余命1年から始めた恋物語

米屋 四季

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5月編

21話 ある日森の中

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 なんでこうなったんだろう……。
 ある森の中、僕と晴矢は前を見据えながら思った。
 晴矢の隣では、はっちゃんが倒れている。
 僕の頰から一滴の汗が流れ落ちた。

「どうする?」

「どうするって……あぁ、駄目だ。何も考えつかねぇ」

 晴矢の声から苛立ちを感じる。
 それもそうか。かれこれ5分以上は事態が何も進展してないからな。
 僕らはずっと動けない状態でいた。

「アウッ」

 僕らは体をビクらせる。
 目の前の生き物が急に変な声を出したからだ。

「なぁ、あれが実は大きい太った犬でした……っていうオチとかはないよな……」

「ないな。だって、あれはどっからどう見ても……熊だな」

「うん。だよなぁ……」

 僕らの目の前には熊がいる。

 あぁ、本当なんで僕らがこんな目に……。

 全ての始まりは数時間前に遡る。





 僕らはグランドに集合していた。
 目の前の朝礼台にはハg……髪の毛が一切ない綺麗な頭をした優しいおじいちゃん顔が特徴の理事長が立っている。

「皆さん集まりましたね。私も長々と話をするのは嫌なのでざっくりとこれからする事を説明します。というのも、皆さんが熱中症になるといけないというのもあり、私自身長々と話をするのはおっくうなこともあってですね……いやぁ、最近さらに歳をとったなぁと思うわけで――」

 いや、長い長い長い長い長い長い長い長い!
 なぜ、理事長や校長先生という生き物はこんなにも長話をするんだ?
しかも、短めに話すや一言だけと言う人に限って話が長いのはなんでだよ。
 そんな事を思いながら周りを見渡すと、みんなうんざりとした顔をしていた。

「――まぁ、皆さんには今からカレー作りをしてもらいます」

 長々と話を聞くこと10分。
 話はやっと本題に入った。

「元々の予定では11時からでしたが、9時から始めさせていただきます」

 みんながざわめく。
 元々の予定と大きく変更しているからだ。
 そんなにカレーを作るのに時間がいるか?と言ったような声もちらほら聞こえる。

「というのも、ただカレーを作るだけでは面白く……皆さんの親睦を深めるのには少し物足りなく感じたからであってですね」

 今あのハg……理事長面白くないっていいかけなかったか?

「この山は柵に囲まれており、その範囲内で今から食材を自分たちで集めてもらいたいと思います」

 さっきよりも周りがざわめく。
 それもそうだ。野菜とかならまだしも、肉を僕らのような一般生徒が取れるかと言われれば到底無理な話だろう。

「と言ってもそのままの素材を取って来いと言われても無理なのは分かってます。なのでこれをばら撒いてあります」

 理事長はそう言いながら白い長方形の紙のようなものを取り出す。
 それには大きく牛肉と書かれている。

「このプレートに書かれている食材を得ることができます。これだと牛肉ですね。一つのプレートによって食材は貰える数が決まっており、玉ねぎなら3個、トマトなら2個、キャベツなら1玉というふうな感じです」

 ? 今何か違和感が……。

「何も得られなかった場合はどうなるのでしょうか?」

 1人の男子生徒が手を上げながら質問をする。

「具の無いカレーを食べてもらうことになります」

 鬼か。
 しかし、面白そうでもある。
 周りのみんなの反応もいい。

「ちなみに手に入れた食材は全部使って貰います。あっ」

 理事長の手から一枚のプレートが滑り、僕の目の前に落ちた。
 そのプレートにはハバネロと書かれている。

 鬼か。
 しかしなるほど、さっきの違和感はこれか。
 これは下手に食材を集めるよりも具なしカレーの方がいいかもな。

「銘雪君、それを拾ってくれますか?」

 理事長にそう言われ僕はハバネロと書かれたプレートを拾い上げる。

 ん? なんだろう……プレートの裏面から文字が浮かび上がって……。

 そして数秒も経たずに『銘雪陸』という文字がはっきりと浮かび上がった。

「驚きました? それはある3年生が開発した特別なプレートで、触れた人の名前が浮かび上がるようになってます」

 す、凄い……! なんという技術の無駄遣いだ!

「これで、誰が拾ったか一目瞭然。そのハバネロは銘雪君にあげます」

「なんてことしてくれんだテメェ!」

 隣の晴矢が僕の胸ぐらを掴む。

 これは僕が悪いのか?

