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僕、本誌デビューす。

アフィリエイトは悪か。

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 デジャヴさんの言い分はこうだ。

「ツイートに貼ってるリンク先は全部アフィリエイトになってるんだよ」

「アフィリエイトを経由してお前が購入した本は、こっち側には分かるんだ」

 アフィリエイト?

 もちろん、その言葉は僕だって知っていたけれど、正直あまり良い印象は持っていなかった。

 確かにツイッターには、アフィリエイトでもうけている人たちが少なくない。

 でも、中には犯罪スレスレの詐欺さぎまがいな行為をしている人達もいるから、アフィリエイトと聞いただけで、どこか身構えてしまうようなところがあった。

「お前が試し読みした後に、そのまま漫画や本を購入すると、少し紹介料がもらえる仕組みだよ」

 固まったまま僕が、何の返事(ツイート)も返さないでいるから、アフィリエイトのことを何も知らないと思われたらしい。

「なんでか知らないけど漫画のアフィリエイトってファンの間じゃ使われてないんだよな」

 たぶん、それは……。僕は、少し重い腰を上げることにして、恐るおそるツイートを作成し始めた。

「正直、アフィリエイトやる人から進んで本を買う気にはならないです」

 それがファンなら、なおさらだ。

「なんで?」

 デジャヴさんの質問は、単純明快なものだったけれど、僕には上手く答えることができなかった。

「ガツガツしてる感じがして、ちょっと引いちゃう感じですね」

「なんで?」

 さっきからデジャヴさんの返事が早すぎる。

「感想は熱心にツイートするくせに、むしろ作品のリンク貼らないほうが不親切だろ」

 僕はさすがにちょっとだけムッとしてしまう。

「感想だけツイートしたいファンだっていますよ」

「そのツイート見て作品読みたくなった人はどうすんだよ」

「自分で検索すればいいんじゃないですか」

「ほら、不親切じゃん」

 いつの間にか、なんだか口喧嘩くちげんかをしている流れになっていってしまっている。

 一体なんだって、こんなことに……。

 そう困り果てながらも、考えを巡らせながらツイートを作成している僕の顔は、もし誰かに見られでもしたら耐えられないくらいにはゆるみっぱなしだった。
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