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僕の推し絵師を紹介します。
僕、ツイッターを開設す。
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ちょうど1年ほど前にアカウントを開設したらしいデジャヴさんの日常ツイートは、主に本の発売日に関するもので占められていた。
それも、別にオススメの文章や気の利いた感想などもなく、純粋に本のタイトルと作家名、そして発売日が書いてあるだけで、かなり簡潔なツイートばかりだ。
そういえばデジャヴさんのツイッターのプロフィールには、「バイト」とだけ書かれてあった。
もしかすると、デジャヴさんは、書店員さんなのかもしれない。
僕は、1年もの間、ただただ本紹介のツイートを淡々としていただけのデジャヴさんが、どうしてイラスト(それも二次創作)を描くことになったのか、その経緯について思いあぐねてみたけれど、もちろん、なんら良い答えは見いだせなかった。
当然ながら、そう考えているのは、僕だけではなかった。
デジャヴさんのリプ(コメント)欄には、数え切れないほどのメッセージが寄せられていた。
その多くは、作品の素晴らしさを褒め称えるもので、中には、次の作品への期待を込めた応援メッセージもチラホラ見受けられた。
それは、とてつもない熱量だった。一瞬、文字で成り立っていることを忘れてしまいそうなくらいの熱気だ。ヤカンは大声で沸騰を鳴らし続けているし、煮えたぎった鍋なら、ガタガタと蒸気とともに蓋を持ち上げ続けるほどの。
自分でもにわかには、信じがたいことなのだけれど、僕は、その日、生まれて初めてツイッターのアカウントを開設したのだった。
それも、別にオススメの文章や気の利いた感想などもなく、純粋に本のタイトルと作家名、そして発売日が書いてあるだけで、かなり簡潔なツイートばかりだ。
そういえばデジャヴさんのツイッターのプロフィールには、「バイト」とだけ書かれてあった。
もしかすると、デジャヴさんは、書店員さんなのかもしれない。
僕は、1年もの間、ただただ本紹介のツイートを淡々としていただけのデジャヴさんが、どうしてイラスト(それも二次創作)を描くことになったのか、その経緯について思いあぐねてみたけれど、もちろん、なんら良い答えは見いだせなかった。
当然ながら、そう考えているのは、僕だけではなかった。
デジャヴさんのリプ(コメント)欄には、数え切れないほどのメッセージが寄せられていた。
その多くは、作品の素晴らしさを褒め称えるもので、中には、次の作品への期待を込めた応援メッセージもチラホラ見受けられた。
それは、とてつもない熱量だった。一瞬、文字で成り立っていることを忘れてしまいそうなくらいの熱気だ。ヤカンは大声で沸騰を鳴らし続けているし、煮えたぎった鍋なら、ガタガタと蒸気とともに蓋を持ち上げ続けるほどの。
自分でもにわかには、信じがたいことなのだけれど、僕は、その日、生まれて初めてツイッターのアカウントを開設したのだった。
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