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イチャイチャ番外編
なぁ、どこ行く?夏休み。
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「……あーっ、だっる!」
俺はリビングの、某有名ユーチューバーもひっくり返りそうなほどバカでかいソファーに寝そべって、うだうだと不貞腐れていた。絶賛、五月病なのである……。
「みゃーちゃん!? どうしたの!? もしかしてソファーの座面、へたってきちゃってる!?」
俺の愚痴をすかさず聞きつけた銀田が、何やら作業中のキッチンから飛んできた。
「んなの、へたってきてるわけあるかい! 大量生産のやっすいソファーじゃあるまいし……ってうわ!?」
ただのくだらないぼやきに、相変わらず大袈裟なヤツ……と半ば呆れながら銀田を見ると、なんと銀田は手に包丁を持ったまま真っ青な顔で俺を心配そうに見つめている。
「おまっ! お前ぇ!? んなシリアスな顔で包丁握りしめてんのホラーすぎんだろ!」
「……え? あ、ああ! ほんとだ、ごめんごめん!」
まったく……コイツ、思い詰めたら何しでかすか、分からないヤツかもしれんぞ……。こんなのに好かれるヤツも、さぞや苦労するだろうな……あ、俺か……。
「あれ? みゃーちゃん、急にニコニコして……どうしたの?」
「うっ、うっひゃいな! そんなことより、お前、今なんか作ってる途中だったんだろ? さっさと戻っていいぞ」
「ああ、別に大したことしてないよ、メロン切ってるだけ」
「え!? メロン!?」
「うん。こないだ今年の初競りがあってねー、みゃーちゃんメロン大好きだから買ってきたんだぁ」
「マジで!? もうそんな時期かぁ! やったー食おうぜ食おうぜ!」
もしかしなくても銀田は、実家の母より俺の好みを把握している節がある。
銀田がカットして運んできたメロンは、見るからにツヤッツヤと光り輝く瑞々しさだった。
「う、うまそぉ~……」
これはヨダレ不可避である。
「僕には、みゃーちゃんのヨダレの方が何百倍も美味しそうに見えるけどね」
「お前、恐ろしすぎること言うの辞めろよな……」
パクッ……一口食べると、じゅわぁ~とメロンの高貴な香りと甘みが口中に広がって……逝ってしまいそうです……。
「……なんだか、妬けちゃうな」
俺が夢中になってメロンを食べてるのが気に食わないのか、銀田が不服げにつぶやいた。
「お前……メロンに妬くとか……。そもそも、お前が買ってきたメロンだろ?」
「アハハ、何言ってるの、みゃーちゃん。冗談に決まってるじゃない?」
だからさっきから目が笑ってねぇ~んだっつの!
「でも……そっかぁ~。やっぱり北海道かなぁー……」
「は? なんの話?」
「え? ほら、みゃーちゃん、GWが終わってすっかり五月病になっちゃってるでしょ!? だから、夏休みの旅行の計画でもして、元気出してほしいなって思って」
「……俺、お前に五月病だなんて言ったっけか?」
「え? 見てれば分かるけど、僕の思い違いだった?」
「お前、実家のお母さんかよ!」
「え? な、なんの話!?」
「いや……なんでもねぇ。それよか、夏休みにお前が北海道に行きたいってことか?」
「ううん、僕じゃなくって、みゃーちゃんが行きたいだろうなって」
「は? 俺、そんなこと言ったことねーだろ」
そもそも俺は、旅行もそんなに好きな方ではないし、銀田と付き合う前までは、休みは家でダラダラしてばかりで、ほぼどこにも行ったことなどなかった。
「だってほら! このメロンもみゃーちゃんのお口に合ったみたいだし?」
「……え。……お前、まさか……このメロン」
「メロンといえば、やっぱり朝張りメロンだよねぇ~!」
「……マジかよ」
「え?」
「……朝張りメロン……俺、初めて食べたわ」
そりゃあ逝っちまうほど、美味いわけである……。まだ5月だというのに、メロンを食べられるだけでも驚きだったのに……まさか、朝張りメロンだったなんてな。銀田真……実に、末恐ろしい男である。
「そっか。僕また、みゃーちゃんのハヂメテ貰っちゃったんだね……」
「やらしい言い方すんの、やめろし!」
さっきまでメロンに嫉妬して、膨れっ面をしていた銀田は、今度は頬を赤らめて目を潤ませ始めている。おいおい、お前の情緒は一体どうなってるんだ!?
