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第1話 役に立たない金のメダル⑥
第1話 13
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お店の正面扉に魔法をかける。
持ち手を掴んで力を入れてみるが、特に押し開いてしまう心配は無さそうだ。
(良さそうですね)
戸締りの確認を終え、私は小さく息を付きながら向き直る。
思いのほか客はけが遅くなり、こうして一通り店仕舞いの段取りを終える頃には、すっかりと日も落ちてしまっていた。
「終わったかな?」
キッチン近くのテーブルに腰掛けたリニアが声をかけてきた。
「ええ」
私が軽く頷くと彼女は「そうかい」と言い、右手に摘んでいたメダルを卓上にパチリと置いた。
「じゃあ話して聞かせようかね。私がこのハンス君自作記念メダルを買い取った理由を」
いや、そんな持って回るような大層な話でもないでしょうに。何て気持ちが顔に出てしまったのでしょうか、
「ん? 何だい。聞きたいと言っていなかったかな?」
こちらの様子を伺うようなリニアの声色。
「ええと、まあ、はい」
どこか気もそぞろに返事を返すと、彼女の頬が大げさに膨らんだ。
「おやおや。そちらから振ってきた話題だというのに、随分と素っ気無い反応じゃないか」
と言われましても。
正直なところ、問いかけてから時間が経ちすぎてしまったこともあって、私の中でその件に対する興味が薄れていることもまた事実。
とは言え、別に聞きたくないわけでもないので、だったら端的に答えを教えてもらえれば、それはそれで良かったのだが。
(なぜか随分と仰々しい始まり方をしそうに思えたんですよね)
それがちょっと面倒くさい、と言うかそこそこ疲れている、というのもまた私の視線に冷ややかな物が混じってしまった原因だったりもする。
しかしそんな私の心中など知らぬ存ぜぬといった体で、リニアは仏頂面のままメダルを卓上に立て置き、指先で弾いてクルクルと回し始めた。と、
「おわっ」
リニアの驚いた声が店内に小さく響いた。
どうやら回転するメダルにつられたらしい当店の看板猫さんが、前触れ無く卓上に飛び乗ってきたらしい。
「そうかそうか、クロネコ君。君は私の話に興味があるんだね?」
いや、話には興味ないでしょう。
「君は優秀だね。それに比べてうちの魔法使、ああ!?」
前足一閃。真っ黒なお手々に弾き飛ばされ、記念メダルが弧を描きつつこちらに向かって飛んでくる。
ざまーみろ。何となくそんな感想を抱きつつも、床まで落ちて転がる記念メダルを目で追いかけてみる。
と、丁度私のすぐ足元でパタリと横になった。
「ああ酷いじゃないかぁ、大切な検証材料なのにぃ」
これまたわざとらしく顔面に悲壮感を貼り付けたリニアが、のそりと椅子から腰を上げる。
テーブルの上には勝ち誇ったように胸を張って佇むクロネコさんの姿。
(いい仕事ですよ、クロネコ)
気の利く小さな相棒に心の中で称賛の言葉を贈りつつ、私は屈んで足元のメダルを拾い上げる。そして、
「検証材料って何ですか?」
ため息混じりに仕方が無く、どうせならとっとと終わらせて帰ろうと思って、適当な問いかけを投げかけてみた。
「検証材料は検証材料だよ。実物が無ければ検証し辛いからね」
だから買い取ったと、クロネコの両脇に両手を差し込んで抱え上げつつ口を尖らせるリニア。
「答えになってません。それから嫌がってるので止めてあげてください」
私は垂れ下がった後ろ足をぐにゃりぐにゃりと動かして抵抗している彼女を救い出そうと、メダル片手にリニアに歩みを寄せる。
「嫌がってはいないだろう?」
「嫌がってます。さあ」
メダルをテーブルに置いて両手を突き出すと、リニアは渋々と言った感じで人質の身柄を私へと引き渡した。
受け取った私がそのままそっと床まで降ろすと、クロネコは一目散に店の奥へと駆けていく。
(ほら、嫌がってました)
薄暗い店内に尾を引く黒い影を何気に視線で追いかけていると、リニアが改めるように口を開いた。
「仮説を実証するための検証だよ。そのためには、実物が手元に欲しかった」
どうやら話題を再びメダルの話へ向けるべく、少々強引にでも舵を切るつもりらしい。
(仕方が無いですね)
少しだけ付き合っておこうか、などと。一応はこちらから問いかけた手前もあるわけなので。
「仮説ですか」
「そう。君の失くしたボタンが今どこにあるのか。その在り処に対する仮説だよ」
ん?