「まぁ、冗談なんですけどね」

 理事長はそんな僕たちを見て笑いながらハバネロプレートを回収する。

「ちなみにばら撒かれているプレートは全部裏向きに置かれてあるので、拾わないとどんな食材か分からないようにしています。虎穴に入らずんば虎子を得ず、です」

「棒切れなどを使ってひっくり返したらいいんじゃ?」

 ある男子生徒の質問に理事長はチッチッチと指を振る。

「2年前はそれでやられてしまいましたが、今年は違いますよ。なんと道具を使っても名前が浮かび上がるようになってるのです! いやぁ、この技術を他のところに活かしたいところですね」

 自分で言っちゃうのかよ。
 いや、今はそれよりも食材探しの方だな。
 ガチで具のないカレーを作った方がマシかもしれない。

「ま、これで話は以上ですが、他に何か質問はありますかな?」

 理事長はそう言うと周りを見渡す。

「質問。得た食材を他の班と交換、または譲渡するのはありですか?」

 僕の隣にいた晴矢は手を上げ質問をする。

「勿論いいですよ。みんなとの親睦を深めるものなので」

 それを聞くと晴矢はさっき作った下僕の方を見ながら微笑んだ。
 どうやら僕らの班は安泰みたいだ。

「他に質問する方は……いないみたいですね。それではまた9時前にここに集合してください。解散」




 理事長の解散の合図で僕たちは班で集まった。
 橘を含め何人かは深刻な顔をしている。
 本来ならばこのカレー作りは下手をすれば地獄を見ることになるから無理もない。
 しかし、こっちには晴矢がいるから、あまり気にしなくてもいいだろう。

「理事長の口調、私と被ってませんでしたか?」

 そこかよ!

 珍しく橘が深刻な顔をしていると思ったら、全然どうでもいいことだった。

「橘さん、よく考えるんだ。学校のトップと同じ口調。つまりは?」

「わ、私にも人の上に立つような人間と同じ風格が?」

 晴矢はこくりと頷き、橘はイエスッ!っとガッツポーズをしている。
 晴矢もこの1ヶ月で橘の扱い方に馴れたもんだな。

「あの……私辛いの苦手なのですが、何口になるのでしょうか……」

 そんな晴矢て橘の茶番を見届けたあと、委員長が難しそうな顔をしながら手を上げ呟いた。

 あぁ、食材の心配以前の問題だったか。

「辛いのが苦手なら、甘口と辛口を分けて作ればいい。他にも辛いのが苦手な人もいるだろうし」

 晴矢はそう言うと周りを見る。
 僕と楓と水仙さんは大丈夫だと答え、橘はなんでも食べれますと答えた。
 日光とはっちゃんは腕を交差してバツマークを作っている。

「甘口は委員長と日光さんとかけ……翔、お前数日前に中華料理店で出されてた激辛麻婆を完食していたよな?」

 晴矢の質問にはっちゃんはおうと答える。
 カレーだけは辛口では食べられないとかだろうか?

