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「一旦、僕の部屋に行こう。神宮寺は何が何でも僕を部屋に入れないようにするだろうから」
首輪を引かれ、黙ってチビ1についていく
あ、服着てくるの忘れたわ
「そういえば、何で服着てないの?」
「…着るの忘れてた」
チビ1の部屋は、2部屋先だった。近
カードキーで扉をあけて、チビ1が中へ誘導する
「僕の復讐に協力してもらうよ」
にやりと可愛い顔を歪ませるチビ1は、きっと俺なんか眼中にないのだろう
俺の先の神宮寺しか見ていない
それがわかっていても、頷くしかない
扉が閉っていく
生温い甘い香りは薄く、αを誘発するには少ない匂いだろう
しかし、それに惹かれるようにチビ1のベットに連れていかれる
「お前がヒートの時、思いっきり神宮寺の前で匂いを振り撒いてやれ.でも、絶対噛ませるなよ、鍵は僕が持ってるから噛ませない。初めはパンツも鍵かけたままでいこう。楽しくなるぞ…」
チビ1は唇も甘い。夢中になって貪ると、チビ1は擽ったいのか身を捩る
「Ωなのに変な奴だな、Ωのヒートにつられてるわけでもなさそうなのに…」
首筋をすんすん匂い、笑うチビ1の服を脱がせていくと、タオル越しに股間を撫でられた
柔らかな羽でくすぐるような手つきに、一気に下半身が重くなる
「チビ1は、まだ、ヒートじゃないの?」
余裕そうなチビ1におずおずと聞くと、嫣然と笑われた
「まだだよ。だから、おあずけ。できる?ポチ」
髪を撫でられながら、こくこく頷く
おあずけどころか、此処からどうやっていいのかすらわからない
「とりあえず、今日はマーキングしとくか。すぐ出すなよ」
ぺろりと唇を舐めたチビ1は下半身に吸い付く
慌てて、後ろに倒れ込んでしまった俺に馬乗りになり、初めて人の口に含まれた自身はぴくぴくとすでにいきそうになり、同時に下の睾丸をもまれると、もうダメだった
ビクビクと身体を呆然と震わせる俺に、チビ1が、ぎっと睨みつける
「早いってもんじゃないよ!こんなので僕のヒートの相手がつとまると思うの!!?」
「は、初めてだったんだもん!チ…奈津が上手すぎて我慢できないよ…」
呆れた顔のチビ1こと奈津に股間を押さえて涙目で訴えると、がしがし頭を撫でられた
「ちょっと思いやられるけど、もうαは嫌だし、お前で我慢してやるわ…」
どさりと奈津がベッドに横臥する
なのでそそくさと、一緒に横になって抱きつく
項を舌で舐めていると、顔面をべしりと叩かれた
「Ωの分際で盛ってんじゃない…」
「あ、巣ごもりしながらしたらΩ相手でも大丈夫じゃない?奈津がヒートになったら神宮寺の私物とってくるわ」
すりすり擦り寄ると、股間を握られた
「ひぎっ!痛いっ!なにすんだよぉ!?」
股間を押さえたまま飛びあがった俺に、奈津はふふんと笑う
「…サイズがねぇ?」
「……ヒートの時、覚えてろよ」
多分、奈津のヒートは明日か明後日くらいから始まる
「俺、今日は部屋帰るわ。神宮寺の服盗まなきゃいけないし。明日から楽しみにしてるよ、奈津」
項を舐めたら、奈津の体がわかりやすく強張る
なんで強がってまで神宮寺に仕返ししたいのか、まだΩらしいヒートがない俺には理解できないものかもしれない
「許可なく舐めないで!図々しい!」
ベッドから蹴り出されて、すごすご部屋に帰る。帰る前に奈津を振り返ると、自分の体を抱きしめるようにして蹲っている姿に口角が下がるのを感じた
誰を想っているのかよくわかるから
