首輪のわ

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疑り深く聞いてくる神宮寺に今度はこちらが首を傾げる

「学歴以外に何があるってい……あ、奈津か。奈津の事気にしてるの?」

神宮寺の顔を覗き込めば、罰が悪そうに神宮寺が顔を逸らす

その姿に、少しだけ神宮寺も同じ気持ちなのだろうかと思う

「それだけなら、明日から行ってもいい。でも、お約束ちゃんと覚えてるよね?」

ぎゅうと抱きついてくる神宮寺に頷いてみせる

奈津と喋ったりしたらいけないんだろ?

自由になったら守る気ないけど

それにどのみち奈津とは、ちゃんと話をしなければダメだ

でないと気持ちの整理もつかないし

どうせ俺の片想いなんだけど、奈津は神宮寺が好きなんだし

「大丈夫だよ。ちゃんと覚えてる」

やけに甘い空気を出しながら啄むように何度もキスしてくる神宮寺の唇を舐めると、驚いていた

「ずっと閉じ込めておきたいけど…仕方ないね。体育とかは見学にしてね?オメガにも触らせたくない…」

辛いのか瞳を揺らす神宮寺の鼻をつまむ

「なんだそりゃ。まあとにかく、明日から学校行くわ。戮みたいに勉強が出来るわけじゃないけどな」

起き上がりのんびりと伸びをしてから部屋を出て行こうとすると、神宮寺が右腕を掴んでくる

「おい、なんだこの手は?」

「まあまあまあまあまあ」

ずるずると再びベッドに戻され、神宮寺が制服を脱ぎながらのしかかってくる

「ちょっ…おま、さっき、苦手?て確認したじゃねーか!?ヒートまでしないんじゃ…んっ!」

散々したキスを口内を舐るようにしながら、神宮寺の大きな手が体を這い回る

「ん?しないよ?いい子、いい子してるだけ。勝手にしてるだけだから、しぃちゃんは寝てていいよ?」

「ちょっ…ばっ!やめ!そこ触るなぁ!」

エロい手つきで胸元をまさぐりながら、下半身を撫で撫でしてくる神宮寺は、先程までの愁傷な空気はなく、色気に溢れニコニコ笑っている

「あ、おっきくなってきたね。いいこいいこしてるだけなのに」

神宮寺はわざとらしく言いながら絶妙な手付きで扱いてきて、あっけなく腰を震わせながら達してしまい、びくびく体まで震える

「気持ちいい?ほら、いい子だからもっと気持ちよくなろうね?」

神宮寺は見せつけるように指を舐めて、脚を割り開いて後ろに指を差し込んでくる

「……へ、変態っ!」

枕に抱きつきながら叫ぶと、枕を取り上げられ足首を掴まれる

そのまま引きずるように腰を持ち上げられて、後ろに神宮寺のでかいブツを押し当てられる

「ちょっと触られただけで、すぐいったくせに恥ずかしがらないの」

そのまま躊躇いもなく腰を進めてきて、一気にぶちこまれて喉を逸らし、神宮寺の胸板に爪を立てる

「ふふ、中すっごい収縮してる。喜んでるね?」

そのまま馴染むのを待っているのか、中で神宮寺のものがビクビクと脈打っているのが解る

きつく、苦しい体勢を宥めるように腰を優しく撫でてくる神宮寺をキッと後から睨むと、中のブツがますます大きくなって、身悶えるはめになってしまった

「……動くよ、ほら、しぃちゃん。しぃちゃんの体は偉いね。気持ち良くなろうと腰が動いてるよ」

無意識の反応に、体がカッと熱くなるのを感じた

たしかに神宮寺の動きに合わせて腰が動いていた

「も、やめ…そういう、変態的な事言うの…」

シーツに顔を埋めながら唸るように言うと、背中で笑った気配がする

「楽しもうね」

後ろから手を重ねると、激しい動きに変わり、翻弄される

喉からは、ひっきりなしに媚びるような声が漏れ出た

「うっ…ひ、ん、あっ、やめ、そこ、だめ…」

「掘られながらいこうね」

耳に唇をつけながら囁かれ、前立腺を集中的にせめられる

もう下半身がバカになったみたいに、ずっと気持ちいい

「かわい、しぃちゃん、大好き」

幼い子供みたいに言うと、神宮寺は頭を押さえつけてきて、えぐい腰の動きを見せ逃げようとする腰をすくい上げてバチュバチュ突き上げてくる

「ひっ…!もっ、ダメ、いく…やぁ…」

「何回いってもいいからね」

ぎゅうと抱きつきながらの容赦ない腰の動きに、訳がわからなくなるまで抱かれた

その日の神宮寺は少しだけ機嫌が良かった






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