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第一章 別れの後に、出会いがある。

まるで、発情中のオメガ。

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 ついにのどの限界に達したのか、男は半ば咳き込むようにして、俺のチ◯コを吐き出した。

 ゲホゲホと喉を押さえて苦しんでいる男をあざ笑うかのように、俺の真っピンクなチ◯コは、ピクピクと天井に頭をもたげて小刻みに震えている。

 我が息子ながら、なんて生意気なヤツなんだ……。

 しかし焦らされるだけ焦らされ抜いた挙げ句の果ての俺のチ◯コは、もはや発情したΩオメガのように、誰にも制御することなど不可能だった。

 俺は何の迷いもなく、ベッドの上、男の眼前でM字開脚をしたまま、自分の勝手知ったる指をお尻の穴に差し込んだ。

 もう中は、トロトロだ。

 クチュクチュと音を立ててかき混ぜ続けると、快楽のあまりに腰の辺りがしびれてきて、勝手に浮いてしまう。


 ついさっき、ラブホで山田にそでにされ、今度は男に寸止め状態のまま念入りに愛撫された俺のチ◯コは、もはや俺であって、俺ではなくなってしまっていた。

「……ンぁああぁんっ……ふぁぁああんっ……」

 どんなに激しくかき回そうとも、こんな短い指で俺のに届くわけがない。俺はチ◯コをこすっていた手も放すと、ヤケクソで両手の指をケツの穴に出し入れし始めた。

「……うわぁあぁんっ……ひっぐ……ひっく……」

 イけなさすぎて泣けてくる。

 ……イきたいよぉお~! イきたいよぉう~っ!

 棒が欲しいッ!! 何でもいいから細長い棒が欲しいんだよぉお~~ッッ!!

 ヤケになって、足をバタつかせると、足の裏に何かゴリッとした感触の物が当たった。俺は本能的に、それを両足の裏で挟み込み、その正体を確かめるようにスリスリとこすった。

「……ンアッ!?」

 その瞬間、鳩が豆鉄砲を食らったような声が聞こえたが、俺は無我夢中で、その棒を手でつかむと、ケツの穴へと突っ込んだ。

 しかし、ゴワゴワした布のような素材のせいで、さすがの俺のガバガバの穴でもれることができない。

 イライラした俺は、どうにかできないものかと、その棒を手ででくりまわしてみたところ、運良く出口らしき箇所からゴリゴリの中身を引っ張り出すことに成功した。

 そして、しりを持ち上げると、一気に棒の全部を俺の穴の中にブチ込んだ。

 そこで、ようやく感触が自分の使い慣れたディルドの形状に一致したことから、間違えてチ◯コを挿入そうにゅうしてしまったことに気が付く。

 アッ、やべっ! ゴム付けてねえわ。

 俺は慌てて即座にチ◯コを尻の穴から引っこ抜いた。

「ンァアアアアアッッ!?」

 その瞬間、男は情けない声を上げながら射精した。

 男の精液が、床に敷いてあった黒いラグの上に白い血しぶきのように染みを作っていく。男は、全てを出し切ると、身体中の力が抜けたかのように、その場にヘナヘナと座り込んでしまった。

 そのまま、ほうけたように床に寝そべって天井を見たままの男に、俺はチ◯コをイライラさせたまま話しかける。

「なぁ、お前。ゴムってどこあんの?」

「…………」

「なぁってば!」

「…………ない」

「……はぁ?」

「ゴム……持ってない」

 ハァアアアアアアッッ!?

「ゴム切らすとか、何やってんだよ! 男の身だしなみだろうが!」

 悶々もんもんとしすぎて、尻とチ◯コをブルンブルン揺らしながら、俺は自分の鞄から、ゴムを取り出した。ちゃんと山田のサイズ(予想)に合わせてXLサイズのやつだ。

(……こっ、これは、もしものためにだ。万が一の非常時に備えての!)

 俺がゴムを手にするなり、へたりこんだ男の太ももの上に飛び乗るようにまたがると、すでに男のチ◯コは意気消沈していた。

「……チッ」

 男のチ◯コを適当に手でなぶって起こそうとするも、うんともすんとも勃つ気配は無かった。

「……ハァーーーーッ……」

 仕方なく、俺が男のしなびたチ◯コに、自分のを擦り合わせながら、再度、指アナニーで絶頂への登山を再開したときだった。

 突然、れたはずの男のチ◯コが、顔をもたげたのである。それはもう、メキメキと音がなるような激しさだった。

 そこで、俺はコレ幸いとばかりに、チャンスを逃すまいと慌てて男のバキバキチ◯コの上にゴムをかぶせた。

「……そんな、まさか……ほんとう……に?」

 男気あふれるチ◯コに反して、うろたえた様子の男が何やらブツブツとボヤいていたが、そんなものに聞く耳など持てるはずもない。

「……うぐっ……なんだこれ!?」

 男のチ◯コは、俺の華麗なる愛用品シリーズの、どのディルドよりもデカかった。さすがに本物のチ◯コを挿れるのはなので、余計に手こずってしまう。変な声が出た。

「……んアッん……ぁああんっ……ふぐぅっ!?」

 それでも、どうにか根性で、男根を全て尻で飲み込み終えたところで、

「……ミャーちゃん?」

 男が突然、その名で俺を呼んだのだった。

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