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光たる英雄の闇なる思い出
Hell general
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※ショッキングかつグロテスクな内容が含まれます。苦手な方はご注意下さい。
錝将軍・蒙儼の攻めの方針は、単純でありながら徹底していた。
敵は老若男女を問わず、九族皆殺しに処す。これだけである。
取り敢えずインカ城に籠るカクゥオ一派は見つけ次第に問答無用で虐殺し、余りの熾烈さに降伏を申し出た者達も最終的には惨殺する。
煙管を吸いながら処理していく蒙儼は、これを「簡単な仕事」と称していた。
開戦から数時間で勝敗は決し、最後の内門にて陣頭指揮を執っていたカクゥオ家当主は無念にも捕縛され、城内に入ったばかりの蒙儼の眼前に引き出された。
「も、蒙儼将軍。我々はずっと昔から、剣合国を支えてまいりました。我々の忠誠に偽りはございません。此度の反乱は、剣合国侵攻を企むセェレ公国が人質をとって脅してきた為に、已む無く起こしたまで……。始めから我々には、剣合国を害する気は毛頭ありませなんだ」
「フゥゥーー。……こんだけ敵意ありまくりな反乱起こしといて、今さら命乞いかよ。厚顔無恥な豚どもは殊更きめぇな」
「お願い致します蒙儼将軍、信じて下され! 将軍がいま着ている甲冑も、率いている兵団も、古くから続く我々の下支えあってのものです! ならばこそ、一片の情けをおかけ下され! 何卒……何卒お許しを……!!」
「きめぇって言ってんだよ、そういう命乞いが。しかも自分のお蔭で俺が居るみたいな押し売りとか、マジで引くわ。……それとな、当主さんよ。戦争になったら善も悪も関係ねぇ。負ければ大声あげて死ぬだけだ」
捕虜となったカクゥオ家の大物達を、蒙儼は自慢の毒舌で切り捨てる。
だが、ここでスパッ! と本当の意味で切り捨てないのが、地獄を追い出されし男・蒙儼だろう。彼は余興とばかりに唇の端を吊り上げた。
「それでも生きてぇっていうなら、誠意を示せ。あんた等の命に釣り合う程の価値ある物を差し出せや。そしたら、少しは考えてやる」
途端に、当主達の目の色が変わった。
剣合国筆頭貴族である彼等には、今まで貯めに貯めた巨万の富があったのだ。
しかもそれは、金や財宝だけではない。本拠地以外に持つ広大な私有地や、一族の中には飛びきりの美女だっている。主力となる軍はこの地で敗れてしまったが、剣合国に供出できる兵力も地方には残っている。
見方によれば一つの国といっても差し支えない勢力なのだから、誠意の証として出せる物は幾らでもあったのだ。それこそちょっとした小国ぐらいなら、買えてしまうのではないかと思う程に。
それらの物を以てすれば、自分達の助命など造作もないと分かった瞬間の当主達の目の色は、俗物を極めし者に相応しい汚水色をしていたという。
「……宝も土地も美しい娘達も、当然貰う。でもよ、それだけじゃ足りねぇんだわ」
「えっ――ぐわっ!? ……な、何をして……ひぃっ!?」
然し、蒙儼には最初から許す気などなかった。
隠し財産の場所を洗いざらい喋らせれば、後は用済みとして処分するのみ。
蒙儼はカクゥオ家当主を正面から蹴り伏せ、後ろ手に縛られた彼の腹を踏みつけて身動きが取れない状態にし、傍の兵士から拝借した剣を突きつける。
「や……やめてくれぇ……! やめ――ぶふぅっ!? ぎぃぃっ!? ぎぎゃああぁぁぁっ!!?」
「戦争ってなったらやっぱり、一番欲しいのは悲鳴だよな。ククッ……!」
足に突き刺さった剣は、蒙儼の魔の手によってゆっくりと腹に向かっていく。
絶大な苦痛を与えるだけ与え、楽に死ねない部位を狙って肉を断ち切っていく作業に、蒙儼は手慣れていた。この手の技術に関して、彼の右に出るものはいないだろう。
「あ"あ"あ"っ!!? やめろぉぉぉぉ!!? やめてくーーぎぎゃあああぁぁぁぁーーー!!?」
