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第1話 役に立たない金のメダル⑥
第1話 14
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「今朝方の広場で、ちょっとした窃盗騒ぎがあった。
聞くところでは犯人は10歳前後の少年で、被害にあったのはハンス君の経営する露店。
そして盗まれたものが、この記念メダルだ」
あ。彼女にしてはまだ分かりやすい出だしですね、これ。
「そして、今朝に盗まれたメダルが今ここにある。これはそう、カフヴィナ。君が持ち帰ってきた物だ。そうだったね?」
問われた内容に対し、特に否定する理由もなかったので取り敢えず頷いておく。
「さて。先ほど話してくれた、噴水前で君を背後から突き飛ばした少年。この人物はやはり、今朝のこそ泥君だったと考えても良いのだったよね?」
今度は確認を促すような問いかけ。これも主観的にはその通りなので、やはり返事は頷きになる。
「良いね。ではだ。取り敢えずここまでをまとめると、状況はこうなる」
ここでリニアは席を立ち、丸テーブルの周りをゆっくりと歩きだした。
「歳の頃なら10歳くらいの少年が、今朝方に盗んだ記念メダルを、昼前には君に向けて投げつけている。不思議だとは思はないかい? その少年はどうして君に向けてこのメダルを投げつけたんだろうね?」
不思議……か?
「それは普通に、私の足止めでもしたかったのではないですか?」
朝のように追跡されることを恐れ、目眩ましか時間稼ぎのつもりで投げつけられたのだと思っていたので、その考えをそのまま言葉に乗せてみる。
すると、リニアは小さく笑いながらこう言った。
「足止めだって? 路上で無様に這いつくばっている相手に向けて?
私が少年の立場だったら、そんな暇があるのならとっとと走り去ってしまおうと考えるものだけどね」
む。何だろう。軽く小馬鹿にされた気がして、少しもやっとしてしまう。
「わ、分からないですよ。私が空を飛べる事を覚えていれば、少しでも時間を稼ぐために──」
「それこそ、こんなちっぽけなメダル一枚だ。投げつけたとして、足止め効果なんてたかが知れているだろうよ」
ぬぬ。
「それに君、言っていたじゃないか。『待ちなさい』と叫んだら、なぜか立ち止まったって。立ち止まって振り返り、その上で投げつけて来たって。そうだったよね?」
「そ、それはそうですけど……」
リニアが口にした状況は確かに私が体験した出来事に他ならず、またしても私は頷くことしか出来そうもない。
リニアの言葉は続く。
「さあ逃げよう! という状況下で、地面に這いつくばった相手の呼びかけに応えて立ち止まり、振り返る。これは言ってしまえば、素顔をさらす行為だったとも言えるだろうね。
やましい事のある人物の行動として、これはどうにも収まりが悪いとは思わないかな?」
それは、まあ、でも。
「ま、まぁ相手は子供ですし、そこまで考えていなかっただけでは」
どことなく、しどろもどろとした私の返答。
なぜかは分からないのだけれど、淡々と紡がれていく彼女の物言いに、どうにも反発から入ってしまっているらしい。我ながら、何なのでしょうか、この感情は。
何となく視線を合わせづらくなり、私は明後日の方に目を泳がせる。しかし、
「そう、子供だ。子供なんだよ」
何かが切り替わるような気配が耳をつき、せっかく逸らした視線を思わず戻してしまった。
「相手は子供だ、10歳前後のね。そんな子供がだよ、危険を犯して盗んだメダルを意味もなく手放す。
なぜなんだろうね。この記念メダルが欲しかったんだろう? ならどうして、とっとと逃げなかった? どうして他の物を投げつけなかった?
時間を稼ぎたいだけなら、せっかく手に入れたメダルを投げつける理由が見当たらない」
リニアは言う。
ハンスさんから聞いた早朝広場での少年の行動を見る限り、彼は露店に色々と並んでいた商品の中で、他の何かではない”この記念メダル”こそを欲しがっていたのではないかと。
言われてみると、それは確かにそう思える状況ではあった。
思い起こすのは、無人だったハンスさんの露店を漁りまわる、小さな人影の姿。
売り台の商品をごそごそと物色し、さらには脇の大きな箱の中身を手当たり次第に路上へぶちまけるような彼の行動。
(確かにあれはまるで、盗む物を最初から決めていたか……。もしくは目的に合ったものを探していたか、そう言った類の行動に見えた)
あの少年は、このメダルこそが欲しかった。だから危険を犯して盗んだ。
そう前提しつつ改めて卓上に置かれたメダルに視線を落とす。
そんな私の様子に、リニアはテーブル周りを巡る足を止め、私にこう言った。
「ではもう一度聞こうかね。このメダルは、どうして今ここにあるんだろうね?」
分からなくなった。確かに、こうして問いかけられた意味を把握してみると、その答えはどうにも判然としない。
金貨を模して作られた、金属製のお土産物。そもそも例の少年は、どうしてこんな物を欲しがったのか。
当然ながら、こんな代物に硬貨としての価値などありはせず。
かといって、単純な金銭的価値だけなら他に条件の良いものなんていくらでもあった。
(だけど、これが欲しかったんですよね?)