俺は何やら雲行きがあらぬ方向へ行くのを察知して、慌てて軌道修正を試みた。せっかくの初めての朝張りメロンタイムを、ケダモノの性欲に邪魔されるのだけは勘弁である。
「でっ、でもさぁー。朝張りメロンって、やっぱりお高いんでしょう!?」
「うーん、どうだろう? 初競りだったからなぁー。2玉で500万だったよ」
ようやく2口目にありつこうとしていた俺であったが、銀田のその一言で、俺の手はフリーズした。
「…………は?」
「え?」
「2玉で……500万だとぉおおおおおおおおおッ!?」
「みゃーちゃん、おっ、落ち着いて?」
「テメェ! 今の発言はマジか!? 2玉で500万!? ってことは、1玉250万!? じゃあ、俺のさっきの一口は何万だ!?」
「みゃーちゃん、朝張りメロンなんて、そんなもんだよ」
「そんな……もんだとぉおおお!? テッメェ!? 今、完全に庶民を敵に回したな! いや、庶民どころか国民ほぼ全員敵に回したぞ! 表に出ろぉ、オラァアアァァァ!」
「でも僕にとったら、メロン2玉500万円より、みゃーちゃんの金玉の方がよっぽど価値があるよ」
「…………は?」
今、俺……金玉の話なんかしてなかったよな……?
「それに僕には、このメロンの果汁は、ちょっと甘すぎて物足りないな……みゃーちゃん汁が恋しくなっちゃう」
「みゃーちゃん汁て!?」
あっ、やっべ! テンパリすぎて、自分で自分のこと、みゃーちゃんて言っちゃったじゃん!
「えぇ~? みゃーちゃん汁っていってもぉー、色々あるけどぉー。みゃーちゃん我慢汁とか、みゃーちゃん先走り汁とか、みゃーちゃん白濁汁とかぁー?」
白濁汁て!?
俺は、どうにか心の中だけでツッコむことに成功した。
「僕が一番好きなのは、やっぱりぃ~、あのほろ苦くて、ちょっぴり青臭い、みゃーちゃん白濁汁なんだけどぉー、最近毎日ゴックンしてるせいか、ほぼ無味無臭のみゃーちゃん汁で物足りなくってぇー」
「…………」
「だから本当は、何日か寝かせた、みゃーちゃん白濁汁を飲みたいんだけどぉー。そもそも僕がみゃーちゃんのこと毎日抱き潰すの我慢できるはずがないしぃー」
「へぇ? じゃー、実家に何日か帰らせていただきます」
「!!!???」
「……なんてな? 冗談だっつの」
「……ほんと?」
「盆暮正月でも無いのに帰るわけねーだろ」
どこぞの大会社のご子息でもあるまいに。
「……よかったぁぁぁああああ!!」
それから銀田は、安心したかのように「うえっ…うえっ…」と泣き出した。全く、どこまでも手のかかる彼氏である……。
「……はぁーっ」
「……グスッ……」
「わーった! よし、行くぞ!」
「え!? 帰っちゃうの!?」
「ちっげえよ! だから、夏休み! 北海道行くぞ!」
「え!? ほんと!?」
「ああ、こうなったらもうヤケクソで朝張りメロン食いまくってやるからな!」
「やったぁ! じゃあ、僕は、みゃーちゃんのこと食いまくるね!」
んなの旅行に行かずとも毎日毎日、三度の飯より俺のこと抱きまくってるやろがい! そう、ツッコんでやりたいところを、やっとの思いで胸に留めた。
でも気がつけば、ついさっきまでの鬱屈とした気だるい気持ちはどこかへ吹き飛んで、何故か晴れ晴れとした気分になっている。それが、朝張りメロンのおかげなのか、銀田のトチ狂った発言に振り回されてるせいなのかは、分からないけれど……。
まぁ、なんだかんだ、騒がしくも楽しい夏休みになりそうです。それをご褒美にして、また毎日の面倒臭い仕事やあれこれなんかを、頑張りますとしますかね。
こっちは、まぁ、そんな感じです。
そっちはどう? 元気に過ごせてる?
あ、そうだ。忘れかけてた問題が一つだけあったわ……。
俺はどんな気持ちで、残りのメロンを食べたらいい……?
