3 / 11
摩耶
しおりを挟む
摩耶と秋奈は朝早めに起床。そして旅路に着く。
「摩耶ちゃん、お姉ちゃんの近くにいてね。お姉ちゃんが魔物から摩耶ちゃんを守るから!」
「ありがとうございます。秋奈お姉ちゃん。では失礼します」
摩耶は私の服の裾(すそ)を力強く握り歩く。
「秋奈お姉ちゃん、ここを左に曲がって少しすると山が見えます。その後は...」
秋奈は摩耶をまじまじと見つめ少し間を置いてからもう一度口を開いた。
「ふと思ったんですが秋奈お姉ちゃんは、可愛くて且つ実力もありますよね」
「ありがとうね。でも生意気な子にはこうよ」
裾を握っている摩耶を抱っこする。
「わぁ!びっくりした...秋奈お姉ちゃん急にどうしたのですか?」
「摩耶ちゃんごめん。何者かが、こっちに来る気配したから。けして摩耶ちゃんの臭いを嗅ぐ目的ではないんだからね。そこは勘違いしないでよ!」
私は摩耶の臭い嗅ぎながら、気づかれないように歩いていくと、摩耶の言っていた通りの山が見えてきた。
「あれが零脈山(れいみゃくさん)です。以前お話しした零脈花は、零脈山の一番上にしか咲かない花なので取得が大変難しいんです」
摩耶の説明を聞きながら、なんとか山の中心部くらいにたどり着く事はできた。
「零脈の花って貴重らしいけど、悪い人が奪おうすることはあるのかな?」
「珍しい品物なので市場では高値で取引されます。だから略奪行為やそれによる殺人事件などが多発しています」
摩耶のその顔は、哀歓や憂虞(ゆうく)的感情、そした憤怒など、様々な感情を宿していた。そんな中で私達は零脈山の頂上にたどり着いた。
「到着。零脈の花を摘んだら、すぐに帰りましょ」
「ありがとうございました。これで、私達は救われました」
零脈の花をいっぱい、摘み私は、摩耶の手を強く握り締め走っていく。
「しかし呆気なかったわね。本当に入手が困難な花なのかしら...」
「お姉ちゃんが凄いからこんなに容易く手に入ったんですよ!!」
そんな他愛もない話をしていると急に秋奈が摩耶の手を取り走り出した。
「秋奈お姉ちゃん急に走り出して、どうしたのですか?」
「私達が花を摘んでいた所を何者かに見られた。今すぐここから離れないと!!」
物凄い洞察視力である。
摩耶が言った通りの事が起きた。恐らくずっと監視していた悪人達が、あとをつけてきて場所を特定したのだろう。そしてその悪人達は摩耶の目の前に現れ、摩耶達を追いかける。私達は摩耶のいた村へ、走って逃げることにした。
「摩耶ちゃん、お姉ちゃんの近くにいてね。お姉ちゃんが魔物から摩耶ちゃんを守るから!」
「ありがとうございます。秋奈お姉ちゃん。では失礼します」
摩耶は私の服の裾(すそ)を力強く握り歩く。
「秋奈お姉ちゃん、ここを左に曲がって少しすると山が見えます。その後は...」
秋奈は摩耶をまじまじと見つめ少し間を置いてからもう一度口を開いた。
「ふと思ったんですが秋奈お姉ちゃんは、可愛くて且つ実力もありますよね」
「ありがとうね。でも生意気な子にはこうよ」
裾を握っている摩耶を抱っこする。
「わぁ!びっくりした...秋奈お姉ちゃん急にどうしたのですか?」
「摩耶ちゃんごめん。何者かが、こっちに来る気配したから。けして摩耶ちゃんの臭いを嗅ぐ目的ではないんだからね。そこは勘違いしないでよ!」
私は摩耶の臭い嗅ぎながら、気づかれないように歩いていくと、摩耶の言っていた通りの山が見えてきた。
「あれが零脈山(れいみゃくさん)です。以前お話しした零脈花は、零脈山の一番上にしか咲かない花なので取得が大変難しいんです」
摩耶の説明を聞きながら、なんとか山の中心部くらいにたどり着く事はできた。
「零脈の花って貴重らしいけど、悪い人が奪おうすることはあるのかな?」
「珍しい品物なので市場では高値で取引されます。だから略奪行為やそれによる殺人事件などが多発しています」
摩耶のその顔は、哀歓や憂虞(ゆうく)的感情、そした憤怒など、様々な感情を宿していた。そんな中で私達は零脈山の頂上にたどり着いた。
「到着。零脈の花を摘んだら、すぐに帰りましょ」
「ありがとうございました。これで、私達は救われました」
零脈の花をいっぱい、摘み私は、摩耶の手を強く握り締め走っていく。
「しかし呆気なかったわね。本当に入手が困難な花なのかしら...」
「お姉ちゃんが凄いからこんなに容易く手に入ったんですよ!!」
そんな他愛もない話をしていると急に秋奈が摩耶の手を取り走り出した。
「秋奈お姉ちゃん急に走り出して、どうしたのですか?」
「私達が花を摘んでいた所を何者かに見られた。今すぐここから離れないと!!」
物凄い洞察視力である。
摩耶が言った通りの事が起きた。恐らくずっと監視していた悪人達が、あとをつけてきて場所を特定したのだろう。そしてその悪人達は摩耶の目の前に現れ、摩耶達を追いかける。私達は摩耶のいた村へ、走って逃げることにした。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話
赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。
前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【R18】淫魔の道具〈開発される女子大生〉
ちゅー
ファンタジー
現代の都市部に潜み、淫魔は探していた。
餌食とするヒトを。
まず狙われたのは男性経験が無い清楚な女子大生だった。
淫魔は超常的な力を用い彼女らを堕落させていく…
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる