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Episode 10 夏菜子とホテルで
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【2024年10月7日】
京都駅前の雑踏に囲まれながら、人にぶつからないように歩く。
秋になって夏の暑さは随分と消えたけれど、観光客の持つ謎の熱気がこの駅を夜遅くまで、埋め尽くす。
地下鉄の駅から浮上して、北の改札口の前に降り立った。
北の空を見上げると白と赤の京都タワーが星空を背負っている。
僕はその大きな構造物を見上げながら、大きく息を吸い込んだ。
京都タワーは蝋燭の火が燭台の上にある様子をイメージしたのだそうだ。
風が吹いては消えてしまいかねない不安定なその佇まい。
それを玄関口に立てる街。それがこの街なんだなって思う。
背を向けてJRの北改札口の方を向く。右手には大階段とデパート。左手にはホテル。
僕は左に折れ曲がるとエスカレーターに足を乗せた。
『――夏菜子ちゃんと幸せにね』
今日の昼下がり、有坂未央が未来へと帰る前に、そう言った。
未央はもしかして、最後まで僕が夏菜子のことを「恋人にしたい」という意味で「愛している」と誤解していたんじゃないだろうか。
特別な思いという言葉が、全てそのまま男女の愛情につながるのは、典型的な恋愛物語においての話でしかないというのに。
「あ、悠人じゃん。ハロー」
ホテルのロビーには夏菜子が立っていた。
昨日あんな事故に巻き込まれたばかりなのに、その表情は朗らかに緩んでいた。
白い上品なトップスにAラインのギンガムチェックのスカートが膝下に広がる。
なんだかホテルで食事というだけあって、いつもよりもちょっと気合が入っている気がする。
「――待った?」
「ううん、全然」
「そうか、じゃあ、とりあえず行こうか」
「――うん」
僕らはレストランのある階へとつながるエレベーターへと向かった。
高層階にあるビュー&ダイニングのレストランは、フレンチとイタリアンを掛け合わせたスタイルのお洒落なお店だ。大学生には背伸びとなるお値段の店だけれど、「今日くらいはいいんじゃないかな」と思った。一生に一度の記念日だから。
店員さんに横並びのカップル席に案内されかけたけれど、そこは抵抗して向かい合わせに座るテーブル席に案内してもらった。
「すごいお洒落じゃん。悠人、こんなところ来るの?」
「来ないよ。来るわけないじゃん。今日は特別だよ」
案内された座席からは京都タワーが横から見えた。いつも暮らす京都の街の中心地の明かりが星屑みたいに広がって見えた。
彼女は――有坂未央はもう未来に帰ったのだろうか。
この街のどこかに、僕の知らないこの世界の彼女が暮らしているのだろうか。
「ねえ、今日のこれって私の誕生日祝いだよね?」
「そういうわけじゃないけどな。僕の誕生日祝いでもあるわけだし」
景色の見える席を夏菜子に譲り、僕は四脚椅子を引いて腰を下ろす。
「もう。そこはそれ。嘘でも『そうだよ君への誕生日祝いだ。二十歳の誕生日おめでとう。東雲夏菜子さん』とでも言っておけばポイント高いのに」
「今更、夏菜子相手にポイントをあげても仕方ないだろ」
「それはそうかもだけど。――仕方ないのかぁ~。……仕方ないんだよね」
「どうだろうな」
そのポイントが何のポイントなのか僕にはわからないけれど、せっかく上機嫌な夏菜子の気分にこれ以上水を差す必要もないのだろうと思って返答を濁した。
二十歳になったお祝いにシャンパンを開ける。僕らはもう二十歳になった。
お酒も飲める。一八歳の成人では、嘘くさかった「大人になる」という言葉も、少しはそれらしくなったんじゃないかな、って思う。
「では二人の二十歳の誕生日に乾杯」
「乾杯。今日はお招きありがとうございます」
僕らはシャンパンの縁を軽くぶつけ合う。硬質な音が僕たちが囲むテーブルに広がった。
家族を失った僕だけど、家族という存在に一番近くて、一番遠い存在が夏菜子なのかも知れない。
