大戦乱記

バッファローウォーズ

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余談章 キャラクター確認

キャラクター確認 剣合国軍②

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『方元』の主張

 剣合国軍に於いて、最長の戦歴を持つ老将にございます。戦では大殿の副将を務める事が多うございますが、槍丁殿と共に老将組を成す事もあります。
大殿からは「剣合国軍の長老」と呼ばれる事も。

 第3話の「食卓軍議」から登場し、所々で少しずつ登場しております。7章「心角郡平定戦」の第112話「反撃の出陣」にて、一軍を率いて承土軍の迎撃に当たりました。

 御歳61歳。出身地は承土軍領より更に東へ行った先、小沛の地です。幼き頃に戦乱から逃れる形で剣合国へと移り住み、成人の後は用兵の巧みさを買われて将校に召し抱えられました。

 ゲンガ、ラスフェ、そして大殿の三代に仕えております。
継承戦争の際にはメイセイ殿と対峙し、儂の長槍兵と彼の騎兵が激突致した。

 白髪交じりの頭をしてはおりますが、皺を持つほど弛んだ生活はしておりませぬ。日々鍛練や兵練に従事し、体力の維持に努めてございます。
老いて益々盛んとでも言いましょうか、兎に角、武芸にあっても軍略にあっても、若人に引けは取りませぬ。

 爺らしく頑固で厳格で、融通の効かぬ性格だとは自認しておる所存。

 得物には十五尺(4.5メートル)の長槍を用いております。正直に申せば、扱いがかなり難しくございますぞ。それこそ一時の鍛練とて抜けぬ程です。

 最後に、儂は魔力を扱えませぬ。用兵の術と培った経験で勝負致します。



『メイセイ』の主張

 「飛雷将」を自負し、その名で恐れられる猛将だ。

 第3話「食卓軍議」から突撃し、4章「存在と居場所」では承土軍を撃退。9章「第二次カイヨー解放戦」では続けて承土軍を相手に、攻めに攻めてやった。

 主に西南部の守備を任されているが、時として別の戦場で先陣を受け持つ事もある。

 悪事を嗜む糞みたいな奴が大っ嫌いでな、そんな奴が身近に居たら遠慮なく言え。俺が一刀両断して来てやる。権力とか地位とか、そんなもの知った事か。

 今年で36になり、ナイト殿と同い年だ。因みに、甘党なのも同じだ。左目に眼帯をしているのも、バスナ殿と同じだ。だだ、俺の場合は過去の病で失明した訳だがな。

 生国は既にない。語る価値も無いような糞の国でな、ナイト殿を交えた俺達が叩き切った。後は知らん。余談だが、その国の悪政が招いた疫病のせいで、四人の弟達を失っている。

 純粋な体格はナイト殿以上だろう。顎髭は剃らずに整える質だ。声に関しては、よく「渋みのある重低音」だと言われ、女性からは素敵だと言われる事もあるが、正直興味がない。

 武器は湾曲した大剣を愛用しているが、かなりの重量があるのでな、並み大抵の者では持てんだろう。試しに持ってみても構わんが、腰を抜かさぬ様に気を付けろ。

 魔力属性だが、俺は雷だ。魔法の様なものも、一応は使える。



『李洪』の主張

 輝士隊参謀を務める将軍の一人です。

 第2話「少年よ、父の尻を追え」でお目見えしました。

 私が戦う理由は主に二つあり、一つが若を補佐する事。二つ目が、ある御方の想いを継承する為です。後者に至っては、本編にて追々説明致します。

 年齢は21歳です。藍色の頭髪をしていて、身長は六尺ほど(約180センチ)あります。

 家族構成ですが、父親の李醒将軍をおいて他におりません。母は既に他界しております。

 出身地は中央大陸西方に存在していた鳳国です。そこで幼少期を過ごし、亡国とともに、大殿が率いていた同盟軍に身を寄せました。

 自分で言うのは気が引けますが……真面目で人が良いと言われます。大殿からは「安定した人物」との評価を頂き、他の方々からは「心配性ゆえの慎重な采配」だと。
メスナ殿には、体よく利用される事がしばしば……。

 槍を用いた飛槍術を得意戦法としています。威力を込めた槍を投げ、目に見えない魔力の糸で制御する時もあれば、独自の術式によって自動攻撃を任せる場合もあります。

 魔力属性は風です。銹達シュウタツ殿もそうであるように、飛槍術を扱う者は風属性である事が前提条件となっています。



『メスナ』の主張

 若曰く「輝士隊の遊び要員」でーす! 一応将軍だけど若の側近って感じが強い感じ! な感じ?

 第2話の「少年よ、父の尻を追え」で登場。何気に本編開始の第一声を担ってます。フフフ、ドーモ悪いね若、出番取っちゃって悪いね若。

 大殿や奥方様への恩返しに始まり、今では若や童ちゃんを守る為に戦ってます。わりと真面目な理由じゃないかって? いやいや、私だってビシッ! とするところはビシッ! ってするんですよビシッ! ってね。

 歳は22で、李洪殿より1つ上なんで、みんなのお姉さんに当たるんですよー!
その意味はズバリ、李洪殿を顎で使える!! これ大事な要素です! 李洪殿は頼りになりますんで、どんどん使います。そこ! 単に面倒くさい事を回しているだけとか言わない! 適材適所です!

