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第一章 別れの後に、出会いがある。
間宮陸人(24歳)、初体験。
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「……やっ」
小声で、そう拒絶を示してみせるのが、精一杯だった。
もう俺の頭の中は、ザギンのチ◯コのことしか考えられなくなっている。
こんな早朝に、東京のタワマンのガラス窓に、下半身丸出しで両手を付いて、下腹を期待のあまりに痙攣させているのだ。
ほんの数時間前に、自分がしていたことを、忘れたとは言わせない。
俺は、山田とどうにかなりたくて、2人でラブホのベッドで揉みくちゃになっていたんだったよな。
なぁ、俺は、山田のことが好きなんだろ。
高1のときに一目惚れしてから、ずっと、山田一筋だったろうが。
お前……何やってんだよ。
「……んぁぁあああっっッッ!?」
ザギンのチ◯コが、いきなり深く奥まで挿入ってくる。あれだけヤりまくったんだから、そりゃあそうだ。
けれど、体感的には、さっきよりもさらに奥まで届いている気がする。立ちバックの体勢だからだろうか?
俺は、ただ挿入されただけなのに、すでにもう目頭が熱くなっていた。
……やばい……このままでは、マジでどうにかなってしまいそうな気がするッ……。
悦びのあまり、俺の全身は小刻みに痙攣していた。
「……ふぁっ……んっ……ふぐぅううッッ!!」
前立腺を抉られるような快楽と同時に、それが一瞬で電撃みたいに身体中の隅々まで走っていく。ザギンの、俺の腰を掴む手のひらが、やたらと熱かった。
ザギンは、俺を逃すまいと、力任せに腰を掴みながら、それ以上の強さで自分の腰ごと俺に打ち付け続けた。突き上げるように、掻き回すように。
俺の腰は、早々に音を上げて、もはや窓に付いた手のひらにすら力が入らない。
ズルズルと下に向けてずり落ちていく自分の上半身を、顔を頬ごと窓に押し当てるようにして、必死で耐えていた。
ザギンは、そんな俺の事情など知ったことかとでもいうように、まるで加減を知らない子供みたいにガムシャラに腰を振り続けている。
「う゛ァアッ!? ……アッア゛ァッ!? うぐぅウッッ……」
もはやお世辞にも喘ぎ声とは言えない野太い声が、自分の口から放たれていることに、恥ずかしさと気持ちよさとが相まって、俺は意識が飛びそうになっていた。
「……あっ、あっ……あっ……!?」
もう、俺の身体から出すべきものは、何もないのだとばかりに、イきそうになるたび、チ◯コが震えていた。
もう、ダメだ……もうダメェエエエ……許して……ゆる……して……。
ッッ!?
「お゛ん゙ッッ!?」
自分の声とは信じがたい雄叫びと同時に、プシャッと、窓に水しぶきが飛び散った。
それが自分の身体から出たものだと気づくまでに、だいぶ掛かった。
「……!!??」
東京の朝を見下ろす窓ガラスに飛んだ水しぶきが、雨のようにツツーっと垂れ落ちていく。
(……え? え? ……あれ、俺?)
ワタワタと慌てふためいている俺をよそに、俺と同時に果てたとみられるザギンは、呼吸を整えながら、にっこり笑った。
「あぁ、ミャーちゃん。メスイキと潮吹き…同時に出来たんだね」
「……え? ……は?」
「僕でこんなに気持ちよくなってくれたなんて、嬉しい」
「……いや、いやいやイヤイヤ」
俺は思わずブンブンと首を横に振った。
「ふふ……ミャーちゃん、可愛い」
「……お前、その呼び方ヤメロよな」
言われるたびに、ねっとりとした空気がまとわりつくようで、思わず口を出た。
「え? ミャーちゃん……って呼ばれるの嫌いだったの?」
「……ったりめーだろ!」
俺は、苦々しげにザギンを見やった。……とは言っても、俺とて山田をオカズにしてオナニーするとき、いつも密かに下の名前の「だいちゃん」呼びしている、何の説得力もないような変態なのだけども……。
「……そうだったんだぁー……じゃあ」
そう言って、ザギンは俺の肩に両手を回すと、
「これからは陸人って呼ぶね♡」
ニッコニコした笑顔で、そう告げてきた。
「……ヤメロ」
「……えー、なんでぇ?」
「なんか怖えんだよ、お前がそう呼ぶとき、キャラ変すんじゃん……」
「……? 何の話?」
うっわ、無自覚かよ……タチ悪ぃー。
「ねぇねぇ、それじゃあ僕のことは名前で呼んでくれる?」
「イヤダ」
「真って下の名前で読んで欲しいなァー」
ん? あれ? そういや、確かコイツ……。
「……なぁ、お前の名字って……」
「……ん? 銀田だけど、名字呼びはちょっと寂しいなァー」
銀田……。そうだ、確かにコイツはそんな名前だったな。
銀田……まこと。……銀田まこと!?
