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八月防衛戦
講和か征伐か
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「著莪の月。覇攻軍の要請を受けた雑賀衆三万が李醒の守る八月の地に襲来する。
この一戦こそが第二次紀州征伐の前哨戦に当たり、この時点では雑賀衆の多くが覇攻軍寄りの姿勢を見せていたという。
雑賀衆を指揮する総代将は十ヶ郷鈴木家の当主 鈴木佐大夫、先鋒には万夫不当の猛将として知られる的場昌長、副将には鈴木重秀、参謀には鈴木重幸という陣容であった。
対する剣合国軍は李醒が総代将として迎撃に当たり、豪山郡からは黄家の援軍として黄荻が二千騎を率いて参戦した。
ナイツ率いる輝士隊も出陣。その中には当然の様にあの御方の姿もあったが、雑賀衆の同盟勢力たる覇攻軍が不穏な動きを見せていた為、ナイト本軍は義士城を留守にできなかった」
大諒 義士城 軍議の間
承咨撃退以降、剣合国軍は戦闘らしい戦闘を行わなかった。
辛夷の月、連翹の月と、二ヶ月に亘る平穏を楽しんだ後に著莪の月へと移る。
「八月守将長の李醒将軍より報告! 三万近い雑賀衆が八月に向けて出陣した模様! 尚、李醒将軍からは「征伐の意思があるならばナイト様以外の一将を援軍に送られたし、未だ和を成すつもりなら援軍不要」との事です!」
そして束の間の和を乱す先陣は、覇攻軍の同盟勢力である雑賀衆だった。
彼等は屈強な傭兵勢力として知られ、主に南の覇攻軍と西のアレス軍と外交する一方で、時には北の檬屯湾を用いて更に遠方まで兵を派遣する事もある。
だが、東の剣合国軍との関係はここ何十年に亘って断絶状態であり、義士城への報告として届けるまではない小規模な襲来は、これまでにも何百回と行われていた。
雑賀衆がそれほど剣合国を嫌う理由、それは旧剣合国より受けた不当な征伐に対する恨みを、今尚忘れていない為。
その恨みは国交回復に当たろうとした安楽武やバスナが門前払いされ、ナイトが出てくれば必ず射殺すると宣言する程に底の知れないものだった。
「……三万か。総戦力の半分近い数だな。これは今までの嫌がらせとは全く違うぞ」
報告を前にして、バスナが真っ先に反応を示す。
それは覇攻軍嫌いな彼が同勢力の盟友にまで視野が及んでおり、彼等の実態に詳しかった事もあるが、今の彼が安楽武に代わって軍師を務めているからでもあった。
「やれやれ……貴重な知恵袋が一人居ない時に仕掛けてくるとはな……」
「だが軍師の帰りを待つ暇も、意見を求める暇もない。李醒に早いところ方針を伝えてやらねば、戦の犠牲は秒毎に増えるぞ」
「分かってるさ。作戦決行が一秒早ければ味方を救い、一秒遅ければ殺すだもんな」
李醒は有事に備えて常に策を巡らしている。
敵の殲滅を狙う必殺策であったり、程々に従わせる術であったり、中には講和を円滑に進める為の下準備まで。想定しうる事態の全てに対応策を用意している。
だが、策の発動を決めるのはナイトに他ならない。
そこは大将の役目であり、纏める者としての力の見せ所だった。
「…………討つしかない。できるなら手を取り合いたかったが……」
決断を迫られたナイトは静かにそう呟き、皆に意見の同意を求めた。
すかさず副将格の方元が答える。
「みすみす殺られる訳には参らぬ故、向こうが和を望まぬ限りは征伐もやむ無しでしょう。そして大事な事は戦いの後です。彼等を屈服させた後にどう遇するか、そこが本当の勝負所と心得ます」
「では方元は賛成か。バスナはどうだ?」
