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戀王国の仲間達
奇人の常識と義将の憤怒
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アーカイ州 梅朝 義仁城
義仁城の本城地下には、上位階級専用の特別牢がある。
その存在を知る者はナイトの仲間衆に加えて槍丁、方元、亜土震(亜土兄弟の父親。病気の妻を想って現在隠居中)のみであり、ナイツは含まれていない。
「それにしても驚きです。まさか三葉に金色少女の足跡があったなんて」
「あぁ、灯台もと暗しもいいところだ」
地下特別牢に繋がる螺旋階段を、会話しながら降りる二人の影があった。
盧慧港から飛んできたバスナと、ヴァレオーレの身柄を監禁している淡咲だ。
「奴の返答次第で……漸く希望の光を掴めるやもしれん。いや、何が何でも吐かせてやる! ファーリムの……妻子も稔寧殿も、もう時間がないのだ!」
「…………奥姉様が言うからには……どちらも一年ぐらいしか残りがないと」
「ナイト殿と会う前……いや、ファーリムと絆を結ぶ前からずっと見てきたのだ。そんな事は言われずとも俺が良く分かっている」
「中央大陸に来る前は、南方大陸のペラサ国に居られたのですよね?」
「故郷ではないが、ペラサ国主の胡凌殿には多大な恩義があってな。ペラサが砂軍の侵攻に曝された第一次砂防戦役に、俺とファーリムは従軍していた。その折りに鷹義殿から、金色の盾を持つ少女の話を聞いたのだ。群州大諒の周辺に生命の樹があり、少女はそこに居る筈だと。……だが案内を約束してくれた彼は、最終戦にて戦死を遂げてしまった。故に俺達は大まかな手掛かりを元に、大諒を訪れたのだ」
「その道中で、京に出奔したばかりのナイト様と遭遇。あの方の案内の下、至る所を探しながら圧政に苦しむ民を助けたものの、これといった手掛かりはなし。でもそんな中、王周様が哲緋儀の事を教えてくださったのですよね?」
「そうだ。…………然し今思い返せば、旧剣合国軍と戦っていないでさっさと王周殿に会い、早く西方へ向かうべきだった。そうすれば……哲緋儀はまだ生きていた……」
そこで淡咲は足を止め、後ろに続くバスナへ向き直る。
何時になく真剣な彼女の顔には、哀感の念が込もっていた。
「……そんな悲しい事を仰らないでください。途中から仲間になった私でも、バスナ殿にとってアルシャ殿やリュグゥ君がどれほど大切な存在かは、知っているつもりです。それでもバスナ殿は、二人とともに民も救いたい。そう強く想って剣を振るったのです。そしてそのお陰で助かった人は数えきれない程いるんですよ。……だから、そんな悲しい事は仰らないでください」
「…………すまん、失言だったな」
バスナは自分の発言が相応しくないものだと謝罪した。
対する淡咲は何も言い返さず、ただ前に向き直って先を進むのみだった。
「この部屋です。彼は女の私を嫌っていますので、話がややこしくならないよう、私は廊下で待っています」
「すまんな。そうしてくれるか?」
淡咲は一礼した後に、鉄扉を開けてバスナを中に通した。
「……あらぁ、剣義将バスナじゃないのぉ。貴族嫌いのあんたが何のよぉ?」
「久方ぶりだなヴァレオーレ。以外と元気そうで何よりだ」
無機質な石壁で出来た牢屋の中は、扉を潜った先にもう二つの鉄格子があった。
淡咲直下の特殊部隊が警護をしている故に脱走の心配はまずないが、それにも増して徹底した構造の特別牢と言える。
ヴァレオーレは奥の石壁に連結された椅子に拘束されており、バスナを見るや僅かにほくそ笑む。気が狂った訳ではなく、単純な物珍しさ故の感情だろう。
「お前に聞きたい事が幾つかある。正直に話せば美少年の一人や二人を遣わそう」
人を物扱いする輩を嫌い、仲間の為に自らが傷付く事も厭わないバスナが、義の為に剣を振るう剣豪が、他人が嫌な思いをする報酬を提示してまで尋ねた。