「なぁ当主さんよ。あんた等、自分達だけ大層悪どいやり方で遊んでたみたいじゃねぇか。少しは俺等とも遊べよ。寂しいだろが!」
「ぐがぁぁっ!? あが!? あっ……がぁ……!! あ"……あ"ぁ"っ……!?」
「俺は今、あんたとこんなに間近で遊べて嬉しいぜ! だから粘ってくれよ。俺も出来る限り、あんたが長く生きられる様に努力してやるから」
「ぁ……ぅあぁ……たす……け…………ぁ…………」
「おいおい、もっと気張れよ! まだまだこれから……」
「………………」
「……チッ、なんだ、もう死にやがったか。ガキのおもちゃにもならねぇや。……おい、首刎ねてその辺に置いとけ。後で大将の所に送るぞ。そんで、他の奴も適当に殺っておけ」
動かなくなった血溜まりの肉達磨に、蒙儼は何時も以上に幻滅した。
死を前にしてビグン!! ビグン!! と体を仰け反らせる本能的な抵抗が、自分の匙加減でグチャグチャ!! と肉を抉る快感が、何より鼓膜を響かせる壮絶な「ぎぎゃあああぁぁぁぁーーー!!?」が堪らないっ!! ……が、それは予想以上に早く終わってしまった。
蒙儼は確実に遊び足りなかったものの、それ以上に食指が動かず、残った捕虜達の処理は部下に丸投げする。
たった一人の公開処刑を見せただけで、呼吸すら忘れて恐怖に糞尿漏らす様な奴等を見れば、どいつもこいつもが、当主以上のおもちゃになるとは思えなかったのだ。
「……さて、ちょっと出遅れた形になるが、宮殿の方にでも向かうとするか。何かしら活きの良いのが残ってればいいんだがな」
気分直しの一服は、今まさに阿鼻叫喚の世界が広がっている宮殿と決まった。
戦後処理や終戦など一切気にしない蒙儼の足が、ナイトやミネスの居る宮殿に向かう。
「ガキや女の悲鳴がここまで聞こえてきやがる。ちっとは楽しめるか……ん?」
「蒙儼ンンーーーー!!!」
だがそれを阻む様に、いつの間に来たであろう王周が、蒙儼の部下達を気迫で押し退けながら現れた。
彼女の周囲には、沛国出身の精強な護衛のみが控えている。
別の言い方をすれば、王周は己の独断で、この戦場に現れたという事だ。
「……俺に用か? 王族に戦場は似合わねぇぞ」
「余計な挨拶はいらん!! 直ちに戦を解き、虐殺を止めさせなさい!! これは剣合国々王・ゲンガの厳命であるぞ!!」
「フッ……! 殲滅を命じた当の大将が、今更反乱軍に情けをかけるとは思えねぇけどな。あんたの旦那だぜ? そんな命令、天地がひっくり返っても出ねぇって――!?」
言われるや否や、全てを聞くよりも早く、王周は蒙儼の胸ぐらを掴み寄せた。
「なら天地をひっくり返してあげましょうか!? 出したのよ!! お前を止める命令がっ!!!」
(ッ!? ……この婆ぁ、一縷の恐れもなく俺に触れやがった……!)
周囲が驚愕する行動に、かの蒙儼も目を見開いて驚いた。
王周は尚も、蒙儼に対する姿勢を緩めない。
いや寧ろ、こうしている内にも犠牲が増えているのだから早くしろ、とばかりに睨みを強めてさえいる。
その姿が蒙儼にとっては例外的に面白かったのか、面食らった彼は僅かに押し黙った後、至って面白そうに笑う。
「ククッ……! 婆さん、あんたには敵いそうもねぇな。……分かった。兵を退かせよう」
「えっ!? そ、錝将軍……!?」
「聞いた通りだ。さっさと兵を退かせろ」
「……宮殿に籠る残党は、どうなされますか? 未だに抵抗する者等が居るようですが……」
「今からは王周殿が戦場を仕切る。降伏するなら今のうちだ……とでも広めればいい。それだけで充分わかる。もしそれでも抵抗するなら、そいつだけ殺しとけ。
――婆さんよ、これだけ温情かければ文句ねぇだろ?」
「……えぇ、充分です。協力感謝します」
蒙儼の命令としては、異例中の異例の異例であった。
部下達は近年稀に見る動揺ぶりを示しながら、依然として戦争行為を続ける将兵に終戦を告げ、カクゥオ家の残党には降伏後の助命を約束して回った。
王周は一言だけ礼を述べるや、蒙儼を他所に宮殿へ駆けていく。
その後ろ姿をまじまじと見つめる蒙儼は、愉快そうに煙管を咥えた。
