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長い長い雨5※
しおりを挟む「ねえ、イアはいつまでいれるの?今日くらいはいてよ!」
1メートル以内に近づきたくないと宣言した通り、イアは首を横に振ってキッと睨んでくる
「龍王様が参ります。絶対に反抗しないで、ご機嫌をとってくださいませ!絶対に逆らってはいけません!」
イアはぷりぷり怒りながら乱暴に俺から紙をふんだくるとドアを閉めて出て行き商人達も慌てて引き上げていく
「な、なんだよ…」
1人残されて戸惑いながら椅子に座る
クルルーシュカが今から来るのだろうか?何のために?
胸の前で心臓を掴む。何となく不穏な空気を感じて部屋をうろうろしていると、無表情のクルルーシュカが音もなく扉の前に立っていた
「うわっ!吃驚した!なに?あ、コスと服ありがとうね」
何だか怖い雰囲気で後退りながら引き攣った笑いを浮かべながら静かに近づいて来るクルルーシュカと距離を取る
何も言わずにいるクルルーシュカの顔は酷く狼狽しているようにも見える
伸びてきたクルルーシュカの手を反射的に払ってしまい沈黙が落ちる
リースに触れた手だ。汚い
いやでもダメだ。反抗しては今はいけない。すごく不穏な空気だ
「あ、ごめんね。違うんだ。その…発情期じゃないから……お茶いれるね。座ってて」
気を取り直してクルルーシュカから離れ、侍女達が慌てて退出していくのを見送りながら震える手でポットからコップにお茶を注ぐ
「さっきのは、なんだ?」
這うような低い声に、びくりと身をこわばらせてしまった。カチャカチャとポットと手が震える
「な、なんのこと?さっきって?」
いつの間にか背後にいたクルルーシュカに震える手を撫でられ、後ろから抱きすくめられ思わず振り返って、手を振り払う
「触るな!まだ発情期じゃないって言っ………」
思わず言葉を止めて、下を見る
悍ましいまでに濁った紫色の眼で見下ろされ、クルルーシュカは黙ったままなのに、痛いくらい空気が凍る
「発情期じゃないと、触ったら駄目なのか?」
怖い、痛いまでの空気に腰の力が抜けて座り込んでしまう
怖い、凄く怖い
今度こそ腕を掴まれて抱き起こされ、ベッドまで運ばれる
泣きながら、ごめんなさいと言ってもクルルーシュカは何も答えない
「亜貴、脱いで」
クルルーシュカの言葉に泣きながらシャツに手をかけて釦を外していく
トラウザーズを脱ぐ時、ジッパーを下ろす音が生々しくクルルーシュカの視線も舐めるように身体に這わされている
下着は前に大量買いされたレースのもので嫌すぎる
手をかけたら、クルルーシュカも見下ろしながら自分の身につけているシャツやカフスを外し、スラックスを押し上げている巨大なブツを取り出し、手早く裸になる
「隠さないで脚を広げながら脱ぎなさい」
ぶるぶる震えている足から下着を抜き取ると、クルルーシュカが覆い被さり、ぎらぎらと血走った眼で見下ろす
「亜貴、自由にしてってどういうこと?」
めきめきとクルルーシュカの頬や腕に白い鱗が生えてきて泣きそうになる
クルルーシュカは、凄まじく怒っているのだ
「亜貴に自由なんてないよ?それとも何?酷くされたくてそんな事言ったの?」
泣きながら首を振ると、色気たっぷりにクルルーシュカは目を細めて唇を合わせてくる
感じる怒りとは裏腹に優しい触れるだけの唇に答えれば食むように何度も唇を合わせて舌を差し込み、絡めてくる
首に腕を回せば、唇は首筋を辿り乳首を口に含み、反対は指の腹で押し潰し、撫でるような愛撫にぴくぴくと身体が反応する
臍を撫でられ、脚を腰に回すように持ち上げられ、お尻を解すように指を差し込まれる
「クルルーシュカ、まだ、発情期じゃ……」
ばらばらに指を動かされ、痛いくらいに抱きしめながらクルルーシュカは何も言わない
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