【完結】大好きなラノベ作家の正体が初めてを捧げたワンナイトラブの相手だったので今すぐに爆発します。

コウヨリモカ@新作ヒーヒー執筆中✏️💦

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第一章 別れの後に、出会いがある。

人には色んな性癖がある。

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「……いや、マジで何処だよ……」

 男の家の風呂の用意をするため探すも、一向に浴室を見つけられない。

 俺は、いくつもある部屋のドアを、当てずっぽうで開けては閉める、を繰り返していた。

 玄関から細長く続く廊下の両側に、まるでホテルのように部屋が立ち並んでいるのだが、最初に男と居たベッドルーム以外、どの部屋も空っぽ状態のスケルトンで、家具の一つすら置かれていなかった。

 まるで空き物件の内覧でもしているみたいな気分だな。

「……どんだけ広いんだよ……こんな化け物みたいな部屋の家賃なんて、考えたくもないな……」

 東京の一等地の、タワーマンションの最上階の部屋を普通に借りて住めるなんて、一体どんだけ稼ぎがありゃー出来るんだっつの……。

 アイツ……マジで何の仕事してやがるんだ……?

 ふと、中学時代のことを思い出した。

 ミャーちゃん、ミャーちゃん、と毎日飽きもせずに俺の席にやってきて、ウザ絡みしてきたアイツのことを。

 ミャーちゃん、可愛いね、とやたらと俺の犬歯を見たがっていたアイツのことを。

 ミャーちゃん、すごく柔らかいんだね、と髪の毛に触れてきたアイツのことを。

「…………」

 幼かったアイツの顔が、先ほどまでのアイツの顔に重なっていく。

 すっかり大人びた今も、あの潤んだ熱っぽい目線は、中学のときのままだった……。

「…………ザギン」

 気がつくと、自然とアイツのあだ名が、口からこぼれ出ていた。でも、耳にするのも嫌なほどだったから、その名前を口にするのは初めてのことな気がする。

「……ッ!?」

 ズクンッ……。

 ただ名前を呼んだだけなのに、急に俺の下腹部がうずき始めた。

 もう全てを出し尽くして、使い物にならないはずの俺のチ◯コが、急に熱を持ち始めたものだから、さすがに焦ってしまう。

 自分の身体に起こった反応を誤魔化すかのように、俺は足早に廊下の突き当たりにあたる部屋のドアを開けた。


 そこは、リビングだった。

 リビングとは言っても、いわゆるLDKに値する部屋なんだろう。一般的な部屋で例えるならば……。

「……は?」

 その後の言葉が何一つ出て来なかった。あまりにも、広すぎるのだ。散々、男の規格外なレベルの部屋を目の当たりにしてきても尚、言葉を失うほどに豪華すぎるリビングルームだった。

 まず、全面ガラス張りになっている。

 大きさは……20畳……いや、50畳はあるだろうか……。ぶっちゃけ、この規模の部屋を見たことがないから、とにかく広いことしか分からない。

 見るからに高級そうな、黒い革のL字型のソファーや、鏡のように艷やかに光っているダイニングテーブル、そして当然のように王様みたいにバカでかいオープンキッチン。

 とりあえずの生活をするための家具や家電なども、一通り揃えてあるようだった。

 それら全てを、ガラス窓が取り囲んでいる。

 つまり、リビングルームのどこからでも、東京の夜景が見渡せるようになっていた。

「マジでとんでもねぇとこに住んでやがる……」

 中学時代は同じ教室で過ごしていた同級生と、自分とで、何がどう違ったら人生こんな感じになれるんだ……? いや、何もかも間違えてんのは、俺だけか……。

 俺はソファーにほど近い窓に手を当てて、東京の景色を眺めてみた。

 もう、夜は立ち去ろうとしている。ほの明るく照らされ始めている街で、まだ早朝だというのに、すでに多くの人達が活動しているのが見えた。

「……ミャーちゃん」

 ドキリとして振り返ると、ザギンがリビングの入口に立っていた。

 手にしている黒い服は、さっき俺の精液でビショビショにしてしまった彼のトレーナーだろう。

 下は脱いだままザギンは、素っ裸で突っ立っている。

 さすがにバツが悪くて目を反らしながら、

「……あ、ああ、起きたのか、お前、身体は大丈夫か?」

 そう聞くと、ザギンは途端に相好を崩し、

「ミャーちゃん、優しいね」

 そう言いつつ、見る間にチ◯コを勃たせたので、俺はギョッとしてしまう。

 いや、嘘だろ……。

 こんなとこから逃げられるわけもないのに、思わずガラス窓にへばり付いて身構えてしまった。

 しかし、ザギンは、予想に反してチ◯コを勃たせながらも、キッチンの方へスタスタと歩いていく。

 俺は、ホッと胸をなで下ろし、あー、服を洗濯でもすんのかな? などと、ぼんやり考えていた。

 でも、ザギンは手にした服をキッチンテーブルの上に、そっと置くと、シンクの引き出しをあちこち開けて、何やら探し始めた。

 しばらくして、取り出したのはジップ式のキッチン収納袋で、何を思ったのか、その袋の中にトレーナーを詰め込みだしたのだ。

 袋のサイズ的に、とても入りきりそうには無いのに、ザギンは終始真剣な顔をして、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいるものだから、フツーに怖くなる。

「……なっ、何やってんだ?」

 すると、ザギンは、うっとりとした表情で、

「保管してるんだよ」

 そう答えたものだから、俺は余計に混乱してしまう。

「……は? なんで保管? いや、洗ってからやれよ」

「そんな、もったいないこと出来るわけないでしょ」

「……いや、何言ってんだ、お前……」

「だって、これには、ミャーちゃんの精子がたっぷり吸収されてるんだよ、そんなの保管するに決まってる」

「??????」


 ……え? ……コイツ、

 ……や

 ……や

 ……ヤバ

 ……やばいやばいやばいやばいヤバすぎんだろ!?

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