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番になるしかない※
しおりを挟むクルルーシュカの寝室は重厚な扉をいくつも開け、長い長い廊下のまた先の扉の向こうにある
クルルーシュカに横抱きをされたまま、俺は震えていた
発情期ならば番にされるかもしれない。クルルーシュカは番様とセフレもついでに番にしておくつもりかもしれない。アルファは独占欲が強い者が多い
手垢のついた者を抱く気にもならない者も多いと聞く
こんな状態で番になんてなったら一生後悔する
でも、相手は龍王様だ。今までは多目に見られていただろうが番うならば、そうはいかない
一生を伴侶を誰かと共有しなければならないなんて耐えられない
クルルーシュカの事が好きなら尚更だ
「り、リース様は?いいの?」
ダメ元でクルルーシュカを見上げたが、リースは番の儀式を終わらせているのだ
自分の閨に関わるオメガは契約しておきたいのかもしれない。しかし、アルファはいいがオメガは違う。一度番ってしまえば他の相手など一生無理になってしまう
最近では離婚も多いので、そもそも番にならず結婚しているのがスタンダードになってきている
「なんでそこであのオメガの名前が出てくる?私の相手が不満なのか?」
クルルーシュカの抱く手の力が強くなり、そんなわけないと小さく呟く
本当はクルルーシュカを独り占めしたい。リースといるところなんて見たくない
でも、クルルーシュカにのめり込むのが怖い
最後の扉が開いてしまって、重厚なアコーディオンカーテンの向こうに、どっしりとしたキングサイズのベッドが見えて、どきどきしながらクルルーシュカの首に腕を回す
今からそこに横たえられて、気持ちいい事が始まるのだろう
清潔な匂いがする室内は蝋燭の火だけ景色がぼんやりとしている
冷たいシーツの上に下ろされて、額に唇を付けてからクルルーシュカは横臥して肘をついてじっと見つめてきた
優しい紫の瞳を蝋燭が照らし、本当に本から出てきたかのような美しさが眩い
心とは裏腹に発情期に入ってきたのか身体が熱を持ち息が上がっていく
後ろに挿れられた玩具を食い締めるように、しとどに濡れたぬるぬるとした感触がする
「つ、番になるのは、まだ、待って…」
息も絶え絶えに懇願すると、クルルーシュカの長い指が頬をさらりと撫でる
「番にならないと、この部屋から出せない」
有無を言わせないクルルーシュカの言葉にうつ伏せになると、クルルーシュカは身につけているものを脱ぎ始めた
アンクレットやネックレス、指輪まで外して、俺に手を伸ばして俺の服も脱がし始めた
「番にならないと、許せない」
クルルーシュカの強い口調に、ぐっと押し黙る
さっきから、強いフェロモンを浴びせられ頭が働かない
身体は目の前の強いアルファを求めている
それなのに、クルルーシュカはくるりとそっぽを向いて寝はじめてしまった
「く、クルルーシュカ…しないのか?」
「私とはしたくないんだろう?フェロモンに負けたら申し訳ないが、我慢する」
完全に拗ねてしまったクルルーシュカの肩を揺さぶるが、クルルーシュカはびくともしない
身体の熱を持て余してきていた俺は焦った
本当に何もしない気だろうか?玩具では足りない。奥を思いっきり暴かれたい
先走りでぬるぬるしてきた、勃起したそれをばれないようにゆっくり擦りながら、乳首を弄る
「ね、見て?クルルーシュカ…触って?」
クルルーシュカの大きな手を取り乳首を擦り付けると、かりかりと爪先でいじったり、指の腹で揉んでくるが、こちらを見ようともしない白髪の後頭部に焦りが来る
「あっ、んっ、ん!はぁっ…クルルーシュカ、ねえ…」
「駄目だ。亜貴は私がリースとすればいいと思ってるんだろう?番の儀式を挙げたしな。亜貴には何もしないから安心するがいい」
「そんな…」
そんな事を言うクルルーシュカの手はもう自発的に乳首を弄り倒しているし、手を取ってお尻に持っていったら、バイブを掴んで出し入れさせてきている
