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余談章 キャラクター確認
キャラクター確認 涼周軍①
しおりを挟む『飛昭』の主張
もの凄くお久し振りだな! 飛刀香神衆の実質的な現頭領の飛昭だ!
80話「飛昭との出会い」から、141話「兄の行方と許婿の行方」までの約3章分に亘って登場していた。勿論覚えて……ないよな、きっと……。
一応、169話の最後で一瞬の再登場をしたんだが、それが最後だ……ちくしょう!! 侶喧が羨ましい! 俺だって心の奥底で忠誠を誓った涼周殿と共に戦いたいぞ!
歳は24……だった気がする、たしかな。あんまりにも出番がなくて忘れてしまった。なに? そんなもんかって? あぁ、そんなもんだろ。
親父に飛影、母に泉軒月氏、弟に飛簡、妹に飛蓮だ。蓮以外の肉親は……カイヨーの惨劇で殺されてしまった。
ゆとりのある黒色の戦衣を着ている。戦衣の中には飛刀が収まってるぞ。
蓮の救出からカイヨー脱出までに、ちょっとしたヘマやらかしてな、顔面に二本の刀傷を負い、傷痕がくっきりと残ってしまった。まっ、箔がついたとでも思うさ。
蓮達曰く、俺は「策略に向かない直情突破型力尽く男」って呼ばれてるみたいだ。
確かに、自分自身でも策謀は不得手だって思う節はあるぜ。でもなんか……なんかよ、癪にくる呼ばれ方だよな、これ。
得物は飛刀。体術も副戦法として、多少は使うな。魔力属性は闇だ。
『飛蓮』の主張
行方不明の兄さんに代わって、飛刀香神衆の仮頭領をやってる。
初登場は結構遅くて、137話「勇壮豪胆な姫君」。そっからは中々の頻度で出てるから。
恩人達への恩返し、承土軍に対する復讐心、乱世を終息させて私達みたいな犠牲者を増やさない為、飛刀香神衆存続の為とか、戦う理由は色々ある。
16歳。稔姉さん、シュマーユ殿、私、涼周殿って順番。
家族構成については兄さんが言ったから省略。
私から見たら年下の子は弟・妹って認識。だからナイツ殿は弟ってところかな。
短く整えて動きやすくした、水色の打掛(着物)を上着代わりにしてて、その下に黒色の肌着を着込んでる。
袴もかなり短かくして、左右の太腿と腰に短刀入れを装備できるようにしてる。戦いの時はそこから随時、短刀を取り出して投げるって感じ。
細長い吊り目をしてて、身長はだいたい五尺(約150センチ)。
うざいぐらいに巨乳巨乳って言われてるけど、そんなにコレが良いの? 正直言って……重いし、肩凝るし、動きづらいし、色目向けられるし、割りと不便だよ。
サバサバした性格って言えば伝わるかな……兎に角、日常生活で感情的になる事はあまりないよ。戦場とかでクソみたいな奴と出会ったら、ドカンと言ってやるけどね。
それともう一つ、こんな感じで冷めた言動が目立つ私だけど、年下の子供は好き。よく一緒に遊んだりしてて、こういった素朴な幸せが、ずっと続けばいいなって思う。
得物はみんなと同じ飛刀。魔力は水属性。
『侶喧』の主張
飛影様亡き後の、現飛刀香神衆の副頭領を務めております。
69話「総代将同士の一騎討ち」から、戦や内政などで度々の登場を果たしております。
大恩ある涼周様を大頭領と仰ぎ、家族や祖国の為に戦っておりますぞ。
55歳と、初老の域に達してはおりますが、まだまだ現役を貫いてございます。軍事・裏工作・普請・内政、どんとお任せくだされ。
登場はしておりませぬが、妻子持ちでございます。
また、妹の祥は律聖騎士団七隊長の一人、馬延の妻でした。
産まれも育ちもカイヨーの純粋なカイヨー人です。飛刀香神衆の頭目は、殷撰一人を除けば皆が根っからのカイヨー人であります。
わりと子供から恐れられる顔付きをしておりまして、子供と遊ぶ飛蓮様からシッシッ! とされた事が何度かございました……。
きっと、裏方の仕事などをしておる内に、顔に闇が帯びたのでしょうな。
我慢強く、真面目で誠実な性格であろうと、普段から意識しております。
皆様から見てその様に思われておりますれば、幸いにございます。
飛刀香神衆では外せぬ飛刀を武器にしております。こう見えても、私は結構名の知れた使い手なのですぞ。流石に飛影様や飛昭様には劣りますが……。
残念ながら、私は魔力を扱えませぬ。カイヨー壊滅前の飛刀香神衆に於いて、魔力を扱えた者は、飛影様と飛昭様と飛蓮様。飛簡様(飛昭の弟、飛蓮の兄)は文人の御方にて、主に内政を司っておりました。
『楽瑜』の主張
元承土軍にて、東部兵団の総副将を務めていた者也。
第59話「猛将二人の出会い」にてカイヨーへ侵攻。その際、ブイズ等の悪行三昧に義憤を覚え、承土への反感を抱く形で登場致した。
我が拳を振るう目的は主に二つある。一つは涼周殿の想いに応え、乱世の悪鬼羅刹を打ち滅ぼす為。二つは稔寧の病を治す為だ。