欲しかったから盗んだ。盗んだのに、その数刻後には私に向けて投げつけた。
漫然と状況を見ていただけでは気づきもしなかった違和感が、私の中で少しづつ膨らんでいくのが判る。
「確かに……少し変ですね」
呟くように私が言うと、リニアは「だろう?」と微笑んだ。
「なぜ今、記念メダルがここにあるのか。この疑問を言い換えるなら、”なぜ盗まれ”、”なぜ放棄されたのか”とも言えるだろうね」
リニアの言葉に私はメダルに視線を落としたまま小さく頷く。
「リニアの言うように、このメダルが欲しくて盗んだのなら、それを投げつけてくるのはちょっと奇妙ですね」
「そうだね。しかも、盗まれてから放棄されるまでに、それほど時間があったわけでもない」
確かに時間のことも気にかかる。朝方に盗んだものを昼前には放棄する。あの子は一体、何がしたかったのでしょうか?
「大した時間もしないうちに、必要なものが不要になる。そんな流れの展開であり得そうなパターンと言えば、まあこんな感じだろうかね。
一つは、使えそうだと思ったけど、実際に入手してみたら使えないと判明した場合。これなら手にしてすぐに要不要が反転するだろう」
「はあ」
「そしてもう一つは、何かしらの目的で手に入れてみたが、他にもっと目的に沿ったものを見つけたか手に入れた場合。これもまた、要不要の反転には十分な理由となるね」
「まあ、そうですね」
「短時間における盗人ボーイの心情の変化。私はね、カフヴィナ。今言った二つの状況、そのどちらもが、少年の中で起きたんじゃないかと考えているんだよ」
「どちらも、ですか?」
問いかけに「そうだよ」と続けるリニアの話に、私は耳を傾ける。
「少年は盗み出したメダルを使おうとした。しかし予想に反して使い物にはならず、さらには代替できそうなもっと良いものを見つけた。だから、どさくさ紛れに君へと投げつけた」
「どさくさ紛れって、そんな」
「まあ、状況が状況だっただろうしね。察するに、少年が君を背後から突き飛ばした理由は、君が一緒にいた女の子とやらを、その場から連れ出すのが目的だったのだろうね」
「それは……そうだったとは思います。ぱっと見ですけど、兄弟っぽく見えましたので」
「ふむ。ここでは二人の関係にまでは言及しないが、そうだね。もし二人が親しい間柄なのだとしたら、君は突き飛ばされるべくして突き飛ばされたとも言えるわけだしね」
何ですって?
「どういうことですか?」
「君の話に出てきた、噴水へ向かっていたという女の子。この子には連れがいたのだったよね?」
「はい」
問われて頷く。確か”にぃ”さんとか呼ばれていたはずです。
「さて。ではその連れとやらが例の少年だったと仮定した場合、カフヴィナ。君と女の子の様子は、少年の目にどう映っていただろうね?」
「ええと、それはどういう?」
「仮に、少年の立場になってみるとだよ。自分と関わりのある少女が、今朝自分を追い回した魔法使いと一緒に歩いている。
向かう先は、広場の噴水。少女の目的はお願い事をするため。ほどなくすれば、二人は噴水の近くまでたどり着き、そして」
そして、何なのだろう?
「ふむ。やはり私が少年の立場でも、カフヴィナに対して何かしらのアクションを起こしそうだね」
「あの……?」
「よし。少し遅くなったけど、じゃあ行こうか」
はい?
