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完璧とは義兄の事をいうのだろう
成績も優秀で、顔もスタイルも良くて、どこか気怠くて退廃的な雰囲気の義兄は男女問わず凄まじくモテた
それは、まだ子供だった鉄の目から見ても恐ろしいくらいに人を狂わせる魅力が義兄にはあった
義兄に近づきたいけれども完璧すぎる義兄は恐ろしく、優しく話しかけてくれるのに、もじもじとしてしまい、なかなか懐けないでいた
その日は朝から調子が悪かった
しかし、その日は半日だけの授業なので重たい脚を引きずり学校に出席した
バーステストの説明を受けて、1ヶ月後に実施される検査に参加する許可を保護者にサインを貰うプリントを預かった日だった
制服も脱がず、鞄だけ置いてなんとなく、甘い香りがしたから廊下に出た
その甘い匂いは義兄の部屋から漏れ出ているようだった
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