「その仮説を実証するためには、記念メダルの状態を詳しく確かめる必要があった。だから買い取ったんだよ」
つまらなさそうな声でそう告げたリニアは、やれやれと言った様子で再び椅子に腰を落とす。
そんな彼女の姿を少しばかり困惑した表情で見つめる私。
失くしたボタンって、いつからそんな話になりましたっけ?
リニアが続ける。
「大体おかしな話だとは思わないかい。どうしてこの記念メダルは、今ここにあるんだろうね?」
んんん?
「どうしてもこうしても、それはリニアが買い取ったからでは?」
なぜメダルがここにあるのか。買い取った張本人が、どうしてそれを私に聞くのだろう?
重ねがさね問いかけの内容に追従できず、ただただ眉根をよせるしかない私に、リニアはメダルを摘み上げて指先で揺らす。
「そう、買い取ったからここにある。でもね。そもそも、買い取ることが出来たこと自体が不可解なんだよ」
いえ私はあなたの物言いの方が不可解です。
「すいません。いったい何の話ですか?」
意味不明を声色に乗せてまっすぐ突きつければ、彼女はさも面倒くさそうな顔で頭を掻きながら、
「繋げる努力、だったかな。仕方ないね。私なりに頑張ってみるとしようか」
そう言って、もてあそんでいたメダルをテーブルの上にパチリと打ち置いた。
持ち手を掴んで力を入れてみるが、特に押し開いてしまう心配は無さそうだ。
(良さそうですね)
戸締りの確認を終え、私は小さく息を付きながら向き直る。
思いのほか客はけが遅くなり、こうして一通り店仕舞いの段取りを終える頃には、すっかりと日も落ちてしまっていた。
「終わったかな?」
キッチン近くのテーブルに腰掛けたリニアが声をかけてきた。
「ええ」
私が軽く頷くと彼女は「そうかい」と言い、右手に摘んでいたメダルを卓上にパチリと置いた。
「じゃあ話して聞かせようかね。私がこのハンス君自作記念メダルを買い取った理由を」
いや、そんな持って回るような大層な話でもないでしょうに。何て気持ちが顔に出てしまったのでしょうか、
「ん? 何だい。聞きたいと言っていなかったかな?」
こちらの様子を伺うようなリニアの声色。
「ええと、まあ、はい」
どこか気もそぞろに返事を返すと、彼女の頬が大げさに膨らんだ。
「おやおや。そちらから振ってきた話題だというのに、随分と素っ気無い反応じゃないか」
と言われましても。
正直なところ、問いかけてから時間が経ちすぎてしまったこともあって、私の中でその件に対する興味が薄れていることもまた事実。
とは言え、別に聞きたくないわけでもないので、だったら端的に答えを教えてもらえれば、それはそれで良かったのだが。
(なぜか随分と仰々しい始まり方をしそうに思えたんですよね)
それがちょっと面倒くさい、と言うかそこそこ疲れている、というのもまた私の視線に冷ややかな物が混じってしまった原因だったりもする。
しかしそんな私の心中など知らぬ存ぜぬといった体で、リニアは仏頂面のままメダルを卓上に立て置き、指先で弾いてクルクルと回し始めた。と、
「おわっ」
リニアの驚いた声が店内に小さく響いた。
どうやら回転するメダルにつられたらしい当店の看板猫さんが、前触れ無く卓上に飛び乗ってきたらしい。
「そうかそうか、クロネコ君。君は私の話に興味があるんだね?」
いや、話には興味ないでしょう。
「君は優秀だね。それに比べてうちの魔法使、ああ!?」
