冒険者始めました！

第２章

第２２話 助けが来てくれたようです

俺は屋根から屋根を飛びミコトを攫って行きやがった奴を追っている


一応犯人の目星は着いちゃいるが、あいつだったら本当に面倒くさい…………


はぁ………なんでかねー我が主よ…………


















俺はある家の前に来た


僅かだが淀んだ気配が残っている


ドカン！！


俺が家のドアをぶち破ると部屋の奥に何か人のようなものをぐるぐる巻きにしたみたいなやつと金髪のボンキュッボンの女がいる


だが惜しいことにそいつの目が全てを台無しにしている


まるでこの世界の絶望を全て凝縮したような死んだ目
　
　
あれのせいで百点満点の容姿もマイナス百万点だ


「やっぱりテメェか　このくそ真祖のヴァンパイア！！」


「全く　本当にあなたはいつもお邪魔虫ね………この糞コブリン………」


「わりぃが　ミコトは返してもらうぞ」　


「ミコトちゃんは私の物よ…………消すわよ…………」


「あん！？　テメェやんのか？」


「殺すぞ　このコブリン野郎……」


一触即発　まさに今にも飛びかかりそうになる二人
　

そして今ここに火蓋が切っておとされ………


「黒さん！　助けに来てくれたんですね！！」


「「……………………………………………」」


「俺が言えたもんじゃないけどな………　少しは空気読もうぜ　ミコト………」


落とされなかった！！