それでヴァレオーレは更にほくそ笑み、顔の邪気を強めて見せる。
「フフン! それは嬉しいわぁ……あたしに答えられる内容なら良いわねぇ。因みに、正直に話さなければどうするつもり? 剣義将さん?」
「貴様のせいで迷惑を被り、貴様を恨む者は腐る程いるからな。特に恨みの強い者を数人、鈍器でも携えさせてここに連れてくる」
「フフン! 面白いわね。いいわよ、何でも聞きんしゃい」
バスナは半ば縋る思いで尋問を始めた。
その一方で、淡咲は聞き耳を立てるでもなく毅然と待っていた。
「ふざけるなぁぁーーー!!!」
だが数分の後、彼女は牢屋の中から溢れ出た怒声と衝撃音を前に、高音を聞いて命の危険を察知した猫の如く全身を尖らせて驚いた。
「!? バスナ殿っ!? 一体どうしました!?」
急いで鉄扉を開けて中の様子を見渡せば、抜刀したバスナが鉄格子に八つ当たっていた。
流石に自制心は働かせたようでヴァレオーレには傷が付いていなかったものの、向けている殺気は常人なら気絶する程に殺人的なものだった。
偏に、変人過ぎるがゆえに耐性のあるヴァレオーレだからこそ何事もなかったのだ。
「偉く怒るじゃないのぉ。生命の樹も、あの小娘も、別に貴方が気にする事かしら?」
「ヴァレオーレ……一体何を言ったのです。……いえ、貴方は過去に何をしたのですか!?」
宥める仲間を無視してまで、ヴァレオーレを睨み付けるバスナ。
彼に聞いても答えはないと見た淡咲は、一転してヴァレオーレ本人に尋ね返した。
すると醜悪な顔を示す元・大貴族は、さも当然の様に、さも愉快な様に、ほくそ笑んだ。
「大した事じゃないわよぉ。あの小娘が気に入らない事をしてくれたから、私も嫌なお返しをしただけよ? ……ウフフフッ! 結果を言えばぁ、ただ単に私を裏切って小娘を選んだ男を殺してやった、だ・け」
「……っ! 貴様は……! 貴様という奴は……自分が何を仕出かしたのか分かっているのか!!!」
「バスナ殿っ!! 落ち着いて……! いけません!」
再び聞かされた事実を前に、怒りの炎が箍を壊して剣を振るわせようとする。
淡咲が抱き締める様に制止しなければヴァレオーレを惨殺していた程に、バスナは激しい憎悪と狂気に駆られていた。
それでもヴァレオーレは何ら恐れる事はなく、自分を正当化した主張を以て、バスナの逆上を助長させようと問い掛ける。
変人を極めた奇人には、常人は元より義将の念が一片たりとも通じないのだ。
「ただ一人の騎士を殺し、ただ一人の小娘を絶望させただ・け。あんらただって聖戦とか言って大勢の人間を殺し合わせているじゃないの。万の犠牲? 億の骸? どれだけの人間を大義名分という都合の良い言葉で死なせてきたのかしらぁ? それに比べれば、あたしのした事はとっても可愛いと思わない?」
「貴さ……貴様がぁ……!! 俺達の誇りを、想いを……!! 離せ淡咲! あいつを殺……殺して……やる……!! 肉片も残さず……血の一滴すら床に落とさ……づぅ……!?」
「…………!」
怒りで我を忘れたバスナに、背を伸ばした淡咲が突如として強引な口付けを行った。
柔らかな唇と魅技で彼の思考を強制的に遮断し、闇の魔力を以て呼吸以外の一切の行動を封じ込め、十数秒に亘って彼を強く抱き締める。
「あらぁ、見せ付けてくれるわねぇ、熱いことあつ――」
その次は背後で嘲笑う肉塊に向けて短剣を飛ばし、左頬ギリギリの位置へ突き刺した。
「…………貴女がどんな悪事を働いていたのか、把握していなかった私にも責任があります。ですから命だけは助けますが、楽に生きられるとは思わない事です」
「……フン、女がァ! 一丁前な台詞を吐くじゃない!」
唾と雑言を吐くヴァレオーレに、淡咲は人ではない可哀想な物を見る目を向ける。
「…………人を呪う心を禁じられた我が身が惜しい。貴女を見ていると、そう思って仕方がありませんよ。精々苦しんで余生をお過ごし下さい。……では、これで」