「……」
「あれ? ミャーちゃん、どうしたの?」
「……金太真琴」
俺は思わず、そう呟いていた。
小声で、そう拒絶を示してみせるのが、精一杯だった。
もう俺の頭の中は、ザギンのチ◯コのことしか考えられなくなっている。
こんな早朝に、東京のタワマンのガラス窓に、下半身丸出しで両手を付いて、下腹を期待のあまりに痙攣させているのだ。
ほんの数時間前に、自分がしていたことを、忘れたとは言わせない。
俺は、山田とどうにかなりたくて、2人でラブホのベッドで揉みくちゃになっていたんだったよな。
なぁ、俺は、山田のことが好きなんだろ。
高1のときに一目惚れしてから、ずっと、山田一筋だったろうが。
お前……何やってんだよ。
「……んぁぁあああっっッッ!?」
ザギンのチ◯コが、いきなり深く奥まで挿入ってくる。あれだけヤりまくったんだから、そりゃあそうだ。
けれど、体感的には、さっきよりもさらに奥まで届いている気がする。立ちバックの体勢だからだろうか?
俺は、ただ挿入されただけなのに、すでにもう目頭が熱くなっていた。
……やばい……このままでは、マジでどうにかなってしまいそうな気がするッ……。
悦びのあまり、俺の全身は小刻みに痙攣していた。
「……ふぁっ……んっ……ふぐぅううッッ!!」
前立腺を抉られるような快楽と同時に、それが一瞬で電撃みたいに身体中の隅々まで走っていく。ザギンの、俺の腰を掴む手のひらが、やたらと熱かった。
ザギンは、俺を逃すまいと、力任せに腰を掴みながら、それ以上の強さで自分の腰ごと俺に打ち付け続けた。突き上げるように、掻き回すように。
俺の腰は、早々に音を上げて、もはや窓に付いた手のひらにすら力が入らない。
ズルズルと下に向けてずり落ちていく自分の上半身を、顔を頬ごと窓に押し当てるようにして、必死で耐えていた。
ザギンは、そんな俺の事情など知ったことかとでもいうように、まるで加減を知らない子供みたいにガムシャラに腰を振り続けている。
「う゛ァアッ!? ……アッア゛ァッ!? うぐぅウッッ……」
もはやお世辞にも喘ぎ声とは言えない野太い声が、自分の口から放たれていることに、恥ずかしさと気持ちよさとが相まって、俺は意識が飛びそうになっていた。
「……あっ、あっ……あっ……!?」
もう、俺の身体から出すべきものは、何もないのだとばかりに、イきそうになるたび、チ◯コが震えていた。
もう、ダメだ……もうダメェエエエ……許して……ゆる……して……。
ッッ!?
「お゛ん゙ッッ!?」
自分の声とは信じがたい雄叫びと同時に、プシャッと、窓に水しぶきが飛び散った。
それが自分の身体から出たものだと気づくまでに、だいぶ掛かった。
「……!!??」
東京の朝を見下ろす窓ガラスに飛んだ水しぶきが、雨のようにツツーっと垂れ落ちていく。
(……え? え? ……あれ、俺?)
ワタワタと慌てふためいている俺をよそに、俺と同時に果てたとみられるザギンは、呼吸を整えながら、にっこり笑った。
「あぁ、ミャーちゃん。メスイキと潮吹き…同時に出来たんだね」
「……え? ……は?」
「僕でこんなに気持ちよくなってくれたなんて、嬉しい」
「……いや、いやいやイヤイヤ」
俺は思わずブンブンと首を横に振った。
「ふふ……ミャーちゃん、可愛い」
「……お前、その呼び方ヤメロよな」
言われるたびに、ねっとりとした空気がまとわりつくようで、思わず口を出た。
「え? ミャーちゃん……って呼ばれるの嫌いだったの?」
「……ったりめーだろ!」
俺は、苦々しげにザギンを見やった。……とは言っても、俺とて山田をオカズにしてオナニーするとき、いつも密かに下の名前の「だいちゃん」呼びしている、何の説得力もないような変態なのだけども……。
「……そうだったんだぁー……じゃあ」
そう言って、ザギンは俺の肩に両手を回すと、
「これからは陸人って呼ぶね♡」
ニッコニコした笑顔で、そう告げてきた。
「……ヤメロ」
「……えー、なんでぇ?」
「なんか怖えんだよ、お前がそう呼ぶとき、キャラ変すんじゃん……」
「……? 何の話?」
うっわ、無自覚かよ……タチ悪ぃー。
「ねぇねぇ、それじゃあ僕のことは名前で呼んでくれる?」
「イヤダ」
「真って下の名前で読んで欲しいなァー」
ん? あれ? そういや、確かコイツ……。
「……なぁ、お前の名字って……」
「……ん? 銀田だけど、名字呼びはちょっと寂しいなァー」
銀田……。そうだ、確かにコイツはそんな名前だったな。
銀田……まこと。……銀田まこと!?
「……」
「あれ? ミャーちゃん、どうしたの?」
「……金太真琴」
俺は思わず、そう呟いていた。
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