そして、我と稔寧が承土軍に属していた理由こそ、二つ目の目的也。
稔寧の病を治せる魔法使いを求めて中央へ参った当初、ラスフェ時代の剣合国よりも、新興国家として勢いのあった承土軍の方が人道的であったのだ。
その上、旅人が得られる情報には限界があり、金子や腰を落ち着ける拠点も必要という状況が重なった為、当初は客将という体で承土に協力していた。
今年で35歳となるが、言動ゆえに、実年齢より老けて感じると思う者も多いだろう。
我の出生地は中央大陸東方に位置する奥州であり、我自身は同地を治める交易の覇者・藤原氏に仕える楽家の四男也。稔寧は楽家の遠い縁者に当たる。
父は既に隠居しており、現在は長兄が当主を務めている。我等四兄弟の仲は良好なれど、兄達は根付く土地を持っているが故に、奥州を離れられない。
そういった領地事情などが影響し、我が稔寧を背負って旅に出たという話だ。
我の容姿であるか? うむ、一言で言い表すならば仁王であろう。
彫りの深い顔付きに、盛り上がった筋肉、力強い眉毛にカッと見開いた眼。何を隠そう、いや隠さぬ! 輝かしい自慢の筋肉である。
義に厚く、悪を挫いて弱きを助ける……その様な人物でありたいと常々思う。
馬上にあっては長剣、地上にあっては基本的に拳と、状況に応じて戦法を切り替えておるが、拳を振るう機会の方が多い。
というのも、旅の最中で稔寧を背負いながら戦った事が何度かあり、長剣は荷物にもなる故、軍閥に属して戦場に立つまでは拳であったからだ。
魔力は土の上位種に当たる地裂属性也。体から発した魔力を大地に浸透させ、抉る様に敵を討つ事が可能である。
『稔寧』の心中
(楽瑜将軍の副将を務め、涼周軍の裏方を担当しております)
(登場回は第75話「神出鬼没の女将・淡咲」になります。遜康の戦いを経て涼周様に興味を持たれた楽瑜将軍に、わたくしを利用して接触するよう進言致しました。その後、海賊討伐や心角郡平定戦などでお目見えし、第130話「新たな仲間」に入って漸く、自己紹介するに至りました)
(……とある病のせいで常日頃から呼吸がしづらく、息継ぎの為にゆっくりと話しております事、平に御容赦ください。それ故に、今もこうして心の声で語り掛けております)
(わたくしは、わたくしを想ってくださる方々の御力となるべく、戦場に立ちます。ただ想われるだけの存在で、いたくないのです)
(今年で21歳となります。涼周様や蓮やシュマーユ様などから良く想っていただいて、本当に嬉しい限りです。これからもあの子達の姉でいられるように、鋭意努力いたします)
(実はわたくし、本当の家族を知らないのです。物心ついた頃より、奥州の藤林家で暮らしておりまして、出生に関して教えていただけた事は「「稔寧」の名を大事にせよ」……だけなのです。その為、わたくしは最初から養女という立場を知って育ったのですが、藤林家の方々はわたくしを本当の家族の様に、末娘の如く可愛がって下さりました。
そして病が悪化していくや、楽家の方々に協力を仰ぎ、楽瑜将軍との旅が始まったのでございます。今も時折、元気である文を御両家に送っております)
(先に述べた通り、物心ついた頃には奥州で暮らしておりましたので、出生地もその辺りかと)
(容姿に関してですが……申し訳ありません。わたくしの視力が生きていたのは幼い頃となりまして、今の容姿が手探りでしか分からぬのです。
……まず髪の状態ですが、腰辺りまで長さがあります。色は白でして、これについては小さい頃から変わりないとの事。
眼は……よく眠いの? と聞かれまして、おそらくは眠たそうにしているのでしょう。はい、実際に眠たいです。よく涼周様と一緒にお昼寝をしておりまして、涼周様はわたくしを毛布代わりに、わたくしは涼周様を抱き枕代わりにしているんですよ。
背丈は…………蓮を抱き締めた時に、蓮の後頭部がわたくしの鼻辺りにありました)
「……胸の大きさは、皆様に御協力、願いましょう。
それでは皆様、少々……失礼いたします。…………ふむふむ…………モミモミ……。
――えぇ、わかりました。わたくしの胸は、蓮や楽瑜将軍より、小ぶりでして……涼周様やナイツ様よりは、大きいようです。蓮や楽瑜将軍は俗に言う、巨乳でして、包容力があって良いですね。特に蓮の胸は、つい揉みたくなって、しまいます」
飛蓮・楽瑜・ナイツ「………………」そっと自分の胸に手を当てる。
ナイツ(……稔寧って、清楚な性格の中に時折変なものが混ざってるよな……)
「最後に、わたくしは守護魔法を得意、としております。その為、武装はしておりません」
「稔寧ね、属性、闇。涼周と同じで闇だって。髪の毛まっ白々なのに、変なの!」
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