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第一章 別れの後に、出会いがある。
なぜ!? 突然のエロ展開へ。
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俺は、男に、にじりにじりと近づかれて、気が付けばベッドの端まで追いつめられていた。
行き場を無くした俺は、膝からベッドの上にひっくり返るようにして転がった。
見上げると男は、やはり何一つ動じていない無表情で、淡々と説明を続けていく。
「僕からのお約束は、3つほどあります。1つめは、無理はしないこと。2つめは、嘘はつかないこと。そして最後の3つめは、自分を大切にすること」
いや、マジでなに言ってんだ……コイツ。
「……そして、お約束ごととは別にお願いしたいのが、先ほどのセーフワードです。もし、ほんの少しでも不安や、不快な感情を抱かれたときには、すぐにセーフワードを言ってください。全てを取り止めます。そして、僕たちのセーフワードは……」
男は、ベッドに腰かけたままの俺のすぐそばまで顔を近づけてきて言った。
「ゲイなの? です」
「……あの……」
俺は、かろうじて声を喉から絞り出すようにして聞いた。
「……人違い、じゃないですか?」
その瞬間、男は目を見開いた。思わず俺はビビって口ごもってしまう。すると、男は言った。
「……もう一度」
「……え?」
「……もう一度!」
「……」
何がなんだか分からずに、俺は黙って男を見つめることしかできない。
すると、男は辛抱たまらないような性急さで告げてきた。
「何でもいいから、何かしゃべってみてください!」
いや、そんなこと言われても……。
「……あ……いうえお……?」
すると、青白かった男の頬に、みるみる赤みが差していく。
心拍数が上昇しているのか、肩を揺らしてハァハァと息も荒くなってきている。
「……もう、いちど……」
俺は、袋小路に追い詰められた、逃げ場のない小動物みたいに、誰かに助けを求めるように囁いた。
「……あいうえお」
途端に男の呼吸は、見るからに荒々しくなり、その急激な興奮状態に本人さえ理解が追いついていないのか、俺から視線を反らして俯いたまま肩で息をしている。
お互いに身動きが取れない状況の中、先に口火を切ったのは、やはり男の方だった。
「…………ウソだ……」
「……え?」
「……信じられないっ……」
「……」
大丈夫か、コイツ。ドムサブの霊にでも憑かれてんじゃねーだろうな……。
「……ッ!?」
俺が、どうにかして、この場から逃げ出すため、男の隙を探していると、あろうことか、とんでもないことに気が付いてしまった。
……えっ………………、……勃ってる……?
うなだれるように俯く男に反比例するかの如く股間が、これでもかというほど元気になっているのである。
いや、ナンデダヨ!
お前は、知らぬ間に媚薬を飲まされた受けちゃんか!?
それとも薬飲み忘れてるΩか!?
(Ωとは、BL漫画におけるオメガバースという設定で出てくる性別のこと)
頭がおかしくなりそうな状況の中、俺はかろうじて、さっき男が説明していた注意事項を思い出した。それを絞り出すように口走る。
「……げ、ゲイなの…!?」
でも、ぶっちゃけ、もはやセーフワードというより、むしろ心の底から出たセリフである。
すると、男は、魔法が解けたように、ハッとした表情になった。ヨシ、このまま、とっとと正気に戻ってくれよな。
自分で設定しておいただけあって、セーフワードは、男に効果てきめんだった。見る間に呼吸の乱れは落ち着き、目の焦点も合ってきた。男の股間も自我を取り戻して大人しくなってきている。
男は、自分でも何が起こったのか、理解できていないようで、まるで夢から覚めたように、手をおでこに当てている。
「……僕は……一体……」
何がきっかけで我を忘れちゃったのか知らんけど、良かった。本当に、マジで良かった……。
俺もようやく安心した。というよりも、むしろ、安心しすぎたと言ったほうがしっくり来るかもしれない。
そこで初めて俺は、正気を取り戻した男の眼前に、まだ立ちはだかっている別のあるモノに気がついた。
そして、それは、はだけた俺のスカートの間から、開けっぴろげた太ももの付け根の中心から、ピクピクと震えながらそびえ立っていた。
「ンぎゃあああああッッ!?」
驚きのあまりに、勢いよく腰をねじると、スカートが完全に捲れ上がってしまいパンツがお目見えし、むしろ俺のイキリ立ったチ◯コが、モロバレ状態になってしまった……。
「……あ、……わ……やっ……」
衝撃のあまりに、何一つ言葉が出てこない。
え? 待って、生理現象!?
は? なんで、よりによって今なのよ?
待って待って、おかしいおかしい! ちょっと待ってね、だって、俺。オナニーしすぎて朝勃ちすらしない人なんだわ……え?