「俺も同意だ。雑賀衆の敵意はこの侵攻から分かるように、もはや覆らない。ならばこの際、彼等を征して後顧の憂いを断ち、覇攻軍との戦に注力できる状況を作るべきだ」
「……その覇攻軍の狙いはなんだと思う? やはり俺達の意識を雑賀衆に向ける為か?」
「恐らくな。アレス軍との戦が一段落ついた故、軍備再編の時間を稼ぎたいのだろう」
覇攻軍の西隣には強国のアレス軍が存在する。
数ヶ月前から互いの国境に大部隊を展開し合っており、正に一触即発だったそれがつい先月になって刃を交え、結果は覇攻軍の防衛勝利に終わった。
尚、剣合国軍とアレス軍の間には雑賀衆が存在している為、両軍は境を成していない。
「……だが雑賀衆も馬鹿ではあるまい。覇攻軍の利益の為だけに、態々有利な地を捨ててまで李醒の懐に入るか?」
「そこは確かに謎だ。如何に傭兵勢力と言っても、今回の出征は雇われた云々で済む規模ではない。必ず裏があると見て良いだろう。例えばお前が本軍を率いて李醒の許へ向かった隙を突き、蝶華国(覇攻軍に従属する勢力。第四章 軍師の第一印象を参照)あたりが保龍に攻め込むとかな」
「だから李醒は俺以外の援軍を求めたか。それならそうと言ってほしいもんだがな」
「もしくは、あの李醒でさえ根拠に欠けておるのやもしれん。……本軍を温存するべく、極力自分で済まそうと考えたのではないか?」
「ふっはは! 相変わらず一人で抱え込む質だな!」
「あぁ、あいつの悪い癖だ」
ナイトとバスナは李醒を知るが故に笑いあった。まったく不器用な奴であると。
「だが……成る程な。すると此方はあべこべに、覇攻軍との国境の守りを増強してやるか。それが奴等への牽制に当たり、李醒への間接的な援護にもなる」
雑賀衆は李醒に一任し、隙を窺う覇攻軍には守りを固めて侵攻心を萎えさせる。
そうなれば雑賀衆は単独の侵攻となり、地の利を有する李醒は気楽に戦えるだろう。
後の問題は誰を両所へ送るかだが、これに関してはナイツが名乗り出る。
「父上、八月への援軍は俺達に任せてください。丁度、李洪が同地に滞在していますから、彼の部隊も率いて加勢します」
輝士隊参謀を務める李洪は先月から八月に赴いていた。
その理由は父の李醒から軍略を学び直す為であり、武芸に於いても彼の武を担う側近達に鍛練を頼んでいる。
李洪は二度に亘ってナイツに迷惑をかけた事を、この上なく恥じていたのだ。
そして彼が強く気にすれば、ナイツも同じように苦心してしまう。
それを李洪本人が気付いていない事が尚更質が悪く、やはり李醒の息子と言える不器用さを持っているのだった。
「よし、分かった。李醒の許には輝士隊一万を派遣しよう。……そして李洪の様子見と激励は元より、お前も李醒の下で充分に学んで参れ。あいつの戦は俺やファーリムとは違って、実にお前寄りの為になるものだ。必ずや良い刺激となるだろう」
「はい。では早速出陣の準備に移ります」
「涼周はどうする? あいつは今、柔巧に居るが……」
「一刻を争うので置いていきます。城に来たら留守番するように言っておいてください」
李洪が西に居れば、涼周は北東に居た。
尚、こちらの幼子に関してはシュマーユと共に、民心を高める為の視察を行っていた。尤も本人に至っては視察という名目の食べ歩きだろうが。
「……ではファーリムの許には俺が向かおう」
ナイツが出陣すると決まるや、バスナもそれに呼応して名乗り出た。
彼はファーリムとの付き合いが一番長く、息の揃った連携は剣合国軍随一。そればかりか対覇攻軍戦の専門家でもあり、視野も軍師並みに広い。
西の戦況によって変化が予想される南部国境には適任と言える存在だった。