前足一閃。真っ黒なお手々に弾き飛ばされ、記念メダルが弧を描きつつこちらに向かって飛んでくる。
ざまーみろ。何となくそんな感想を抱きつつも、床まで落ちて転がる記念メダルを目で追いかけてみる。
と、丁度私のすぐ足元でパタリと横になった。
「ああ酷いじゃないかぁ、大切な検証材料なのにぃ」
これまたわざとらしく顔面に悲壮感を貼り付けたリニアが、のそりと椅子から腰を上げる。
テーブルの上には勝ち誇ったように胸を張って佇むクロネコさんの姿。
(いい仕事ですよ、クロネコ)
気の利く小さな相棒に心の中で称賛の言葉を贈りつつ、私は屈んで足元のメダルを拾い上げる。そして、
「検証材料って何ですか?」
ため息混じりに仕方が無く、どうせならとっとと終わらせて帰ろうと思って、適当な問いかけを投げかけてみた。
「検証材料は検証材料だよ。実物が無ければ検証し辛いからね」
だから買い取ったと、クロネコの両脇に両手を差し込んで抱え上げつつ口を尖らせるリニア。
「答えになってません。それから嫌がってるので止めてあげてください」
私は垂れ下がった後ろ足をぐにゃりぐにゃりと動かして抵抗している彼女を救い出そうと、メダル片手にリニアに歩みを寄せる。
「嫌がってはいないだろう?」
「嫌がってます。さあ」
メダルをテーブルに置いて両手を突き出すと、リニアは渋々と言った感じで人質の身柄を私へと引き渡した。
受け取った私がそのままそっと床まで降ろすと、クロネコは一目散に店の奥へと駆けていく。
(ほら、嫌がってました)
薄暗い店内に尾を引く黒い影を何気に視線で追いかけていると、リニアが改めるように口を開いた。
「仮説を実証するための検証だよ。そのためには、実物が手元に欲しかった」
どうやら話題を再びメダルの話へ向けるべく、少々強引にでも舵を切るつもりらしい。
(仕方が無いですね)
少しだけ付き合っておこうか、などと。一応はこちらから問いかけた手前もあるわけなので。
「仮説ですか」
「そう。君の失くしたボタンが今どこにあるのか。その在り処に対する仮説だよ」
ん?
「その仮説を実証するためには、記念メダルの状態を詳しく確かめる必要があった。だから買い取ったんだよ」
つまらなさそうな声でそう告げたリニアは、やれやれと言った様子で再び椅子に腰を落とす。
そんな彼女の姿を少しばかり困惑した表情で見つめる私。
失くしたボタンって、いつからそんな話になりましたっけ?
リニアが続ける。
「大体おかしな話だとは思わないかい。どうしてこの記念メダルは、今ここにあるんだろうね?」
んんん?
「どうしてもこうしても、それはリニアが買い取ったからでは?」
なぜメダルがここにあるのか。買い取った張本人が、どうしてそれを私に聞くのだろう?
重ねがさね問いかけの内容に追従できず、ただただ眉根をよせるしかない私に、リニアはメダルを摘み上げて指先で揺らす。
「そう、買い取ったからここにある。でもね。そもそも、買い取ることが出来たこと自体が不可解なんだよ」
いえ私はあなたの物言いの方が不可解です。
「すいません。いったい何の話ですか?」
意味不明を声色に乗せてまっすぐ突きつければ、彼女はさも面倒くさそうな顔で頭を掻きながら、
「繋げる努力、だったかな。仕方ないね。私なりに頑張ってみるとしようか」
そう言って、もてあそんでいたメダルをテーブルの上にパチリと打ち置いた。
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