 父さんのマノトは戀王国独立戦争の最終局面で戦死しちゃったので、お菓子屋を営んでる母のリーリアだけが肉親ですね。

 出身地! これは少し難しい話ですねぇ……。
とある理由で両親が逃亡中の時、見知らぬ土地で私を出産したみたいで……その後も大殿の同盟軍に仲間入りして各地を転戦としてたから…………馴染みのある戀王国が第一の故郷、剣合国が第二の故郷って事で!

 外面は普通なんじゃないですか? 若の傍にあって恥ずかしくないように努力はしてますけど、童ちゃんや奥方様みたいな美少女・美女がいますんで、仮に私が美人の類いであっても埋もれてるかと。

 性格は面倒臭がりで、ちょっと不真面目な不良要素が入ってまーす! まっ、不良騎士を自称してた父さんの血を色濃く継いでますんで、仕方ない仕方ない!
だから辛い事とかがあっても、雲の様に流しちゃいまーす! 何時までも引きずってたら、若やみんなの足を引っ張りかねませんし。

 多節細剣っていう、鞭みたいにしなって伸びる特殊な剣を使います。父さん曰く「ナイスボンテージソォード」。形見ですね。

 魔力は火属性ですけど、今のところはこれと言って役立つ場面がないですねぇ。私の得意戦法も物理的なものですし。敢えて言えば、童ちゃんの魔弾に影響するぐらい?



『韓任』の主張

 輝士隊の副将にして、剣合国軍の将軍です。

 他の輝士隊の方々と同様に、第2話で姿を現しました。以降、度々と戦場に現れます。

 腐敗した貴族の治める国に属しておりましたが、解放に乗り出した同盟軍との戦に敗れ、ナイト様の想いに感服し、仲間へ加えていただいた。
仲間衆の中では最も遅い加入です。

 歳は37。ナイト様の1つ上に当たります。

 天涯孤独にて、身内はいません。

 体躯については、メイセイ殿と同程度だと思ってください。
輝士隊を示す白銀の鎧を身に付けておりますが、無駄な装飾は好まぬ質にて、見方によっては質素だと思うでしょう。

 一度怒ると手が付けられない程に荒ぶる……私の悪い癖です。
正々堂々の戦いを望むあまり、小汚い戦法を得意とする者が癪に障ってしまうのです。お目汚し、失礼いたす。
その一方で、普段は冷静に物事を判断する方だと思います。味方は味方、敵は敵と捉え、事務的に人を見ている……とも言えるでしょうが。

 得物は矛。魔力属性は土。一撃粉砕する威力で矛を振ります。



『槍丁』の主張

 方元殿と並ぶ老将軍にござる。

 第2話にて、出陣なさる若君を戒める形で登場致した。

 現在55歳。妻と兄(槍宣ソウセン)は既に他界しており、倅の槍秀が将軍としてございます。

 ジオ・ゼアイ・アールアの代より剣合国に仕えた名門・ソウ家の末裔でして、産まれも育ちも梅朝の義仁城です。
棕家の初代当主が槍の名手であった為に、「槍の誰々」と言われる事が多く、そこから「槍」の字が姓名として定着したそうですぞ。
継承戦争までは同地に配属される事が多うございましたが、現在は専ら、大諒の義士城に務めてございます。

 戦場では黒の鎧を身に纏い、重装備で挑みます。顔には幾つかの古傷が残っておりますが、別段印象的なものはござらぬ。

 比べては悪いでしょうが、厳格な方元殿よりは、柔軟な思考ができておるかと。
最近は新興勢力として興った弟君の軍との連携を任されております。

 得物は「薙ぎ払い」に適した画戟を用います。槍術に優れていた我が兄に対し、儂には適性が全く無かった故。

 魔力属性は水ですが、あまり関係はござらん。



「安楽武」の主張

 剣合国軍の軍師を務めておりますが、前線に出て戦う時もあります。
私を知る者は「返り血の曲刀士」や「若年の切り裂き魔」と呼ぶそうですよ。

 実際に登場した場面は、20話の「艦内軍議、飯は無し」です。
沛国防衛戦に於ける作戦を公表するべく、唐突な登場となりました。

 私が戦う理由ですか? ふふ……察するに留めるべきでしょう。どうしても知りたいと申すならば、少々熱く語らせてもらいますが……常識の埒外ゆえに、知らぬが仏と存じます。

 年齢は35歳、家族は無し、出身地は西方某所です。

 戦場以外では、ゆったりとした袖の長い、白色の軍師服を着ております。
そして戦場にあっては漆黒の戦闘着に着替えます。軍師服のままでは戦いづらいので。
普段から右手に白羽扇を持ち、右腰の鞘には得物の曲刀を収めています。つまり、私は左利きという事になりますね。

 腹黒い性格にして我が強く、新参者との協調性に欠けると評されております。
それに関しては否定しませんし、改善点だと心に留めております。

 最後に、残念ながら私は魔力を扱えません。
ただ、武人時代に極めた「気」を以て、魔人と謳われる強者に挑む事は可能です。





メスナ「ちょっとーー! 私だけが花色って、紅一点って、純粋な絵面がムサイわよ!!」
韓任「ムサ……申し訳ない。李洪殿が一番若いので、女装をお頼み申す」
李洪「えっ? 私ですか? …………いや、ここは経験を積んでおられる方元様と槍丁様に……」
メスナ「ジジー・ズの女装とか拷問よ。……童ちゃんと奥方様を呼んで」
方元&槍丁「………………」
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