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第三章
31 冷静と情熱の間
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「おらぁぁぁ、クソガイコツども! どっからでもかかってこいや!」
そう言って敵の集団にカリーは突撃をすると、バンバーラは容赦なくそこに魔法を放った。
【ゴンベギラ】
燃え上がる大地。
燃え上がるアンデッド。
そして燃えたぎる炎の海から、飛び出すように駆け抜けるカリー。
「本当に世話のやける弟ね。でもお陰で助かったわ、残りこれだけなら……いける!」
その場に残ったバンバーラは、カリーの背を見てそう呟くと、再度気合を入れ直して残党を狩り始めた。
「姉さん、死ぬなよ。」
そしてカリーもまた残していった姉を心配し一瞬後方を振り返るが、直ぐに前を見据えて走り出す。
姉の決意を無為にするわけにも行かない。
そのままカリーはシルクが通って行った足跡を辿って進んで行くと、遠くで人の叫び声が聞こえた。
「やめてぇぇぇぇっ!!」
その声を聞いたカリーは、急ぐ足をさらに速める。
聞き間違えるはずがない……今のは声はローズの悲鳴だ!
そして人影がはっきり見え始めたところで、カリーは気配を消した。
そこで目にしたのは重なり合うように倒れているシルクとゼン。
その二人の前に立つのは……愛するローズの髪を縦に引っ張っているダークマドウだった。
その状況を目に映した瞬間、カリーの怒りが爆発するがそれをなんとか抑え込む。
冷静に……こんな時こそ頭を冷やせ、俺!
フェイルに幾度も言われ続けてきた言葉が、激情に駆られそうになる心を押し込んだ!
そして考える。
どう動くことが最善であるか……。
(掴まれたままじゃ、さっきみたいに救出するのは無理か……なら、奴の足を封じる!)
カリーは手にしたナイフをダークマドウの足に投げつけると、その姿を現した。
「待たせたな、ローズ! お前は死なせない!」
そう言って敵の集団にカリーは突撃をすると、バンバーラは容赦なくそこに魔法を放った。
【ゴンベギラ】
燃え上がる大地。
燃え上がるアンデッド。
そして燃えたぎる炎の海から、飛び出すように駆け抜けるカリー。
「本当に世話のやける弟ね。でもお陰で助かったわ、残りこれだけなら……いける!」
その場に残ったバンバーラは、カリーの背を見てそう呟くと、再度気合を入れ直して残党を狩り始めた。
「姉さん、死ぬなよ。」
そしてカリーもまた残していった姉を心配し一瞬後方を振り返るが、直ぐに前を見据えて走り出す。
姉の決意を無為にするわけにも行かない。
そのままカリーはシルクが通って行った足跡を辿って進んで行くと、遠くで人の叫び声が聞こえた。
「やめてぇぇぇぇっ!!」
その声を聞いたカリーは、急ぐ足をさらに速める。
聞き間違えるはずがない……今のは声はローズの悲鳴だ!
そして人影がはっきり見え始めたところで、カリーは気配を消した。
そこで目にしたのは重なり合うように倒れているシルクとゼン。
その二人の前に立つのは……愛するローズの髪を縦に引っ張っているダークマドウだった。
その状況を目に映した瞬間、カリーの怒りが爆発するがそれをなんとか抑え込む。
冷静に……こんな時こそ頭を冷やせ、俺!
フェイルに幾度も言われ続けてきた言葉が、激情に駆られそうになる心を押し込んだ!
そして考える。
どう動くことが最善であるか……。
(掴まれたままじゃ、さっきみたいに救出するのは無理か……なら、奴の足を封じる!)
カリーは手にしたナイフをダークマドウの足に投げつけると、その姿を現した。
「待たせたな、ローズ! お前は死なせない!」
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