「……フゥゥーー! 惜しいな。あれが男で、かつ敵だったら、最高の相手なんだがな……!」
それはまるで、数年後に対峙するナイトを暗示した発言だった。
錝将軍・蒙儼の攻めの方針は、単純でありながら徹底していた。
敵は老若男女を問わず、九族皆殺しに処す。これだけである。
取り敢えずインカ城に籠るカクゥオ一派は見つけ次第に問答無用で虐殺し、余りの熾烈さに降伏を申し出た者達も最終的には惨殺する。
煙管を吸いながら処理していく蒙儼は、これを「簡単な仕事」と称していた。
開戦から数時間で勝敗は決し、最後の内門にて陣頭指揮を執っていたカクゥオ家当主は無念にも捕縛され、城内に入ったばかりの蒙儼の眼前に引き出された。
「も、蒙儼将軍。我々はずっと昔から、剣合国を支えてまいりました。我々の忠誠に偽りはございません。此度の反乱は、剣合国侵攻を企むセェレ公国が人質をとって脅してきた為に、已む無く起こしたまで……。始めから我々には、剣合国を害する気は毛頭ありませなんだ」
「フゥゥーー。……こんだけ敵意ありまくりな反乱起こしといて、今さら命乞いかよ。厚顔無恥な豚どもは殊更きめぇな」
「お願い致します蒙儼将軍、信じて下され! 将軍がいま着ている甲冑も、率いている兵団も、古くから続く我々の下支えあってのものです! ならばこそ、一片の情けをおかけ下され! 何卒……何卒お許しを……!!」
「きめぇって言ってんだよ、そういう命乞いが。しかも自分のお蔭で俺が居るみたいな押し売りとか、マジで引くわ。……それとな、当主さんよ。戦争になったら善も悪も関係ねぇ。負ければ大声あげて死ぬだけだ」
捕虜となったカクゥオ家の大物達を、蒙儼は自慢の毒舌で切り捨てる。
だが、ここでスパッ! と本当の意味で切り捨てないのが、地獄を追い出されし男・蒙儼だろう。彼は余興とばかりに唇の端を吊り上げた。
「それでも生きてぇっていうなら、誠意を示せ。あんた等の命に釣り合う程の価値ある物を差し出せや。そしたら、少しは考えてやる」
途端に、当主達の目の色が変わった。
剣合国筆頭貴族である彼等には、今まで貯めに貯めた巨万の富があったのだ。
しかもそれは、金や財宝だけではない。本拠地以外に持つ広大な私有地や、一族の中には飛びきりの美女だっている。主力となる軍はこの地で敗れてしまったが、剣合国に供出できる兵力も地方には残っている。
見方によれば一つの国といっても差し支えない勢力なのだから、誠意の証として出せる物は幾らでもあったのだ。それこそちょっとした小国ぐらいなら、買えてしまうのではないかと思う程に。
それらの物を以てすれば、自分達の助命など造作もないと分かった瞬間の当主達の目の色は、俗物を極めし者に相応しい汚水色をしていたという。
「……宝も土地も美しい娘達も、当然貰う。でもよ、それだけじゃ足りねぇんだわ」
「えっ――ぐわっ!? ……な、何をして……ひぃっ!?」
然し、蒙儼には最初から許す気などなかった。
隠し財産の場所を洗いざらい喋らせれば、後は用済みとして処分するのみ。
蒙儼はカクゥオ家当主を正面から蹴り伏せ、後ろ手に縛られた彼の腹を踏みつけて身動きが取れない状態にし、傍の兵士から拝借した剣を突きつける。
「や……やめてくれぇ……! やめ――ぶふぅっ!? ぎぃぃっ!? ぎぎゃああぁぁぁっ!!?」
「戦争ってなったらやっぱり、一番欲しいのは悲鳴だよな。ククッ……!」
足に突き刺さった剣は、蒙儼の魔の手によってゆっくりと腹に向かっていく。
絶大な苦痛を与えるだけ与え、楽に死ねない部位を狙って肉を断ち切っていく作業に、蒙儼は手慣れていた。この手の技術に関して、彼の右に出るものはいないだろう。
「あ"あ"あ"っ!!? やめろぉぉぉぉ!!? やめてくーーぎぎゃあああぁぁぁぁーーー!!?」
「なぁ当主さんよ。あんた等、自分達だけ大層悪どいやり方で遊んでたみたいじゃねぇか。少しは俺等とも遊べよ。寂しいだろが!」
「ぐがぁぁっ!? あが!? あっ……がぁ……!! あ"……あ"ぁ"っ……!?」