依然としてパニック状態の俺をよそに、男は何を思ったか、破けそうなほどテントを張っている俺のパンツを、一言の許可もなく、ずり下ろした。
「……っえ!? ちょっ……何やって……ンァアアアアアッッ!!」
行き場を無くした俺は、膝からベッドの上にひっくり返るようにして転がった。
見上げると男は、やはり何一つ動じていない無表情で、淡々と説明を続けていく。
「僕からのお約束は、3つほどあります。1つめは、無理はしないこと。2つめは、嘘はつかないこと。そして最後の3つめは、自分を大切にすること」
いや、マジでなに言ってんだ……コイツ。
「……そして、お約束ごととは別にお願いしたいのが、先ほどのセーフワードです。もし、ほんの少しでも不安や、不快な感情を抱かれたときには、すぐにセーフワードを言ってください。全てを取り止めます。そして、僕たちのセーフワードは……」
男は、ベッドに腰かけたままの俺のすぐそばまで顔を近づけてきて言った。
「ゲイなの? です」
「……あの……」
俺は、かろうじて声を喉から絞り出すようにして聞いた。
「……人違い、じゃないですか?」
その瞬間、男は目を見開いた。思わず俺はビビって口ごもってしまう。すると、男は言った。
「……もう一度」
「……え?」
「……もう一度!」
「……」
何がなんだか分からずに、俺は黙って男を見つめることしかできない。
すると、男は辛抱たまらないような性急さで告げてきた。
「何でもいいから、何かしゃべってみてください!」
いや、そんなこと言われても……。
「……あ……いうえお……?」
すると、青白かった男の頬に、みるみる赤みが差していく。
心拍数が上昇しているのか、肩を揺らしてハァハァと息も荒くなってきている。
「……もう、いちど……」
俺は、袋小路に追い詰められた、逃げ場のない小動物みたいに、誰かに助けを求めるように囁いた。
「……あいうえお」
途端に男の呼吸は、見るからに荒々しくなり、その急激な興奮状態に本人さえ理解が追いついていないのか、俺から視線を反らして俯いたまま肩で息をしている。
お互いに身動きが取れない状況の中、先に口火を切ったのは、やはり男の方だった。
「…………ウソだ……」
「……え?」
「……信じられないっ……」
「……」
大丈夫か、コイツ。ドムサブの霊にでも憑かれてんじゃねーだろうな……。
「……ッ!?」
俺が、どうにかして、この場から逃げ出すため、男の隙を探していると、あろうことか、とんでもないことに気が付いてしまった。
……えっ………………、……勃ってる……?
うなだれるように俯く男に反比例するかの如く股間が、これでもかというほど元気になっているのである。
いや、ナンデダヨ!
お前は、知らぬ間に媚薬を飲まされた受けちゃんか!?
それとも薬飲み忘れてるΩか!?
(Ωとは、BL漫画におけるオメガバースという設定で出てくる性別のこと)
頭がおかしくなりそうな状況の中、俺はかろうじて、さっき男が説明していた注意事項を思い出した。それを絞り出すように口走る。
「……げ、ゲイなの…!?」
でも、ぶっちゃけ、もはやセーフワードというより、むしろ心の底から出たセリフである。
すると、男は、魔法が解けたように、ハッとした表情になった。ヨシ、このまま、とっとと正気に戻ってくれよな。
自分で設定しておいただけあって、セーフワードは、男に効果てきめんだった。見る間に呼吸の乱れは落ち着き、目の焦点も合ってきた。男の股間も自我を取り戻して大人しくなってきている。
男は、自分でも何が起こったのか、理解できていないようで、まるで夢から覚めたように、手をおでこに当てている。
「……僕は……一体……」
何がきっかけで我を忘れちゃったのか知らんけど、良かった。本当に、マジで良かった……。
俺もようやく安心した。というよりも、むしろ、安心しすぎたと言ったほうがしっくり来るかもしれない。
そこで初めて俺は、正気を取り戻した男の眼前に、まだ立ちはだかっている別のあるモノに気がついた。
そして、それは、はだけた俺のスカートの間から、開けっぴろげた太ももの付け根の中心から、ピクピクと震えながらそびえ立っていた。
「ンぎゃあああああッッ!?」
驚きのあまりに、勢いよく腰をねじると、スカートが完全に捲れ上がってしまいパンツがお目見えし、むしろ俺のイキリ立ったチ◯コが、モロバレ状態になってしまった……。
「……あ、……わ……やっ……」
衝撃のあまりに、何一つ言葉が出てこない。
え? 待って、生理現象!?
は? なんで、よりによって今なのよ?
待って待って、おかしいおかしい! ちょっと待ってね、だって、俺。オナニーしすぎて朝勃ちすらしない人なんだわ……え?
依然としてパニック状態の俺をよそに、男は何を思ったか、破けそうなほどテントを張っている俺のパンツを、一言の許可もなく、ずり下ろした。
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