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幸福度指数アップ※弱
しおりを挟む「いたた…くそ、何で俺がこんな目に…」
腰を庇いながら城の長い廊下を壁伝いに歩く
あれからリースに脅され仕方ないとはいえ、クルルーシュカに嫌われるようにした行動は全て裏目に出ている気がする
なんならクルルーシュカの幸福度のみ上げている気がしてならない
『全然嫌悪されてないじゃないか!尻軽だとアピールする為に、このいやらしい下着を着けてクルルーシュカに嫌われて来い!』
と、乳首や尻が丸出しのビキニのような下着を投げて渡され、リースが見張っているから、渋々身につけてクルルーシュカの部屋に夜に行ったら秒で押し倒されて、乳首を弄り倒されて俺が叫んで助けを求めないように、ぐっちょんぐっちょんにキスハメされて…
しかも侍従達に俺が完全に好きものだと判断されて、もう誰も助けてくれない状況にクルルーシュカが一番喜んでいた
昼間にパコパコされるより、夜に部屋でしてもらう方がいいと判断までされたらしく、夜目が覚めたらハメられてた事もあった
つまりクルルーシュカは、もう俺の部屋に顔パスで毎日毎夜来るように
完全に楽しんでいるクルルーシュカに比例して俺は疲労困憊、きつすぎる性生活に逃げ場までなくなってしまった
「なんでなんだよ!!!早く嫌われろよ!!これだけすれば飽きるだろ!普通!!しかもお前が尻軽で誰とでも寝るって噂まで流したのに!」
イライラと爪を噛むリースに俺は目を逸らす
「番契約してるのに、さすがに無理がある噂だと思わなかったのか…」
ぽつりと呟くと、リースが眦を上げてキッと睨む
いや、番契約したオメガが番以外と行為するなんて自殺行為だぞ?吐くくらいで済めばいいけど
「僕はお前と違って正妃だぞ!?人族の虫ケラが…いや待てよ、いいこと考えた」
リースのいいことは絶対にいいことではない
ニヤリと笑って、準備があるからと帰っていくリースを見送りながら、イアをちらりと見ると、イアも首を振っている
「今のところ龍王様が大層お喜びなので、私としても邪魔できません」
イアはクルルーシュカだけの味方だ。あてにならない
「でも、もう体が辛いんだよ!休みたい!!」
さめざめと泣く俺に、イアがそっと肩に手を添える
「あれでも手加減されているそうです」
イアに言われた言葉が信じられなくて、ベッドに突っ伏す
あれで手加減しているだって!!?毎日、毎日毎日…
寝入り端を襲われるから大して抵抗も出来ないし、すぐ終わるからと嘘ついて朝まで発情期でもないのに執拗に求めてきて、もう耐えられない
かといって、リースの方に行かれても癪なので、死ぬ気で耐えているのに…!!
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