「はい?」
胸の内がそのまま言葉になった。テーブルに置かれたメダルを摘み上げ、おもむろに奥の通用口へ向けて歩き出すリニア。
私はぽかんと彼女の背を見送る。と。
「君も早くおいでよ。失くしたボタンを探すんだろう?」
そう告げられた彼女の言葉を、私は呆然と持て余していた。
聞くところでは犯人は10歳前後の少年で、被害にあったのはハンス君の経営する露店。
そして盗まれたものが、この記念メダルだ」
あ。彼女にしてはまだ分かりやすい出だしですね、これ。
「そして、今朝に盗まれたメダルが今ここにある。これはそう、カフヴィナ。君が持ち帰ってきた物だ。そうだったね?」
問われた内容に対し、特に否定する理由もなかったので取り敢えず頷いておく。
「さて。先ほど話してくれた、噴水前で君を背後から突き飛ばした少年。この人物はやはり、今朝のこそ泥君だったと考えても良いのだったよね?」
今度は確認を促すような問いかけ。これも主観的にはその通りなので、やはり返事は頷きになる。
「良いね。ではだ。取り敢えずここまでをまとめると、状況はこうなる」
ここでリニアは席を立ち、丸テーブルの周りをゆっくりと歩きだした。
「歳の頃なら10歳くらいの少年が、今朝方に盗んだ記念メダルを、昼前には君に向けて投げつけている。不思議だとは思はないかい? その少年はどうして君に向けてこのメダルを投げつけたんだろうね?」
不思議……か?
「それは普通に、私の足止めでもしたかったのではないですか?」
朝のように追跡されることを恐れ、目眩ましか時間稼ぎのつもりで投げつけられたのだと思っていたので、その考えをそのまま言葉に乗せてみる。
すると、リニアは小さく笑いながらこう言った。
「足止めだって? 路上で無様に這いつくばっている相手に向けて?
私が少年の立場だったら、そんな暇があるのならとっとと走り去ってしまおうと考えるものだけどね」
む。何だろう。軽く小馬鹿にされた気がして、少しもやっとしてしまう。
「わ、分からないですよ。私が空を飛べる事を覚えていれば、少しでも時間を稼ぐために──」
「それこそ、こんなちっぽけなメダル一枚だ。投げつけたとして、足止め効果なんてたかが知れているだろうよ」
ぬぬ。
「それに君、言っていたじゃないか。『待ちなさい』と叫んだら、なぜか立ち止まったって。立ち止まって振り返り、その上で投げつけて来たって。そうだったよね?」
「そ、それはそうですけど……」
リニアが口にした状況は確かに私が体験した出来事に他ならず、またしても私は頷くことしか出来そうもない。
リニアの言葉は続く。
「さあ逃げよう! という状況下で、地面に這いつくばった相手の呼びかけに応えて立ち止まり、振り返る。これは言ってしまえば、素顔をさらす行為だったとも言えるだろうね。
やましい事のある人物の行動として、これはどうにも収まりが悪いとは思わないかな?」
それは、まあ、でも。
「ま、まぁ相手は子供ですし、そこまで考えていなかっただけでは」
どことなく、しどろもどろとした私の返答。
なぜかは分からないのだけれど、淡々と紡がれていく彼女の物言いに、どうにも反発から入ってしまっているらしい。我ながら、何なのでしょうか、この感情は。
何となく視線を合わせづらくなり、私は明後日の方に目を泳がせる。しかし、
「そう、子供だ。子供なんだよ」
何かが切り替わるような気配が耳をつき、せっかく逸らした視線を思わず戻してしまった。
「相手は子供だ、10歳前後のね。そんな子供がだよ、危険を犯して盗んだメダルを意味もなく手放す。
なぜなんだろうね。この記念メダルが欲しかったんだろう? ならどうして、とっとと逃げなかった? どうして他の物を投げつけなかった?
時間を稼ぎたいだけなら、せっかく手に入れたメダルを投げつける理由が見当たらない」
リニアは言う。
ハンスさんから聞いた早朝広場での少年の行動を見る限り、彼は露店に色々と並んでいた商品の中で、他の何かではない”この記念メダル”こそを欲しがっていたのではないかと。
言われてみると、それは確かにそう思える状況ではあった。
思い起こすのは、無人だったハンスさんの露店を漁りまわる、小さな人影の姿。
売り台の商品をごそごそと物色し、さらには脇の大きな箱の中身を手当たり次第に路上へぶちまけるような彼の行動。
(確かにあれはまるで、盗む物を最初から決めていたか……。もしくは目的に合ったものを探していたか、そう言った類の行動に見えた)
あの少年は、このメダルこそが欲しかった。だから危険を犯して盗んだ。
そう前提しつつ改めて卓上に置かれたメダルに視線を落とす。
そんな私の様子に、リニアはテーブル周りを巡る足を止め、私にこう言った。
「ではもう一度聞こうかね。このメダルは、どうして今ここにあるんだろうね?」
分からなくなった。確かに、こうして問いかけられた意味を把握してみると、その答えはどうにも判然としない。
金貨を模して作られた、金属製のお土産物。そもそも例の少年は、どうしてこんな物を欲しがったのか。
当然ながら、こんな代物に硬貨としての価値などありはせず。
かといって、単純な金銭的価値だけなら他に条件の良いものなんていくらでもあった。
(だけど、これが欲しかったんですよね?)