こうして剣合国軍は輝士隊一万を八月に、バスナ隊一万五千を保龍に向かわせる。
その一方でナイトと方元も主力軍の臨戦態勢を整え、遊撃部隊には亜土兄弟を当てた。
この一戦こそが第二次紀州征伐の前哨戦に当たり、この時点では雑賀衆の多くが覇攻軍寄りの姿勢を見せていたという。
雑賀衆を指揮する総代将は十ヶ郷鈴木家の当主 鈴木佐大夫、先鋒には万夫不当の猛将として知られる的場昌長、副将には鈴木重秀、参謀には鈴木重幸という陣容であった。
対する剣合国軍は李醒が総代将として迎撃に当たり、豪山郡からは黄家の援軍として黄荻が二千騎を率いて参戦した。
ナイツ率いる輝士隊も出陣。その中には当然の様にあの御方の姿もあったが、雑賀衆の同盟勢力たる覇攻軍が不穏な動きを見せていた為、ナイト本軍は義士城を留守にできなかった」
大諒 義士城 軍議の間
承咨撃退以降、剣合国軍は戦闘らしい戦闘を行わなかった。
辛夷の月、連翹の月と、二ヶ月に亘る平穏を楽しんだ後に著莪の月へと移る。
「八月守将長の李醒将軍より報告! 三万近い雑賀衆が八月に向けて出陣した模様! 尚、李醒将軍からは「征伐の意思があるならばナイト様以外の一将を援軍に送られたし、未だ和を成すつもりなら援軍不要」との事です!」
そして束の間の和を乱す先陣は、覇攻軍の同盟勢力である雑賀衆だった。
彼等は屈強な傭兵勢力として知られ、主に南の覇攻軍と西のアレス軍と外交する一方で、時には北の檬屯湾を用いて更に遠方まで兵を派遣する事もある。
だが、東の剣合国軍との関係はここ何十年に亘って断絶状態であり、義士城への報告として届けるまではない小規模な襲来は、これまでにも何百回と行われていた。
雑賀衆がそれほど剣合国を嫌う理由、それは旧剣合国より受けた不当な征伐に対する恨みを、今尚忘れていない為。
その恨みは国交回復に当たろうとした安楽武やバスナが門前払いされ、ナイトが出てくれば必ず射殺すると宣言する程に底の知れないものだった。
「……三万か。総戦力の半分近い数だな。これは今までの嫌がらせとは全く違うぞ」
報告を前にして、バスナが真っ先に反応を示す。
それは覇攻軍嫌いな彼が同勢力の盟友にまで視野が及んでおり、彼等の実態に詳しかった事もあるが、今の彼が安楽武に代わって軍師を務めているからでもあった。
「やれやれ……貴重な知恵袋が一人居ない時に仕掛けてくるとはな……」
「だが軍師の帰りを待つ暇も、意見を求める暇もない。李醒に早いところ方針を伝えてやらねば、戦の犠牲は秒毎に増えるぞ」
「分かってるさ。作戦決行が一秒早ければ味方を救い、一秒遅ければ殺すだもんな」
李醒は有事に備えて常に策を巡らしている。
敵の殲滅を狙う必殺策であったり、程々に従わせる術であったり、中には講和を円滑に進める為の下準備まで。想定しうる事態の全てに対応策を用意している。
だが、策の発動を決めるのはナイトに他ならない。
そこは大将の役目であり、纏める者としての力の見せ所だった。
「…………討つしかない。できるなら手を取り合いたかったが……」
決断を迫られたナイトは静かにそう呟き、皆に意見の同意を求めた。
すかさず副将格の方元が答える。
「みすみす殺られる訳には参らぬ故、向こうが和を望まぬ限りは征伐もやむ無しでしょう。そして大事な事は戦いの後です。彼等を屈服させた後にどう遇するか、そこが本当の勝負所と心得ます」
「では方元は賛成か。バスナはどうだ?」
「俺も同意だ。雑賀衆の敵意はこの侵攻から分かるように、もはや覆らない。ならばこの際、彼等を征して後顧の憂いを断ち、覇攻軍との戦に注力できる状況を作るべきだ」
