余命1年から始めた恋物語

米屋 四季

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6.7月編

62話 見えていなかったもの

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「翔平、何時頃に持っていくの?」

「どうしようかな。18:30頃に行けたらいいかなと思うけど」

早速準備しなくちゃと台所に祖母が行ったので、「俺も手伝ってくる」と迦具土もついて行ってしまったが、ナポリタンにするにも、他のおかずはどうするのだろう?

家ではナポリタンの時にはサラダがつくくらいで、誕生日などはそこに唐揚げなどもついてくるが、仮病という病気の神様に何を食べさせればいいのだろう?

それに……

「爺ちゃん、甘いお菓子ばかり食べてたんだけど、俺歯磨きさせて顔洗ってもらって、お菓子禁止にはしたんだけど、守ってくれてるかな?」

「しかし、そんなに甘い匂いものばかりでは体にも良くないし、志那都比古神様は何をお考えなのか?翔平は暫くは食事を持って行って、話を聞くことで何かを感じ取るしかないかもしれんなぁ」

その食事も食べ方がすごく綺麗だったと言うと、「ほぉ、昔で言うところの雅な方なのかもしれんな」とにこにこし出すが、スマホで最近ハマっている神様の名前を検索すると、大抵髪がボウボウだったり髭が凄かったりと、見る分には楽しいが、祖父にも見せて「全然違う人って感じだよ」と伝える。
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