去年の四月にその存在を認識し、同じ大学に通い出した偶然に驚いた。こんな偶然があるんだなって。
当時は母親の葬儀だとか色々あって、精神的にちょっと不安定だったのだと思う。だから君に――夏菜子に近づこうと思ったのは、ただの好奇心でも、ただの復讐心でも、ただの好意でもなかった。それらがない混ぜになった、僕の気の迷いだ。
だからそこに初めから出口なんてなかった。僕は自ら出口の無い水槽の中へと飛び込んだのだ。
「昨日はありがとう。遅くなったけれど、お礼はちゃんと言っておくね。あの時、悠人が止めてくれて、代わりにあの男の子を助けてくれていなかったら、私、きっと大変なことになっていた気がする」
そう言うと夏菜子は、少し表情を固くして、身体を少し震わせた。
本人だってわかっているのだ。あの状況がどれだけ危険だったかを。
未央が言っていた、彼女が元いた世界線では、夏菜子は事故にあい、意識不明になったのだと。今からありえた未来を考えるだけで背中を怖気が走る。
「お礼なら翔に言うといいよ。あいつが夏菜子の周りのみんなを守ってくれたんだろ?」
「うん、そうだね。珍しく翔がかっこよかったよ」
そう言って、夏菜子はにんまりと笑った。
「珍しく、は余計だろ。翔のギターはいつもかっこいいんだから」
「ギターとか外面とかそう言うところだけね。人生や生活におけるかっこよさってまた別じゃん」
なんだか翔を下げるための屁理屈っぽくも思うけど、なんとなく言わんとすることはわかった。
「それから未央ちゃん。今度会ったら、お礼言わなきゃだね。彼女が引っ張ってくれてなきゃ、私、突っ込んできた車に巻き込まれていたかも知れないもん」
「……そうだな」
「あ、そうだ、悠人、未央ちゃんの連絡先教えてよ。今度一回お礼したいから」
「ああ……」
僕が中途半端な返事を返すと、夏菜子は「どうしたの?」と首を傾げた。
白いプレートの上のサラダをフォークとナイフで器用に掬いながら。
僕は一つ思案する。彼女にどう伝えたものか。どこまで伝えたものか。
今日はそれとは別の大事な話がある。
だから、詳しい説明はまた後日でも良いのかも知れない。
「――未央は帰ったんだ」
「え? 帰ったって? ……下宿じゃなくて、実家にってこと?」
「うーん、……まぁ、そんな感じ」
空間方向じゃなくて時間方向なのがちょっと複雑なのだけれど。
「後期が始まったばっかりなのに、大丈夫なの? 何かあったの? ……昨日の事故と何か関係している?」
矢継ぎ早の質問。
「まあ、あまり大丈夫じゃないような気もするけど、授業は大丈夫じゃないかな? 講義自体は受けられるみたいだし」
未来に帰った未央は受けられなくても、この時代の未央がちゃんと受講するんだろうし。
「何それ? 実家に帰っているのに、受講できるの? うちの大学そんなにオンライン授業とかあったっけ?」
「いや、まあ、無いんだけどな」
僕が返すと、夏菜子は「よくわからない」というように首を傾げた。
「それでもそのうち帰ってくるんでしょう? その時でいいから」
「……そうだな。ああ、きっとそうする」
そう話している間に、きちんとした服装のウェイターがスターターの白いお皿を持ってきた。僕らは身の丈に合わない食事に、緊張しながらナイフとフォークを手にとった。二人共どこか緊張していて、そんな自分たちを確認すると、僕らは目を合わせてお互いに苦笑いを浮かべた。
「それで、悠人。今日はあらたまって何の話だったの?」
ディナーのコースも後半に差し掛かった時、夏菜子が本題へと話題を変えた。
本当なら僕から言い出さないといけなかったことだけれど。
彼女も流石に少し緊張した面持ちをしていた。
それが良い話なのか、悪い話なのか、それさえも彼女は知らないのだ。
「そうだよな。いつまでも逃げているわけにはいかないよな」
ジンジャーエールの残りを飲み干すと、僕は姿勢を正した。
「逃げるって何から? 私から?」
ちょっと酔いが回ったのか、夏菜子が頬を赤らめながら妖艶な視線を送る。