ぜひ、アドバイスお待ちしております。
じゃあ、またね。
俺はリビングの、某有名ユーチューバーもひっくり返りそうなほどバカでかいソファーに寝そべって、うだうだと不貞腐れていた。絶賛、五月病なのである……。
「みゃーちゃん!? どうしたの!? もしかしてソファーの座面、へたってきちゃってる!?」
俺の愚痴をすかさず聞きつけた銀田が、何やら作業中のキッチンから飛んできた。
「んなの、へたってきてるわけあるかい! 大量生産のやっすいソファーじゃあるまいし……ってうわ!?」
ただのくだらないぼやきに、相変わらず大袈裟なヤツ……と半ば呆れながら銀田を見ると、なんと銀田は手に包丁を持ったまま真っ青な顔で俺を心配そうに見つめている。
「おまっ! お前ぇ!? んなシリアスな顔で包丁握りしめてんのホラーすぎんだろ!」
「……え? あ、ああ! ほんとだ、ごめんごめん!」
まったく……コイツ、思い詰めたら何しでかすか、分からないヤツかもしれんぞ……。こんなのに好かれるヤツも、さぞや苦労するだろうな……あ、俺か……。
「あれ? みゃーちゃん、急にニコニコして……どうしたの?」
「うっ、うっひゃいな! そんなことより、お前、今なんか作ってる途中だったんだろ? さっさと戻っていいぞ」
「ああ、別に大したことしてないよ、メロン切ってるだけ」
「え!? メロン!?」
「うん。こないだ今年の初競りがあってねー、みゃーちゃんメロン大好きだから買ってきたんだぁ」
「マジで!? もうそんな時期かぁ! やったー食おうぜ食おうぜ!」
もしかしなくても銀田は、実家の母より俺の好みを把握している節がある。
銀田がカットして運んできたメロンは、見るからにツヤッツヤと光り輝く瑞々しさだった。
「う、うまそぉ~……」
これはヨダレ不可避である。
「僕には、みゃーちゃんのヨダレの方が何百倍も美味しそうに見えるけどね」
「お前、恐ろしすぎること言うの辞めろよな……」
パクッ……一口食べると、じゅわぁ~とメロンの高貴な香りと甘みが口中に広がって……逝ってしまいそうです……。
「……なんだか、妬けちゃうな」
俺が夢中になってメロンを食べてるのが気に食わないのか、銀田が不服げにつぶやいた。
「お前……メロンに妬くとか……。そもそも、お前が買ってきたメロンだろ?」
「アハハ、何言ってるの、みゃーちゃん。冗談に決まってるじゃない?」
だからさっきから目が笑ってねぇ~んだっつの!
「でも……そっかぁ~。やっぱり北海道かなぁー……」
「は? なんの話?」
「え? ほら、みゃーちゃん、GWが終わってすっかり五月病になっちゃってるでしょ!? だから、夏休みの旅行の計画でもして、元気出してほしいなって思って」
「……俺、お前に五月病だなんて言ったっけか?」
「え? 見てれば分かるけど、僕の思い違いだった?」
「お前、実家のお母さんかよ!」
「え? な、なんの話!?」
「いや……なんでもねぇ。それよか、夏休みにお前が北海道に行きたいってことか?」
「ううん、僕じゃなくって、みゃーちゃんが行きたいだろうなって」
「は? 俺、そんなこと言ったことねーだろ」
そもそも俺は、旅行もそんなに好きな方ではないし、銀田と付き合う前までは、休みは家でダラダラしてばかりで、ほぼどこにも行ったことなどなかった。
「だってほら! このメロンもみゃーちゃんのお口に合ったみたいだし?」
「……え。……お前、まさか……このメロン」
「メロンといえば、やっぱり朝張りメロンだよねぇ~!」
「……マジかよ」
「え?」
「……朝張りメロン……俺、初めて食べたわ」
そりゃあ逝っちまうほど、美味いわけである……。まだ5月だというのに、メロンを食べられるだけでも驚きだったのに……まさか、朝張りメロンだったなんてな。銀田真……実に、末恐ろしい男である。
「そっか。僕また、みゃーちゃんのハヂメテ貰っちゃったんだね……」
「やらしい言い方すんの、やめろし!」
さっきまでメロンに嫉妬して、膨れっ面をしていた銀田は、今度は頬を赤らめて目を潤ませ始めている。おいおい、お前の情緒は一体どうなってるんだ!?