「……その覇攻軍の狙いはなんだと思う? やはり俺達の意識を雑賀衆に向ける為か?」
「恐らくな。アレス軍との戦が一段落ついた故、軍備再編の時間を稼ぎたいのだろう」
覇攻軍の西隣には強国のアレス軍が存在する。
数ヶ月前から互いの国境に大部隊を展開し合っており、正に一触即発だったそれがつい先月になって刃を交え、結果は覇攻軍の防衛勝利に終わった。
尚、剣合国軍とアレス軍の間には雑賀衆が存在している為、両軍は境を成していない。
「……だが雑賀衆も馬鹿ではあるまい。覇攻軍の利益の為だけに、態々有利な地を捨ててまで李醒の懐に入るか?」
「そこは確かに謎だ。如何に傭兵勢力と言っても、今回の出征は雇われた云々で済む規模ではない。必ず裏があると見て良いだろう。例えばお前が本軍を率いて李醒の許へ向かった隙を突き、蝶華国(覇攻軍に従属する勢力。第四章 軍師の第一印象を参照)あたりが保龍に攻め込むとかな」
「だから李醒は俺以外の援軍を求めたか。それならそうと言ってほしいもんだがな」
「もしくは、あの李醒でさえ根拠に欠けておるのやもしれん。……本軍を温存するべく、極力自分で済まそうと考えたのではないか?」
「ふっはは! 相変わらず一人で抱え込む質だな!」
「あぁ、あいつの悪い癖だ」
ナイトとバスナは李醒を知るが故に笑いあった。まったく不器用な奴であると。
「だが……成る程な。すると此方はあべこべに、覇攻軍との国境の守りを増強してやるか。それが奴等への牽制に当たり、李醒への間接的な援護にもなる」
雑賀衆は李醒に一任し、隙を窺う覇攻軍には守りを固めて侵攻心を萎えさせる。
そうなれば雑賀衆は単独の侵攻となり、地の利を有する李醒は気楽に戦えるだろう。
後の問題は誰を両所へ送るかだが、これに関してはナイツが名乗り出る。
「父上、八月への援軍は俺達に任せてください。丁度、李洪が同地に滞在していますから、彼の部隊も率いて加勢します」
輝士隊参謀を務める李洪は先月から八月に赴いていた。
その理由は父の李醒から軍略を学び直す為であり、武芸に於いても彼の武を担う側近達に鍛練を頼んでいる。
李洪は二度に亘ってナイツに迷惑をかけた事を、この上なく恥じていたのだ。
そして彼が強く気にすれば、ナイツも同じように苦心してしまう。
それを李洪本人が気付いていない事が尚更質が悪く、やはり李醒の息子と言える不器用さを持っているのだった。
「よし、分かった。李醒の許には輝士隊一万を派遣しよう。……そして李洪の様子見と激励は元より、お前も李醒の下で充分に学んで参れ。あいつの戦は俺やファーリムとは違って、実にお前寄りの為になるものだ。必ずや良い刺激となるだろう」
「はい。では早速出陣の準備に移ります」
「涼周はどうする? あいつは今、柔巧に居るが……」
「一刻を争うので置いていきます。城に来たら留守番するように言っておいてください」
李洪が西に居れば、涼周は北東に居た。
尚、こちらの幼子に関してはシュマーユと共に、民心を高める為の視察を行っていた。尤も本人に至っては視察という名目の食べ歩きだろうが。
「……ではファーリムの許には俺が向かおう」
ナイツが出陣すると決まるや、バスナもそれに呼応して名乗り出た。
彼はファーリムとの付き合いが一番長く、息の揃った連携は剣合国軍随一。そればかりか対覇攻軍戦の専門家でもあり、視野も軍師並みに広い。
西の戦況によって変化が予想される南部国境には適任と言える存在だった。
こうして剣合国軍は輝士隊一万を八月に、バスナ隊一万五千を保龍に向かわせる。
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