「辛口が無理な子供っぽさをアピールしてみました。最近の女性は母性溢れる人が多いと聞いたからな」

 しょうもない理由だった。

「つまり、辛口でも大丈夫だと?」

「イエス! おぶっ⁈」

 質問に返答した直後、はっちゃんの頭を拳骨が襲った。
 かなり痛いのだろうか、はっちゃんは何も言わずに頭を抑えながら震えている。

「甘口は委員長と日光さんだけみたいだな」

 晴矢が言い終わると同時に日光が手を上げた。

「どうした?」

「辛口甘口とかよりもまずは食材の方を心配した方がいいんじゃないの? 場合によっては辛口甘口以前の問題になりかねるわ」

 まぁ、1番気になるのはそこだよな。

「その点は心配ご無用。俺のげ……友達がなんでも交換してくれると言ってたから」

 晴矢は微笑みながら答えた。

「だから、みんなには出来るだけ食材を集めてきて欲しい。効率よく集めてきてもらうために2人1組で行動してもらおうと思うんだけど……どうかな?」

 晴矢の意見にみんなそれぞれの顔を見合わせ、次々に賛成の意を示した。

「じゃあ、今からペアを決めようと思うが……」

 そう言い終わると晴矢はみんなに気づかれないように僕に目配せをする。

 水仙さんと2人っきりにするチャンスは与えた。あとはお前次第だ。

 そういった晴矢の考えを僕は汲み取り頷く。
 晴矢がくれた貴重なチャンスだ。
 晴矢の厚意を無駄にはしない。

 僕は意を決して手を上げ発言する。 

「ペア決めはじゃんけんがいいと思います!」






「チキンが」

「いや、本当にすみません」

 僕は手元の草木を掻き分けながら、今日何度目になるか分からない謝罪を晴矢に送る。

「何がじゃんけんだ! そこは誘えよ!」

「いや、そんな好意丸出しな行動が出来るわけがないだろ? それが出来るならとっくの昔に告白してるわ! あと、何故かいけると思ったんだよ!」

 結局、ペア決めはじゃんけんで決め、ペアは僕と晴矢、はっちゃんと日光、委員長と橘、楓と水仙さんに決まった。

「はあ……。終わったことは仕方ねえ。とりあえず今は食材探しに専念するぞ」

 そう言い終わると晴矢もプレートを探すためにしゃがみ込む。
 食材探しが始まって5分くらいが経ったが、僕たちはひとつもプレートを見つけられないでいた。

「沢山ばら撒かれているものだと思ってたが……もしかしたら、結構少ないのかも知れないな……」

 あまりにもプレートが無いので、そんなことをついつい呟いてしまう。
 しかし、その呟きに対し晴矢はいや、違うな、と否定した。

「あの理事長のことだ。こんな校舎近くよりも、もっと探すのが大変な場所にたくさんばら撒いているんだろう。動くのが面倒だから校舎近くを探してたんだが……仕方ない、山の方に行ってみるか」

 晴矢は山の方に向かって歩き出す。
 僕も一度辺りを見渡しプレートがないことを確認し終えたあと、晴矢の後に続いた。




 山の方に向かって歩き出してから数分が経った。
 校舎近くには人が全然いなかったのに対して、山の中では何人かの生徒とすれ違ったり、遭遇したりした。
 会っただいたいの生徒はみんな1、2枚はプレートを持っており、どうやら完全に僕たちは出遅れたらしい。

 食材を交換してくれる相手がいるからといっても、流石に今の状況はマズイだろう。

 そんなことを考えていた時だった。
 前にいた晴矢が急に立ち止まり木の上の方を指差す。
 指差した先にはプレートがある。

「中々高い所にあるな。晴矢を肩車すれば届くか?」

「わざわざそんなことをする必要なんかねぇ。こんなの石でも投げて落とせばいいんだ、よっ!」

 晴矢はプレートに向かってそこら辺に落ちていた石を投げた。
 それはプレートには命中せず木に当たったが、木が揺れた衝撃によってプレートは僕たちの目の前にゆっくりと舞い落ちた。
 そのプレートにはすでに冬木 晴矢の名前が浮き出ている。

「直接当たった訳ではないのにもう俺の名前が出ているのか。いったいどういう仕組みなんだ……」

 晴矢はプレートを見ながら渋い顔をしながら呟く。

「まぁ、あまりそういうのは気にしなくていいだろ。どうせ僕たちが考えても分らないさ。それよりも何が取れたか見ようぜ」

 僕は落ちているプレートを拾いあげる。
 そのプレートには玉ねぎと書かれている。

「お、まともな食材だ」

 あの理事長のことだからまともな食材よりも、まともではない物の方が多いと思っていたが……。

「まともな食材が取れたのはいいけど……なんだかこれはこれで味気がないな」

「まぁ、面白みはないかもしれないが、まともな食材が取れるに越したことはないだろ。まともな食材であればあるほど交換は難しいだろうしな」

 そう言い終わると晴矢は次に行くぞと更に山の方に向かって歩き出す。
 僕もそれについて行く。
 僕たちは知らず知らずのうちにどんどん森の中に入っていった。





 1枚目のプレートを見つけてから数十分が経った。
 だいぶ森の中に入ったらしく、他の生徒と会うことはなくなった。
 だが、それゆえに落ちているプレートは多い。
 僕たちは4枚のプレートを手に入れていた。

「おっ。またプレートが落ちてる」

 晴矢はそれを拾いあげると苦々しい表情を見せた。

「もしかして……またか?」

 僕はなんとなく拾った食材が分かっていたが、一応聞いてみる。

「あぁ、玉ねぎだ」

 晴矢はうんざりした顔をしながら本日4枚目の玉ねぎと書かれたプレートを見せつける。
 ちなみに残りの1枚は人参。

「なんだかんだ言いながら、まだ1枚も異常な食材を見てないな」

 僕は手元にある5枚のプレートを見ながら言う。

「もしかしたらだが、殆どはまともな食材なのかもしれねぇ」

「なんで?」

「元々は11時にカレーを作るはずだった。しかしそれを急遽、理事長の都合で変化させたんだ。元々用意されてたのは普通の食材ばかりだろ? まぁ、つまりはそういうことだ」

 なるほど。言われてみればそうかもしれない。
 僕は晴矢の理論に納得する。

「でも、だからと言ってこんなに玉ねぎはいらないよな……」

「そこは他の班員が集めた食材に期待、だな」

 他の班員か。みんな今頃何してるんだろうな。
 ん?