それだけ言い残し、彼女は身動きの取れなくなったバスナを牽引して牢屋を後にした。
薄暗闇に残されたヴァレオーレは、長い間声高らかに笑い続けたという。
義仁城の本城地下には、上位階級専用の特別牢がある。
その存在を知る者はナイトの仲間衆に加えて槍丁、方元、亜土震(亜土兄弟の父親。病気の妻を想って現在隠居中)のみであり、ナイツは含まれていない。
「それにしても驚きです。まさか三葉に金色少女の足跡があったなんて」
「あぁ、灯台もと暗しもいいところだ」
地下特別牢に繋がる螺旋階段を、会話しながら降りる二人の影があった。
盧慧港から飛んできたバスナと、ヴァレオーレの身柄を監禁している淡咲だ。
「奴の返答次第で……漸く希望の光を掴めるやもしれん。いや、何が何でも吐かせてやる! ファーリムの……妻子も稔寧殿も、もう時間がないのだ!」
「…………奥姉様が言うからには……どちらも一年ぐらいしか残りがないと」
「ナイト殿と会う前……いや、ファーリムと絆を結ぶ前からずっと見てきたのだ。そんな事は言われずとも俺が良く分かっている」
「中央大陸に来る前は、南方大陸のペラサ国に居られたのですよね?」
「故郷ではないが、ペラサ国主の胡凌殿には多大な恩義があってな。ペラサが砂軍の侵攻に曝された第一次砂防戦役に、俺とファーリムは従軍していた。その折りに鷹義殿から、金色の盾を持つ少女の話を聞いたのだ。群州大諒の周辺に生命の樹があり、少女はそこに居る筈だと。……だが案内を約束してくれた彼は、最終戦にて戦死を遂げてしまった。故に俺達は大まかな手掛かりを元に、大諒を訪れたのだ」
「その道中で、京に出奔したばかりのナイト様と遭遇。あの方の案内の下、至る所を探しながら圧政に苦しむ民を助けたものの、これといった手掛かりはなし。でもそんな中、王周様が哲緋儀の事を教えてくださったのですよね?」
「そうだ。…………然し今思い返せば、旧剣合国軍と戦っていないでさっさと王周殿に会い、早く西方へ向かうべきだった。そうすれば……哲緋儀はまだ生きていた……」
そこで淡咲は足を止め、後ろに続くバスナへ向き直る。
何時になく真剣な彼女の顔には、哀感の念が込もっていた。
「……そんな悲しい事を仰らないでください。途中から仲間になった私でも、バスナ殿にとってアルシャ殿やリュグゥ君がどれほど大切な存在かは、知っているつもりです。それでもバスナ殿は、二人とともに民も救いたい。そう強く想って剣を振るったのです。そしてそのお陰で助かった人は数えきれない程いるんですよ。……だから、そんな悲しい事は仰らないでください」
「…………すまん、失言だったな」
バスナは自分の発言が相応しくないものだと謝罪した。
対する淡咲は何も言い返さず、ただ前に向き直って先を進むのみだった。
「この部屋です。彼は女の私を嫌っていますので、話がややこしくならないよう、私は廊下で待っています」
「すまんな。そうしてくれるか?」
淡咲は一礼した後に、鉄扉を開けてバスナを中に通した。
「……あらぁ、剣義将バスナじゃないのぉ。貴族嫌いのあんたが何のよぉ?」
「久方ぶりだなヴァレオーレ。以外と元気そうで何よりだ」
無機質な石壁で出来た牢屋の中は、扉を潜った先にもう二つの鉄格子があった。
淡咲直下の特殊部隊が警護をしている故に脱走の心配はまずないが、それにも増して徹底した構造の特別牢と言える。
ヴァレオーレは奥の石壁に連結された椅子に拘束されており、バスナを見るや僅かにほくそ笑む。気が狂った訳ではなく、単純な物珍しさ故の感情だろう。
「お前に聞きたい事が幾つかある。正直に話せば美少年の一人や二人を遣わそう」
人を物扱いする輩を嫌い、仲間の為に自らが傷付く事も厭わないバスナが、義の為に剣を振るう剣豪が、他人が嫌な思いをする報酬を提示してまで尋ねた。
それでヴァレオーレは更にほくそ笑み、顔の邪気を強めて見せる。
「フフン! それは嬉しいわぁ……あたしに答えられる内容なら良いわねぇ。因みに、正直に話さなければどうするつもり? 剣義将さん?」