俺は何やら雲行きがあらぬ方向へ行くのを察知して、慌てて軌道修正を試みた。せっかくの初めての朝張りメロンタイムを、ケダモノの性欲に邪魔されるのだけは勘弁である。
「でっ、でもさぁー。朝張りメロンって、やっぱりお高いんでしょう!?」
「うーん、どうだろう? 初競りだったからなぁー。2玉で500万だったよ」
ようやく2口目にありつこうとしていた俺であったが、銀田のその一言で、俺の手はフリーズした。
「…………は?」
「え?」
「2玉で……500万だとぉおおおおおおおおおッ!?」
「みゃーちゃん、おっ、落ち着いて?」
「テメェ! 今の発言はマジか!? 2玉で500万!? ってことは、1玉250万!? じゃあ、俺のさっきの一口は何万だ!?」
「みゃーちゃん、朝張りメロンなんて、そんなもんだよ」
「そんな……もんだとぉおおお!? テッメェ!? 今、完全に庶民を敵に回したな! いや、庶民どころか国民ほぼ全員敵に回したぞ! 表に出ろぉ、オラァアアァァァ!」
「でも僕にとったら、メロン2玉500万円より、みゃーちゃんの金玉の方がよっぽど価値があるよ」
「…………は?」
今、俺……金玉の話なんかしてなかったよな……?
「それに僕には、このメロンの果汁は、ちょっと甘すぎて物足りないな……みゃーちゃん汁が恋しくなっちゃう」
「みゃーちゃん汁て!?」
あっ、やっべ! テンパリすぎて、自分で自分のこと、みゃーちゃんて言っちゃったじゃん!
「えぇ~? みゃーちゃん汁っていってもぉー、色々あるけどぉー。みゃーちゃん我慢汁とか、みゃーちゃん先走り汁とか、みゃーちゃん白濁汁とかぁー?」
白濁汁て!?
俺は、どうにか心の中だけでツッコむことに成功した。
「僕が一番好きなのは、やっぱりぃ~、あのほろ苦くて、ちょっぴり青臭い、みゃーちゃん白濁汁なんだけどぉー、最近毎日ゴックンしてるせいか、ほぼ無味無臭のみゃーちゃん汁で物足りなくってぇー」
「…………」
「だから本当は、何日か寝かせた、みゃーちゃん白濁汁を飲みたいんだけどぉー。そもそも僕がみゃーちゃんのこと毎日抱き潰すの我慢できるはずがないしぃー」
「へぇ? じゃー、実家に何日か帰らせていただきます」
「!!!???」
「……なんてな? 冗談だっつの」
「……ほんと?」
「盆暮正月でも無いのに帰るわけねーだろ」
どこぞの大会社のご子息でもあるまいに。
「……よかったぁぁぁああああ!!」
それから銀田は、安心したかのように「うえっ…うえっ…」と泣き出した。全く、どこまでも手のかかる彼氏である……。
「……はぁーっ」
「……グスッ……」
「わーった! よし、行くぞ!」
「え!? 帰っちゃうの!?」
「ちっげえよ! だから、夏休み! 北海道行くぞ!」
「え!? ほんと!?」
「ああ、こうなったらもうヤケクソで朝張りメロン食いまくってやるからな!」
「やったぁ! じゃあ、僕は、みゃーちゃんのこと食いまくるね!」
んなの旅行に行かずとも毎日毎日、三度の飯より俺のこと抱きまくってるやろがい! そう、ツッコんでやりたいところを、やっとの思いで胸に留めた。
でも気がつけば、ついさっきまでの鬱屈とした気だるい気持ちはどこかへ吹き飛んで、何故か晴れ晴れとした気分になっている。それが、朝張りメロンのおかげなのか、銀田のトチ狂った発言に振り回されてるせいなのかは、分からないけれど……。
まぁ、なんだかんだ、騒がしくも楽しい夏休みになりそうです。それをご褒美にして、また毎日の面倒臭い仕事やあれこれなんかを、頑張りますとしますかね。
こっちは、まぁ、そんな感じです。
そっちはどう? 元気に過ごせてる?
あ、そうだ。忘れかけてた問題が一つだけあったわ……。
俺はどんな気持ちで、残りのメロンを食べたらいい……?
ぜひ、アドバイスお待ちしております。
じゃあ、またね。
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