「俺は今、あんたとこんなに間近で遊べて嬉しいぜ! だから粘ってくれよ。俺も出来る限り、あんたが長く生きられる様に努力してやるから」
「ぁ……ぅあぁ……たす……け…………ぁ…………」
「おいおい、もっと気張れよ! まだまだこれから……」
「………………」
「……チッ、なんだ、もう死にやがったか。ガキのおもちゃにもならねぇや。……おい、首刎ねてその辺に置いとけ。後で大将の所に送るぞ。そんで、他の奴も適当に殺っておけ」
動かなくなった血溜まりの肉達磨に、蒙儼は何時も以上に幻滅した。
死を前にしてビグン!! ビグン!! と体を仰け反らせる本能的な抵抗が、自分の匙加減でグチャグチャ!! と肉を抉る快感が、何より鼓膜を響かせる壮絶な「ぎぎゃあああぁぁぁぁーーー!!?」が堪らないっ!! ……が、それは予想以上に早く終わってしまった。
蒙儼は確実に遊び足りなかったものの、それ以上に食指が動かず、残った捕虜達の処理は部下に丸投げする。
たった一人の公開処刑を見せただけで、呼吸すら忘れて恐怖に糞尿漏らす様な奴等を見れば、どいつもこいつもが、当主以上のおもちゃになるとは思えなかったのだ。
「……さて、ちょっと出遅れた形になるが、宮殿の方にでも向かうとするか。何かしら活きの良いのが残ってればいいんだがな」
気分直しの一服は、今まさに阿鼻叫喚の世界が広がっている宮殿と決まった。
戦後処理や終戦など一切気にしない蒙儼の足が、ナイトやミネスの居る宮殿に向かう。
「ガキや女の悲鳴がここまで聞こえてきやがる。ちっとは楽しめるか……ん?」
「蒙儼ンンーーーー!!!」
だがそれを阻む様に、いつの間に来たであろう王周が、蒙儼の部下達を気迫で押し退けながら現れた。
彼女の周囲には、沛国出身の精強な護衛のみが控えている。
別の言い方をすれば、王周は己の独断で、この戦場に現れたという事だ。
「……俺に用か? 王族に戦場は似合わねぇぞ」
「余計な挨拶はいらん!! 直ちに戦を解き、虐殺を止めさせなさい!! これは剣合国々王・ゲンガの厳命であるぞ!!」
「フッ……! 殲滅を命じた当の大将が、今更反乱軍に情けをかけるとは思えねぇけどな。あんたの旦那だぜ? そんな命令、天地がひっくり返っても出ねぇって――!?」
言われるや否や、全てを聞くよりも早く、王周は蒙儼の胸ぐらを掴み寄せた。
「なら天地をひっくり返してあげましょうか!? 出したのよ!! お前を止める命令がっ!!!」
(ッ!? ……この婆ぁ、一縷の恐れもなく俺に触れやがった……!)
周囲が驚愕する行動に、かの蒙儼も目を見開いて驚いた。
王周は尚も、蒙儼に対する姿勢を緩めない。
いや寧ろ、こうしている内にも犠牲が増えているのだから早くしろ、とばかりに睨みを強めてさえいる。
その姿が蒙儼にとっては例外的に面白かったのか、面食らった彼は僅かに押し黙った後、至って面白そうに笑う。
「ククッ……! 婆さん、あんたには敵いそうもねぇな。……分かった。兵を退かせよう」
「えっ!? そ、錝将軍……!?」
「聞いた通りだ。さっさと兵を退かせろ」
「……宮殿に籠る残党は、どうなされますか? 未だに抵抗する者等が居るようですが……」
「今からは王周殿が戦場を仕切る。降伏するなら今のうちだ……とでも広めればいい。それだけで充分わかる。もしそれでも抵抗するなら、そいつだけ殺しとけ。
――婆さんよ、これだけ温情かければ文句ねぇだろ?」
「……えぇ、充分です。協力感謝します」
蒙儼の命令としては、異例中の異例の異例であった。
部下達は近年稀に見る動揺ぶりを示しながら、依然として戦争行為を続ける将兵に終戦を告げ、カクゥオ家の残党には降伏後の助命を約束して回った。
王周は一言だけ礼を述べるや、蒙儼を他所に宮殿へ駆けていく。
その後ろ姿をまじまじと見つめる蒙儼は、愉快そうに煙管を咥えた。
「……フゥゥーー! 惜しいな。あれが男で、かつ敵だったら、最高の相手なんだがな……!」
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