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第三章
40 あなたより先には死なない!
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ーーだが……
「しっかりしてフェイル!!」
その声と共にフェイルの前に魔法のバリアが展開されると、黒き炎をはじき返した。
「バーラ!! 生きていたのか!?」
「当たり前でしょ! 私はね……あなたより先には絶対死なないわ! 【エクスヒーリング】」
フェイルの窮地を救ったバンバーラは、直ぐに駆け寄ってくると回復魔法でフェイルの傷を癒す。
「く、小癪な!! まぁ良い。【サモンアンデッド】」
それを見たダークマドウは悔しそうにするも、直ぐにスケルトン軍団を召喚した。
目の前に現れた大量のアンデッド達。
これによりたった二人だけで、エンシェントドラゴンゾンビ、ダークマドウ、スケルトン軍団、それらすべてを相手にする事になる。
如何にフェイルが最強の勇者であっても、流石にこれを一度に相手をする事は不可能だった。
「まずいな、バーラ。逃げてくれ。俺より長く生きてくれるんだろ?」
「却下ね。確かに私が死ぬのはあなたが死んだ後よ。でもね、あなたの死を見届ける前に死ぬわけにはいかないわ。」
現れたアンデッドの大群を前に、死を確信するフェイルとバンバーラ。
なんとかバンバーラだけは生きて欲しいと願うフェイルだが、それをバンバーラは許さない。
ーーだが、その時予想外の事が起こった。
「グギャオォォォォォォォ!!!」
エンシェントドラゴンゾンビが、突然怒り狂ったように叫び声をあげた。
その声には激しい怒りの意思を感じる。
すると、なんとエンシェントドラゴンゾンビは周りに沸いて来たスケルトン達に攻撃を始めたのだった。
「しっかりしてフェイル!!」
その声と共にフェイルの前に魔法のバリアが展開されると、黒き炎をはじき返した。
「バーラ!! 生きていたのか!?」
「当たり前でしょ! 私はね……あなたより先には絶対死なないわ! 【エクスヒーリング】」
フェイルの窮地を救ったバンバーラは、直ぐに駆け寄ってくると回復魔法でフェイルの傷を癒す。
「く、小癪な!! まぁ良い。【サモンアンデッド】」
それを見たダークマドウは悔しそうにするも、直ぐにスケルトン軍団を召喚した。
目の前に現れた大量のアンデッド達。
これによりたった二人だけで、エンシェントドラゴンゾンビ、ダークマドウ、スケルトン軍団、それらすべてを相手にする事になる。
如何にフェイルが最強の勇者であっても、流石にこれを一度に相手をする事は不可能だった。
「まずいな、バーラ。逃げてくれ。俺より長く生きてくれるんだろ?」
「却下ね。確かに私が死ぬのはあなたが死んだ後よ。でもね、あなたの死を見届ける前に死ぬわけにはいかないわ。」
現れたアンデッドの大群を前に、死を確信するフェイルとバンバーラ。
なんとかバンバーラだけは生きて欲しいと願うフェイルだが、それをバンバーラは許さない。
ーーだが、その時予想外の事が起こった。
「グギャオォォォォォォォ!!!」
エンシェントドラゴンゾンビが、突然怒り狂ったように叫び声をあげた。
その声には激しい怒りの意思を感じる。
すると、なんとエンシェントドラゴンゾンビは周りに沸いて来たスケルトン達に攻撃を始めたのだった。
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