「――そうとも言う」
僕が真っ直ぐに彼女を見つめ返すと、彼女は少し驚いたように背筋を伸ばした。
京都駅前の雑踏に囲まれながら、人にぶつからないように歩く。
秋になって夏の暑さは随分と消えたけれど、観光客の持つ謎の熱気がこの駅を夜遅くまで、埋め尽くす。
地下鉄の駅から浮上して、北の改札口の前に降り立った。
北の空を見上げると白と赤の京都タワーが星空を背負っている。
僕はその大きな構造物を見上げながら、大きく息を吸い込んだ。
京都タワーは蝋燭の火が燭台の上にある様子をイメージしたのだそうだ。
風が吹いては消えてしまいかねない不安定なその佇まい。
それを玄関口に立てる街。それがこの街なんだなって思う。
背を向けてJRの北改札口の方を向く。右手には大階段とデパート。左手にはホテル。
僕は左に折れ曲がるとエスカレーターに足を乗せた。
『――夏菜子ちゃんと幸せにね』
今日の昼下がり、有坂未央が未来へと帰る前に、そう言った。
未央はもしかして、最後まで僕が夏菜子のことを「恋人にしたい」という意味で「愛している」と誤解していたんじゃないだろうか。
特別な思いという言葉が、全てそのまま男女の愛情につながるのは、典型的な恋愛物語においての話でしかないというのに。
「あ、悠人じゃん。ハロー」
ホテルのロビーには夏菜子が立っていた。
昨日あんな事故に巻き込まれたばかりなのに、その表情は朗らかに緩んでいた。
白い上品なトップスにAラインのギンガムチェックのスカートが膝下に広がる。
なんだかホテルで食事というだけあって、いつもよりもちょっと気合が入っている気がする。
「――待った?」
「ううん、全然」
「そうか、じゃあ、とりあえず行こうか」
「――うん」
僕らはレストランのある階へとつながるエレベーターへと向かった。
高層階にあるビュー&ダイニングのレストランは、フレンチとイタリアンを掛け合わせたスタイルのお洒落なお店だ。大学生には背伸びとなるお値段の店だけれど、「今日くらいはいいんじゃないかな」と思った。一生に一度の記念日だから。
店員さんに横並びのカップル席に案内されかけたけれど、そこは抵抗して向かい合わせに座るテーブル席に案内してもらった。
「すごいお洒落じゃん。悠人、こんなところ来るの?」
「来ないよ。来るわけないじゃん。今日は特別だよ」
案内された座席からは京都タワーが横から見えた。いつも暮らす京都の街の中心地の明かりが星屑みたいに広がって見えた。
彼女は――有坂未央はもう未来に帰ったのだろうか。
この街のどこかに、僕の知らないこの世界の彼女が暮らしているのだろうか。
「ねえ、今日のこれって私の誕生日祝いだよね?」
「そういうわけじゃないけどな。僕の誕生日祝いでもあるわけだし」
景色の見える席を夏菜子に譲り、僕は四脚椅子を引いて腰を下ろす。
「もう。そこはそれ。嘘でも『そうだよ君への誕生日祝いだ。二十歳の誕生日おめでとう。東雲夏菜子さん』とでも言っておけばポイント高いのに」
「今更、夏菜子相手にポイントをあげても仕方ないだろ」
「それはそうかもだけど。――仕方ないのかぁ~。……仕方ないんだよね」
「どうだろうな」
そのポイントが何のポイントなのか僕にはわからないけれど、せっかく上機嫌な夏菜子の気分にこれ以上水を差す必要もないのだろうと思って返答を濁した。
二十歳になったお祝いにシャンパンを開ける。僕らはもう二十歳になった。
お酒も飲める。一八歳の成人では、嘘くさかった「大人になる」という言葉も、少しはそれらしくなったんじゃないかな、って思う。
「では二人の二十歳の誕生日に乾杯」
「乾杯。今日はお招きありがとうございます」
僕らはシャンパンの縁を軽くぶつけ合う。硬質な音が僕たちが囲むテーブルに広がった。
家族を失った僕だけど、家族という存在に一番近くて、一番遠い存在が夏菜子なのかも知れない。
去年の四月にその存在を認識し、同じ大学に通い出した偶然に驚いた。こんな偶然があるんだなって。