部屋に戻ると、神宮寺が腕組みをして立っていた
神宮寺は身長が大きいので見上げる形になってしまう
首輪を引かれ、黙ってチビ1についていく
あ、服着てくるの忘れたわ
「そういえば、何で服着てないの?」
「…着るの忘れてた」
チビ1の部屋は、2部屋先だった。近
カードキーで扉をあけて、チビ1が中へ誘導する
「僕の復讐に協力してもらうよ」
にやりと可愛い顔を歪ませるチビ1は、きっと俺なんか眼中にないのだろう
俺の先の神宮寺しか見ていない
それがわかっていても、頷くしかない
扉が閉っていく
生温い甘い香りは薄く、αを誘発するには少ない匂いだろう
しかし、それに惹かれるようにチビ1のベットに連れていかれる
「お前がヒートの時、思いっきり神宮寺の前で匂いを振り撒いてやれ.でも、絶対噛ませるなよ、鍵は僕が持ってるから噛ませない。初めはパンツも鍵かけたままでいこう。楽しくなるぞ…」
チビ1は唇も甘い。夢中になって貪ると、チビ1は擽ったいのか身を捩る
「Ωなのに変な奴だな、Ωのヒートにつられてるわけでもなさそうなのに…」
首筋をすんすん匂い、笑うチビ1の服を脱がせていくと、タオル越しに股間を撫でられた
柔らかな羽でくすぐるような手つきに、一気に下半身が重くなる
「チビ1は、まだ、ヒートじゃないの?」
余裕そうなチビ1におずおずと聞くと、嫣然と笑われた
「まだだよ。だから、おあずけ。できる?ポチ」
髪を撫でられながら、こくこく頷く
おあずけどころか、此処からどうやっていいのかすらわからない
「とりあえず、今日はマーキングしとくか。すぐ出すなよ」
ぺろりと唇を舐めたチビ1は下半身に吸い付く
慌てて、後ろに倒れ込んでしまった俺に馬乗りになり、初めて人の口に含まれた自身はぴくぴくとすでにいきそうになり、同時に下の睾丸をもまれると、もうダメだった
ビクビクと身体を呆然と震わせる俺に、チビ1が、ぎっと睨みつける
「早いってもんじゃないよ!こんなので僕のヒートの相手がつとまると思うの!!?」
「は、初めてだったんだもん!チ…奈津が上手すぎて我慢できないよ…」
呆れた顔のチビ1こと奈津に股間を押さえて涙目で訴えると、がしがし頭を撫でられた
「ちょっと思いやられるけど、もうαは嫌だし、お前で我慢してやるわ…」
どさりと奈津がベッドに横臥する
なのでそそくさと、一緒に横になって抱きつく
項を舌で舐めていると、顔面をべしりと叩かれた
「Ωの分際で盛ってんじゃない…」
「あ、巣ごもりしながらしたらΩ相手でも大丈夫じゃない?奈津がヒートになったら神宮寺の私物とってくるわ」
すりすり擦り寄ると、股間を握られた
「ひぎっ!痛いっ!なにすんだよぉ!?」
股間を押さえたまま飛びあがった俺に、奈津はふふんと笑う
「…サイズがねぇ?」
「……ヒートの時、覚えてろよ」
多分、奈津のヒートは明日か明後日くらいから始まる
「俺、今日は部屋帰るわ。神宮寺の服盗まなきゃいけないし。明日から楽しみにしてるよ、奈津」
項を舐めたら、奈津の体がわかりやすく強張る
なんで強がってまで神宮寺に仕返ししたいのか、まだΩらしいヒートがない俺には理解できないものかもしれない
「許可なく舐めないで!図々しい!」
ベッドから蹴り出されて、すごすご部屋に帰る。帰る前に奈津を振り返ると、自分の体を抱きしめるようにして蹲っている姿に口角が下がるのを感じた
誰を想っているのかよくわかるから
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