愛のある政略結婚のはずでしたのに
伯爵令嬢のシェリナ・ブライスはモーリス・アクランド侯爵令息と婚約をしていた。
もちろん互いの意思などお構いなしの、家同士が決めた政略結婚である。
何しろ決まったのは、シェリナがやっと歩き始めたかどうかという頃だったのだから。
けれども、それは初めだけ。
2人は出会ったその時から恋に落ち、この人こそが運命の相手だと信じ合った……はずだったのに。
「私はずっと騙されていたようだ!あなたとは今日をもって婚約を破棄させてもらう!」
モーリスに言い放たれて、シェリナは頭が真っ白になってしまった。
しかし悲しみにくれる彼女の前に現れたのは、ウォーレン・トルストイ公爵令息。
彼はシェリナの前に跪くなり「この時を待っていました」と彼女の手を取ったのだった。
もちろん互いの意思などお構いなしの、家同士が決めた政略結婚である。
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けれども、それは初めだけ。
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「私はずっと騙されていたようだ!あなたとは今日をもって婚約を破棄させてもらう!」
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誤字でした、すみません!
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わぁw、現実逃避の斜め上思考。
よく言えばポジティブ、でもタダの現実を見てないだけだの。
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