19 / 20
if3
しおりを挟む
「彰、彰…ちょっと、待って…」
確かに、彰が番になってくれたらいいなと考えた事もあった
でも釣り合わないし、それに彰は俺のことなんてオメガだとしても眼中にないって思っていたから
止めるように、彰の腕や腹に手を突っ張るけれど何の抑止にもなってないようで彰の手は腰に巻いていたバスタオルを奪おうとしてくる
「ちょ、ほんと、ちょっと待って!彰、ちょっと!」
バスタオルの引っ張り合いになって、彰が不服そうに手を止める
何だといわんばかりの不機嫌な顔に、慌ててバスタオルを腰に巻き直し、彰の下から這い出て座り直す
「彰、よ、抑制剤飲んでるから、我慢出来なくはないよな…?」
恐る恐る聞くと、彰はこてんと首を傾げる
「抑制剤ってなに?」
「あ、俺が飲んだ、ほら!彰が用意してくれた抑制剤…アルファのもあるんだろ?フェロモンでおかしくなってるだけだよ。それ、飲もうよ、彰…」
ごそごそと彰がくれた抑制剤の入った紙袋を見せる。抑制剤を飲んだのだから、ある程度抑止はきくはずだ
それにしても喉が渇くように熱いし、頭が理性を無くすようにくらくらする
「ふふ、それ抑制剤じゃないよ。遊、見てこれ。ちゃんとビタミン剤って書いてあるでしょ?」
俺の手から紙袋を奪い、後ろに書いてある成分表を見せる
なんで?これは抑制剤を入れる紙袋で、中身が、ただのビタミン剤てこと?
あまり回らない頭で考える。そんな事より、目の前のアルファが欲しい
「俺も抑制剤、飲んでないから…」
うっとりとした表情で彰がのしかかってくる
今度は俺も受け入れるように脚を開き、彰の肩に腕を回す
「遊、遊…すぐに、番にならないと…遊がオメガだって解ってから、ずっと不安だった。誰かが遊のこと噛んでしまわないか…」
くすぐったい彰の頬擦りに身を捩る。大きな手が身体中を這い回り気持ちいい
ふわふわとした意識は、やがて彰からくる熱で、たまに正気に戻されたが、すぐに快楽に溺れることになる
恐い目をした彰が、俺の腰を掴み何度も抉るように中を突き上げる
「彰、彰ぁ…ん!う、あ…」
快楽を追うのに夢中になっている彰は、たまに微笑んで貪るように唇をつけてくる
「首輪、外そうな?いい子だ。遊、そう…登録してあるの、どの指かな?」
腰を動かしながら、彰が俺の手を取り首輪の指紋認証に指を当てていく
ピッピっと機械音がして、ロックが外れた音がしたら彰は今までで一番幸せそうに笑ってくれて、こっちまで嬉しくなる
首元がスースーして晒け出された首筋に彰が唇をつけたり、歯を軽くあててきたりする
「ごめんね、遊。大事にするから…噛むね?」
耳元で囁く彰に緩く頷く
俺も、彰と番になりたかった
周りに釣り合わないとか、色々言われたけれど彰が好きだった
力強く首に食い込む歯に、彰の腰に脚を回す
「幸せ、遊、遊…これで、もう逃げられないからね?」
激しい注挿に、喉を逸らした所を押さえつけられながら何度も突き上げられ煩悶する
正気に戻ったら、まずどんな話をしよう?
彰に、ずっと好きだったと打ち明けたら驚くだろうか?
当面はまだ無くなりそうにない熱に流されて、2人で楽しむのだろう
end
確かに、彰が番になってくれたらいいなと考えた事もあった
でも釣り合わないし、それに彰は俺のことなんてオメガだとしても眼中にないって思っていたから
止めるように、彰の腕や腹に手を突っ張るけれど何の抑止にもなってないようで彰の手は腰に巻いていたバスタオルを奪おうとしてくる
「ちょ、ほんと、ちょっと待って!彰、ちょっと!」
バスタオルの引っ張り合いになって、彰が不服そうに手を止める
何だといわんばかりの不機嫌な顔に、慌ててバスタオルを腰に巻き直し、彰の下から這い出て座り直す
「彰、よ、抑制剤飲んでるから、我慢出来なくはないよな…?」
恐る恐る聞くと、彰はこてんと首を傾げる
「抑制剤ってなに?」
「あ、俺が飲んだ、ほら!彰が用意してくれた抑制剤…アルファのもあるんだろ?フェロモンでおかしくなってるだけだよ。それ、飲もうよ、彰…」
ごそごそと彰がくれた抑制剤の入った紙袋を見せる。抑制剤を飲んだのだから、ある程度抑止はきくはずだ
それにしても喉が渇くように熱いし、頭が理性を無くすようにくらくらする
「ふふ、それ抑制剤じゃないよ。遊、見てこれ。ちゃんとビタミン剤って書いてあるでしょ?」
俺の手から紙袋を奪い、後ろに書いてある成分表を見せる
なんで?これは抑制剤を入れる紙袋で、中身が、ただのビタミン剤てこと?
あまり回らない頭で考える。そんな事より、目の前のアルファが欲しい
「俺も抑制剤、飲んでないから…」
うっとりとした表情で彰がのしかかってくる
今度は俺も受け入れるように脚を開き、彰の肩に腕を回す
「遊、遊…すぐに、番にならないと…遊がオメガだって解ってから、ずっと不安だった。誰かが遊のこと噛んでしまわないか…」
くすぐったい彰の頬擦りに身を捩る。大きな手が身体中を這い回り気持ちいい
ふわふわとした意識は、やがて彰からくる熱で、たまに正気に戻されたが、すぐに快楽に溺れることになる
恐い目をした彰が、俺の腰を掴み何度も抉るように中を突き上げる
「彰、彰ぁ…ん!う、あ…」
快楽を追うのに夢中になっている彰は、たまに微笑んで貪るように唇をつけてくる
「首輪、外そうな?いい子だ。遊、そう…登録してあるの、どの指かな?」
腰を動かしながら、彰が俺の手を取り首輪の指紋認証に指を当てていく
ピッピっと機械音がして、ロックが外れた音がしたら彰は今までで一番幸せそうに笑ってくれて、こっちまで嬉しくなる
首元がスースーして晒け出された首筋に彰が唇をつけたり、歯を軽くあててきたりする
「ごめんね、遊。大事にするから…噛むね?」
耳元で囁く彰に緩く頷く
俺も、彰と番になりたかった
周りに釣り合わないとか、色々言われたけれど彰が好きだった
力強く首に食い込む歯に、彰の腰に脚を回す
「幸せ、遊、遊…これで、もう逃げられないからね?」
激しい注挿に、喉を逸らした所を押さえつけられながら何度も突き上げられ煩悶する
正気に戻ったら、まずどんな話をしよう?
彰に、ずっと好きだったと打ち明けたら驚くだろうか?
当面はまだ無くなりそうにない熱に流されて、2人で楽しむのだろう
end
151
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説



【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!


別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる