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*・゜゚・*:.。..。.:*
桜舞い散る通学路には、まだ真新しい制服に身を包んだ新入生たちが新しい生活に目を輝かせながらはしゃいでいる
まだ初々しい新入生達は話が尽きないのだろう、楽しそうに各々の群れに入れ替わり立ち替わり移動していく
新入生達を横目に見、優しい春の匂いがする風を感じながら花吹雪の道を進む
今年高校2年生にあがる芦屋ネロは自転車を押しながら、桜道を上がっていく
春とはいえ少し肌寒く、春一番なのか風が吹き荒れていた
たまに顔にぶつかる埃や塵に辟易しながらも道を進む
来年は受験を控えており、ネロも志望校を目指すべく移動中も癖になった掌サイズの英単語帳を捲る
なので、しっかりと前は見ていなかったのだが、あたりの様子が変わったような気がした
ふと音が止み、静まり返る周りにネロは視線を上げた
目の前に花吹雪が渦巻き、辺りはホワイトアウトしていく
「………え?」
目の前に薄紫に浮かぶ魔法陣に弾き飛ばされ、ネロの体は宙を舞う
不思議と懐かしいような、温かいような
妙な気持ちに包まれ溺れながらネロは意識を失った
*・゜゚・*:.。..。.:*
桜舞い散る通学路には、まだ真新しい制服に身を包んだ新入生たちが新しい生活に目を輝かせながらはしゃいでいる
まだ初々しい新入生達は話が尽きないのだろう、楽しそうに各々の群れに入れ替わり立ち替わり移動していく
新入生達を横目に見、優しい春の匂いがする風を感じながら花吹雪の道を進む
今年高校2年生にあがる芦屋ネロは自転車を押しながら、桜道を上がっていく
春とはいえ少し肌寒く、春一番なのか風が吹き荒れていた
たまに顔にぶつかる埃や塵に辟易しながらも道を進む
来年は受験を控えており、ネロも志望校を目指すべく移動中も癖になった掌サイズの英単語帳を捲る
なので、しっかりと前は見ていなかったのだが、あたりの様子が変わったような気がした
ふと音が止み、静まり返る周りにネロは視線を上げた
目の前に花吹雪が渦巻き、辺りはホワイトアウトしていく
「………え?」
目の前に薄紫に浮かぶ魔法陣に弾き飛ばされ、ネロの体は宙を舞う
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妙な気持ちに包まれ溺れながらネロは意識を失った
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