当時は母親の葬儀だとか色々あって、精神的にちょっと不安定だったのだと思う。だから君に――夏菜子に近づこうと思ったのは、ただの好奇心でも、ただの復讐心でも、ただの好意でもなかった。それらがない混ぜになった、僕の気の迷いだ。
だからそこに初めから出口なんてなかった。僕は自ら出口の無い水槽の中へと飛び込んだのだ。
「昨日はありがとう。遅くなったけれど、お礼はちゃんと言っておくね。あの時、悠人が止めてくれて、代わりにあの男の子を助けてくれていなかったら、私、きっと大変なことになっていた気がする」
そう言うと夏菜子は、少し表情を固くして、身体を少し震わせた。
本人だってわかっているのだ。あの状況がどれだけ危険だったかを。
未央が言っていた、彼女が元いた世界線では、夏菜子は事故にあい、意識不明になったのだと。今からありえた未来を考えるだけで背中を怖気が走る。
「お礼なら翔に言うといいよ。あいつが夏菜子の周りのみんなを守ってくれたんだろ?」
「うん、そうだね。珍しく翔がかっこよかったよ」
そう言って、夏菜子はにんまりと笑った。
「珍しく、は余計だろ。翔のギターはいつもかっこいいんだから」
「ギターとか外面とかそう言うところだけね。人生や生活におけるかっこよさってまた別じゃん」
なんだか翔を下げるための屁理屈っぽくも思うけど、なんとなく言わんとすることはわかった。
「それから未央ちゃん。今度会ったら、お礼言わなきゃだね。彼女が引っ張ってくれてなきゃ、私、突っ込んできた車に巻き込まれていたかも知れないもん」
「……そうだな」
「あ、そうだ、悠人、未央ちゃんの連絡先教えてよ。今度一回お礼したいから」
「ああ……」
僕が中途半端な返事を返すと、夏菜子は「どうしたの?」と首を傾げた。
白いプレートの上のサラダをフォークとナイフで器用に掬いながら。
僕は一つ思案する。彼女にどう伝えたものか。どこまで伝えたものか。
今日はそれとは別の大事な話がある。
だから、詳しい説明はまた後日でも良いのかも知れない。
「――未央は帰ったんだ」
「え? 帰ったって? ……下宿じゃなくて、実家にってこと?」
「うーん、……まぁ、そんな感じ」
空間方向じゃなくて時間方向なのがちょっと複雑なのだけれど。
「後期が始まったばっかりなのに、大丈夫なの? 何かあったの? ……昨日の事故と何か関係している?」
矢継ぎ早の質問。
「まあ、あまり大丈夫じゃないような気もするけど、授業は大丈夫じゃないかな? 講義自体は受けられるみたいだし」
未来に帰った未央は受けられなくても、この時代の未央がちゃんと受講するんだろうし。
「何それ? 実家に帰っているのに、受講できるの? うちの大学そんなにオンライン授業とかあったっけ?」
「いや、まあ、無いんだけどな」
僕が返すと、夏菜子は「よくわからない」というように首を傾げた。
「それでもそのうち帰ってくるんでしょう? その時でいいから」
「……そうだな。ああ、きっとそうする」
そう話している間に、きちんとした服装のウェイターがスターターの白いお皿を持ってきた。僕らは身の丈に合わない食事に、緊張しながらナイフとフォークを手にとった。二人共どこか緊張していて、そんな自分たちを確認すると、僕らは目を合わせてお互いに苦笑いを浮かべた。
「それで、悠人。今日はあらたまって何の話だったの?」
ディナーのコースも後半に差し掛かった時、夏菜子が本題へと話題を変えた。
本当なら僕から言い出さないといけなかったことだけれど。
彼女も流石に少し緊張した面持ちをしていた。
それが良い話なのか、悪い話なのか、それさえも彼女は知らないのだ。
「そうだよな。いつまでも逃げているわけにはいかないよな」
ジンジャーエールの残りを飲み干すと、僕は姿勢を正した。
「逃げるって何から? 私から?」
ちょっと酔いが回ったのか、夏菜子が頬を赤らめながら妖艶な視線を送る。
「――そうとも言う」
僕が真っ直ぐに彼女を見つめ返すと、彼女は少し驚いたように背筋を伸ばした。
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