「貴様のせいで迷惑を被り、貴様を恨む者は腐る程いるからな。特に恨みの強い者を数人、鈍器でも携えさせてここに連れてくる」
「フフン! 面白いわね。いいわよ、何でも聞きんしゃい」
バスナは半ば縋る思いで尋問を始めた。
その一方で、淡咲は聞き耳を立てるでもなく毅然と待っていた。
「ふざけるなぁぁーーー!!!」
だが数分の後、彼女は牢屋の中から溢れ出た怒声と衝撃音を前に、高音を聞いて命の危険を察知した猫の如く全身を尖らせて驚いた。
「!? バスナ殿っ!? 一体どうしました!?」
急いで鉄扉を開けて中の様子を見渡せば、抜刀したバスナが鉄格子に八つ当たっていた。
流石に自制心は働かせたようでヴァレオーレには傷が付いていなかったものの、向けている殺気は常人なら気絶する程に殺人的なものだった。
偏に、変人過ぎるがゆえに耐性のあるヴァレオーレだからこそ何事もなかったのだ。
「偉く怒るじゃないのぉ。生命の樹も、あの小娘も、別に貴方が気にする事かしら?」
「ヴァレオーレ……一体何を言ったのです。……いえ、貴方は過去に何をしたのですか!?」
宥める仲間を無視してまで、ヴァレオーレを睨み付けるバスナ。
彼に聞いても答えはないと見た淡咲は、一転してヴァレオーレ本人に尋ね返した。
すると醜悪な顔を示す元・大貴族は、さも当然の様に、さも愉快な様に、ほくそ笑んだ。
「大した事じゃないわよぉ。あの小娘が気に入らない事をしてくれたから、私も嫌なお返しをしただけよ? ……ウフフフッ! 結果を言えばぁ、ただ単に私を裏切って小娘を選んだ男を殺してやった、だ・け」
「……っ! 貴様は……! 貴様という奴は……自分が何を仕出かしたのか分かっているのか!!!」
「バスナ殿っ!! 落ち着いて……! いけません!」
再び聞かされた事実を前に、怒りの炎が箍を壊して剣を振るわせようとする。
淡咲が抱き締める様に制止しなければヴァレオーレを惨殺していた程に、バスナは激しい憎悪と狂気に駆られていた。
それでもヴァレオーレは何ら恐れる事はなく、自分を正当化した主張を以て、バスナの逆上を助長させようと問い掛ける。
変人を極めた奇人には、常人は元より義将の念が一片たりとも通じないのだ。
「ただ一人の騎士を殺し、ただ一人の小娘を絶望させただ・け。あんらただって聖戦とか言って大勢の人間を殺し合わせているじゃないの。万の犠牲? 億の骸? どれだけの人間を大義名分という都合の良い言葉で死なせてきたのかしらぁ? それに比べれば、あたしのした事はとっても可愛いと思わない?」
「貴さ……貴様がぁ……!! 俺達の誇りを、想いを……!! 離せ淡咲! あいつを殺……殺して……やる……!! 肉片も残さず……血の一滴すら床に落とさ……づぅ……!?」
「…………!」
怒りで我を忘れたバスナに、背を伸ばした淡咲が突如として強引な口付けを行った。
柔らかな唇と魅技で彼の思考を強制的に遮断し、闇の魔力を以て呼吸以外の一切の行動を封じ込め、十数秒に亘って彼を強く抱き締める。
「あらぁ、見せ付けてくれるわねぇ、熱いことあつ――」
その次は背後で嘲笑う肉塊に向けて短剣を飛ばし、左頬ギリギリの位置へ突き刺した。
「…………貴女がどんな悪事を働いていたのか、把握していなかった私にも責任があります。ですから命だけは助けますが、楽に生きられるとは思わない事です」
「……フン、女がァ! 一丁前な台詞を吐くじゃない!」
唾と雑言を吐くヴァレオーレに、淡咲は人ではない可哀想な物を見る目を向ける。
「…………人を呪う心を禁じられた我が身が惜しい。貴女を見ていると、そう思って仕方がありませんよ。精々苦しんで余生をお過ごし下さい。……では、これで」
それだけ言い残し、彼女は身動きの取れなくなったバスナを牽引して牢屋を後にした。
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