冷たいままのクルルーシュカの唇にキスをして、自分からクルルーシュカの膝に乗る
「あっ、ひ、ん、ん!ね、クルルーシュカ、見て?乳首、めっちゃこりこりされてる」
噛みつかれるようにキスをされて、舌を絡めてクルルーシュカは乳首を舐めしゃぶる
ちゅうちゅう吸っている姿は、なんとなく可愛らしい
「ね、クルルーシュカ、バイブ抜いて?いっぱいしよう?」
「駄目だ、番わないならしない。バイブを抜いたら生で中に出すし、乳首だけでいけるようにいじめるし、番セックスをする」
そう言いながら乳首を舐めて吸い、バイブを激しく動かしてくるのでクルルーシュカにしがみつく
「ああ、ん!ね、いじめて?中、いじめて…」
クルルーシュカの大きくなっている赤黒く巨大な脈打つブツを両手で擦りながら、腰を浮かせて、バイブを抜きやすいようにする
「は、じゅる、バイブで我慢しろ。抜くなら、すぐに犯すし止まれない。番にならないならこのままだ」
「ん、ん、欲しい、欲しいよぉ、中、これでぐちゃぐちゃに突いて」
「どうするんだ?バイブを抜いていいのか?」
耳元で囁かれ、下半身の疼きがバイブなんかでは治らなくなってきた時、俺は頷いた
リースにクルルーシュカを渡したくない
一度、ぎゅうとクルルーシュカに抱きしめられると、ころんとベッドに転がされる
見下ろしていたクルルーシュカは、興奮さめやらぬ怖い目で俺の全身を舐め回すように視線で犯してくる
ぐちゅとバイブが引き抜かれていく。完全に引き抜かれた後、ギラギラとした勃起したクルルーシュカのブツをぬらぬらと擦り付けられる
「今から、これ、直で、生でぶちこむから、発情けつまんこで味わうんだよ?いっぱいちんこ吸おうね?」
待ち侘びるかのように、お尻を擦り付けると、クルルーシュカが笑った気配がした
ぐちゅううと生々しく挿入されていく
発情期のせいか、以前とは違い喜んで、ちんこに吸い付きに下半身が躍動しているかのようだった
頭の中がスパークして、与えられたかったものが与えられた喜びで満ちている
「発情期のセックスは、出しても止まれないからね?まあ、いいか。めちゃくちゃ喜んでるみたいだし。口端笑ってるよ?」
軽く突き上げられただけで、物凄い快楽が体を苛む
「はっ、はっ、ちょうだい、もっと、あぁあっ!」
腰を掴まれて、ずろぉとビキビキのクルルーシュカのちんこが引き摺り出されたかと思うと、パンと腰を打ちつけられ、言葉にならず仰け反る
き、気持ちいい
圧迫感と痛みの中に、うねうねと蠢き、クルルーシュカの暴虐を喜び受け入れている
クルルーシュカも余裕がないのか乱雑な突き上げで何度も前立腺を狙って潰してきて、煩悶しながら悲鳴を上げ逃げようとしたら引きずり戻されて体を押さえつけられパチュパチュと腰を打ちつけられ逃げれない快楽に嬌声が止まらない
何度も達した下半身を擦り上げられ、生の感触に中の媚肉が絡みつき味わい尽くそうとしているのがわかる
「も、出ない、きゅ、休憩、休憩させてっ」
やっと中に熱いものが広がりクルルーシュカがのしかかりながら、腰を回してビュクビュクと中に注がれた時は、もう2人とも汗まみれで、乳首をくすぐりながら、背中に唇をつけ、中でクルルーシュカが休憩しているのがわかった
このまま抜かずでやられては堪らない
何度もキスをしてくるクルルーシュカの顔を押さえながら、中に入っているものを抜こうとする
ずろぉと抜けていく生々しい感触と溢れてくる白濁に、あとちょっとだと思ったところで硬さを取り戻した屹立に再び貫かれる
「だめ、中にいたいんだから中にいさせて。こんなに気持ちいいんだから、ずっと中にいる」
緩く腰を動かしながら、乳首を吸い、汗で濡れた髪をかきあげて、クルルーシュカは脚を抱え直した
「7日間、頑張ろうね♡」
クルルーシュカの笑顔に、期待で中が疼いた
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