42 / 46
42
しおりを挟む三宜が自分の匂いさえ纏ってくれれば、全て我慢できたのだ
それなのにーーー
清順の前に現れた三宜はよそよそしく、あまつさえ他のアルファの匂いがした
嬰林を排除したのに、一体誰が
目の前が暗くなって、全て破壊したくなる衝動を抑え、三宜の後ろでおどおどとしている小女が目につく
小女は清順を認めてから、恐怖に顔を引き攣らせながらも三宜につきしたがっいる
この女が、邪魔をしたのだ
三宜の周りをうろうろしている、この塵が
清順の匂いがついているもの全てを処分し、三宜と清順を近付けさせたくないのか目の前に立ち邪魔をする
アルファの匂いは蕭家の家族のものだとわかり、毛が逆立つような怒りは治ったが
ちょこちょこと邪魔をするこいつは何なんだろうか
せっかく三宜の為に離宮も清順の匂いで満たしておいたのに
責めるような視線は、清順のしていることがわかっているのだろう
しかし、目の前の獲物、アルファがオメガを手に入れようとする労力は並大抵のことでは邪魔すらできない
ましてや三宜は清順のものなのだ
誰かに奪われることも、ましてや小女如きに邪魔されるなどあってはいけない
むかついたから三宜のその侍女を三宜が弓矢をする的に選んだ
残念ながら一命を取り留めてしまい死ななかったが、三宜が清順の髪の飾り紐を嬉しそうに受け入れたので一度はゆるそうかとも思ったのだ
三宜が小女如きで悲しんでいたのもある
だが、次に現れた三宜は手首の飾り紐を外していたのだ
「気持ちがあるならつけていて欲しい」
そう清順が懇願した、あの紐を
280
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説


夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

心からの愛してる
マツユキ
BL
転入生が来た事により一人になってしまった結良。仕事に追われる日々が続く中、ついに体力の限界で倒れてしまう。過労がたたり数日入院している間にリコールされてしまい、あろうことか仕事をしていなかったのは結良だと噂で学園中に広まってしまっていた。
全寮制男子校
嫌われから固定で溺愛目指して頑張ります
※話の内容は全てフィクションになります。現実世界ではありえない設定等ありますのでご了承ください
【完結】夫は私に精霊の泉に身を投げろと言った
冬馬亮
恋愛
クロイセフ王国の王ジョーセフは、妻である正妃アリアドネに「精霊の泉に身を投げろ」と言った。
「そこまで頑なに無実を主張するのなら、精霊王の裁きに身を委ね、己の無実を証明してみせよ」と。
※精霊の泉での罪の判定方法は、魔女狩りで行われていた水審『水に沈めて生きていたら魔女として処刑、死んだら普通の人間とみなす』という逸話をモチーフにしています。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる