はいじめにあった
もう一度仲間を信じてみたかった
大学生になって
いじめなんてないと信じてた
バスケ部に入部した
試合中ボールが回ってこなくなった
無視をされた
私を抜いてみんなで遊びに行っていた
それをSNSで知る
居場所なんてどこにもなかった
社会人になって
営業の職についた
上司も同期も
みんないい人ばっかりだった
初めて人に恵まれていると感じた
ここが私の居場所だと思った
営業という仕事が毎日苦痛だった
知らないお店にいきなり飛び込んでいく
お客様は聞く耳なんて持ってくれない
怒鳴り散らされることもあった
おしぼりを投げられることもあった
毎日明日が来るのが怖かった
他の人には出来て
私にはなぜできないのか
自分の弱さを認めるのが怖かった
夜になると
毎日胸が苦しくなって泣いていた
病院でうつ病だと言われた
仕事をやめた。
周りからは
お前は弱い、逃げた。と言われた
ただ母だけは
そんな仕事無理してする必要はないから
辞めても大丈夫と
泣きわめく私を優しく抱きしめた
私の家は母子家庭
小学生の時に父が交通事故で死んだ
父には多大な借金もあった
母は全部1人で抱えていた
借金があるから
大学の奨学金も借りることができない
母がずっと貯金していたお金で
私は大学を卒業することができた
社会人になってこれから返していこうと
いうこの時期に私は自分に負けた
家にお金を入れることどころか
人と関わることが出来なくなった
電車に乗ると吐き気がして
職場の近くの駅には近づけなかった
知らない人が横を通るたび震えていた
スーツを着た人を見ると
お前は負け犬。
みんな頑張っているのに。
お前だけが辛いんじゃない。
生きている価値なんてない。
そう言っているように聞こえた
家を出ることが出来なくなった。
それでも母は責めなかった
仕事を辞めても
私は毎日何かに怯えていた
家にいても手伝いもしない
毎日ご飯を作ってくれる
毎日洗濯をしてくれる
家にいても居場所はない
お金も稼げない、家の手伝いもしない
ただ私はお金がかかるやっかいな人間
なにもできない自分が嫌になる
死のうと思った
でも死ぬ勇気なんてなかった
剃刀を手首にあてる勇気はなかった
爪で血が出るまで引っ掻いた
事故しようと思って
原付で突っ込もうとした
でも死ぬ勇気なんてなかった
私が死んで誰が悲しむのか
家族?友達?
もしかしたら
悲しむ人なんていないのかもしれない
家族はお金が
かからなくなって楽になるかもしれない
友達って誰なのか
私に友達なんているのだろうか
友達ってどういう人?
なんでも話せる人?
自分の素を出せる人?
だとしたら私には友達なんていない
どんなに仲良くても
嫌われるのが怖い私はいつも顔色を
伺っている
少しでも嫌な顔をしたらその道には
進まないようにしてきた
私が今生きているのは
死ぬ勇気がないだけ
そもそも人は
なんのために生きているのか
死ぬ勇気がないだけじゃないのか
愛する人を守るため?
夢のため?
そんなの綺麗事
私は趣味や特技がひとつもない
なにが楽しくて生きているか
私はなんのために生きているのだろう
誰か答えを教えてください
私が生きてていいんだと
思える答えをください
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