完結⭐︎龍人様の番

番外編SS

ベッドでぐったりとしながら、さながら犬と化したクルルーシュカのしつこいことしつこいこと…

別に全然いいんだけど、行くところ行くところ着いてくるし、トイレまで覗こうとするし犬猫でもあんなにトイレを凝視したら出るものも出ないぞ

絶対に見たいクルルーシュカと絶対に見せたくない俺との争いの勝敗は五分五分だ

何故ならクルルーシュカがわくわくしているのが見えて、できる限り我慢しているからだ。体に悪い

だからクルルーシュカが仕事に行く時間が一番癒されるという

贈り物で満たされた室内は、やれ似合うと思ったとかで爆買いされたプレゼントで常にいっぱいで、寝る場所無くなるわと憤慨すると自分の所で寝ればいいと余計に増えてしまった

今も見守りカメラで恐らく見守っているので、ちゃんと仕事しろと思う

そんなクルルーシュカだが、何故か一つ謎の時間がある

それは俺の入浴の前後なのだが、1時間ほど監視カメラのスイッチがスッと消えるのだ

そしてうっとりとした顔で戻ってくる

どこかのオメガと浮気してんのかとも思うが、その割にきっかり１時間だし夜もしつこい

一体何してんだろうと疑問だった

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入浴が終わり、寝る準備のためにストレッチをしていたら、珍しく急に監視カメラのスイッチが入った

猫ちゃんを飼って叩き落としたいところだが、グッと我慢をしながらイアを振り返る

「このさあ、謎の時間はクルルーシュカなにしてんの？」

「……王妃様は知らない方が」

言いにくそうなイアに、ますます謎が深まる

「え？なに？ますます気になるんだけど！」

「ヒントは王妃様がこの時間になにをなさっているかです…」

顔色悪く、そそくさと出ていくイアに首を傾げる

この時間はストレッチを必死でしている。何故なら耐久セックスに耐えなければならないから

まさかと思い背中にかけて後ろのアングルから見える場所を探ると、時計と下から監視カメラが出てきて肝が冷える

いったいいつから……

隣の部屋にいるはずのクルルーシュカに抗議をするべく扉を開くと、あたふたと慌てた侍女たちに止められる

「ちょっ！クルルーシュカ！！何してんだよ！！」

「ダメです、このお時間はダメです」

「いいよ。下がって」

クルルーシュカの声がして、ぷんすかしながらクルルーシュカの書斎を開ける

すると、色気もたっぷりにガウンを肌けてその下のブツを握るクルルーシュカがいた

「ええ！あ、あれだけやって…いや、俺は何も見てないから！！」

あれだけやっておいて1人でもしてんのかと思うと、もはや怖い

「いやいや、せっかく来たんだから。亜貴、おいで」

「見てない…俺は見てない…」

泣きそうになりながら後退りするもクルルーシュカの影が伸びてくる

もうクルルーシュカの秘密は追求すまいと決めたのだった


end