欲しかったから盗んだ。盗んだのに、その数刻後には私に向けて投げつけた。
漫然と状況を見ていただけでは気づきもしなかった違和感が、私の中で少しづつ膨らんでいくのが判る。
「確かに……少し変ですね」
呟くように私が言うと、リニアは「だろう?」と微笑んだ。
「なぜ今、記念メダルがここにあるのか。この疑問を言い換えるなら、”なぜ盗まれ”、”なぜ放棄されたのか”とも言えるだろうね」
リニアの言葉に私はメダルに視線を落としたまま小さく頷く。
「リニアの言うように、このメダルが欲しくて盗んだのなら、それを投げつけてくるのはちょっと奇妙ですね」
「そうだね。しかも、盗まれてから放棄されるまでに、それほど時間があったわけでもない」
確かに時間のことも気にかかる。朝方に盗んだものを昼前には放棄する。あの子は一体、何がしたかったのでしょうか?
「大した時間もしないうちに、必要なものが不要になる。そんな流れの展開であり得そうなパターンと言えば、まあこんな感じだろうかね。
一つは、使えそうだと思ったけど、実際に入手してみたら使えないと判明した場合。これなら手にしてすぐに要不要が反転するだろう」
「はあ」
「そしてもう一つは、何かしらの目的で手に入れてみたが、他にもっと目的に沿ったものを見つけたか手に入れた場合。これもまた、要不要の反転には十分な理由となるね」
「まあ、そうですね」
「短時間における盗人ボーイの心情の変化。私はね、カフヴィナ。今言った二つの状況、そのどちらもが、少年の中で起きたんじゃないかと考えているんだよ」
「どちらも、ですか?」
問いかけに「そうだよ」と続けるリニアの話に、私は耳を傾ける。
「少年は盗み出したメダルを使おうとした。しかし予想に反して使い物にはならず、さらには代替できそうなもっと良いものを見つけた。だから、どさくさ紛れに君へと投げつけた」
「どさくさ紛れって、そんな」
「まあ、状況が状況だっただろうしね。察するに、少年が君を背後から突き飛ばした理由は、君が一緒にいた女の子とやらを、その場から連れ出すのが目的だったのだろうね」
「それは……そうだったとは思います。ぱっと見ですけど、兄弟っぽく見えましたので」
「ふむ。ここでは二人の関係にまでは言及しないが、そうだね。もし二人が親しい間柄なのだとしたら、君は突き飛ばされるべくして突き飛ばされたとも言えるわけだしね」
何ですって?
「どういうことですか?」
「君の話に出てきた、噴水へ向かっていたという女の子。この子には連れがいたのだったよね?」
「はい」
問われて頷く。確か”にぃ”さんとか呼ばれていたはずです。
「さて。ではその連れとやらが例の少年だったと仮定した場合、カフヴィナ。君と女の子の様子は、少年の目にどう映っていただろうね?」
「ええと、それはどういう?」
「仮に、少年の立場になってみるとだよ。自分と関わりのある少女が、今朝自分を追い回した魔法使いと一緒に歩いている。
向かう先は、広場の噴水。少女の目的はお願い事をするため。ほどなくすれば、二人は噴水の近くまでたどり着き、そして」
そして、何なのだろう?
「ふむ。やはり私が少年の立場でも、カフヴィナに対して何かしらのアクションを起こしそうだね」
「あの……?」
「よし。少し遅くなったけど、じゃあ行こうか」
はい?
「はい?」
胸の内がそのまま言葉になった。テーブルに置かれたメダルを摘み上げ、おもむろに奥の通用口へ向けて歩き出すリニア。
私はぽかんと彼女の背を見送る。と。
「君も早くおいでよ。失くしたボタンを探すんだろう?」
そう告げられた彼女の言葉を、私は呆然と持て余していた。
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