「そういえば、はっちゃんと女の子の2人っきりってマズイんじゃ……」

 僕の発言に対し、晴矢は固まった。

「マズイな……。お前のじゃんけん発言ですっかり忘れてた……」

 晴矢はそう言いながら頭を抱え込む。

「何かあっても僕のせいにするなよ」

「何もないことを願うんだな」

「お二方、その点は心配ご無用だぜい」

 ⁈

 僕らは声がした方を振り向くと、そこにははっちゃんが笑顔で立っていた。

「びっくりした……。なんではっちゃんがここに……ってあれ? 日光は?」

「プレート探すふりしながらにっちゃんを色々なアングルで眺めてたのバレちゃって、たまたま遭遇したみずっちゃんのペアと合流して俺追い出されちったテヘペロ」

「「全然心配ご無用じゃねぇじゃねぇか!」」

 僕の横で晴矢はやっぱりか、と項垂れる。

「はぁ、まあ分かりきってたことだ。その話は置いといて、翔はプレート集めはどんな感じだ」

 はっちゃんはふっと軽く笑うと3枚のプレートをドヤ顔で僕たちに見せつけた。
 全てに玉ねぎと書かれているプレートを。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ! こいつやりやがったぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 はっちゃんは僕の絶叫にキョトンとしている。

「え? 何? どういうこと?」

 僕は無言で4枚目の玉ねぎプレートを見せつける。

「ま、マジかよ……」

 大量の玉ねぎプレートを見て、はっちゃんはただただ唖然としている。
 しかし、慌てふためく僕たちと違って晴矢は笑っていた。

「いや、ここまで集まれば逆に好都合だ。俺らはもしかしたら玉ねぎを独占している状態かもしれない。玉ねぎはカレー作りにおいて中々に重要な食材だ。こいつを使えば他の班に対して有益な交渉ができる」

 な、なるほど!

 僕とはっちゃんね表情が明るくなる。
 その時、僕らの後ろの茂みで物音がなった。

「どうやら1人目の交渉相手が来たみたいだな」

 晴矢がそう言ったあと、僕ら3人は一斉に物音がなった方を振り向いた。
 そして僕たちの時は止まった。
 それが、人ではなかったから。

「マジか……よ……」

 はっちゃんは目の前のそれを凝視し、震えながら言った。
 それもそうだろう。
 だって、僕たちの目の前にいるのは確実に熊だからだ。

「俺らのカレーの肉が熊肉に⁈ ぐえっ⁈」

 はっちゃんが言い終わると同時に晴矢がはっちゃんの首元をチョップし、はっちゃんは糸が切れた人形のように崩れ落ちた。

「……この犠牲は仕方ないよな?」

「ナイス判断だ晴矢。こいつが生きてたら僕たちは間違いなく死ぬ」

 しかし、そんなやりとりもつかの間、目の前の存在を思い出し、僕たちは急いでそちらに視線を向ける。
 熊は初めの立ち位置から全く動いてはいない。

「さあって、これからどうするかな……」

 晴矢が呟く。

「とりあえずは動かずに様子を見る……とか?」

 僕の提案に晴矢は頷く。

 そして僕たちは暑い日差しが照りつける中、ただただ前を見ながら立ちつくした。





 そして事態が進まないまま数分が経ち、初めの状況に至る。

 ずっと事態は進まない。
 このままだと、らちがあかない。
 言おうかどうか迷ったが、僕は自分の考えを晴矢に伝えることにした。

「晴矢。僕に良い考えがある」

「……悪い考えや、場の空気を和ますためだけの冗談なら殴るぞ」

 晴矢の言葉に僕は心の中で少し笑ってしまう。
 場を和まそうとふざけた返事をしているのは晴矢の方だった。

 まぁ、最期のやりとりがこういうのも悪くはないもんだな。

「大丈夫。本当に良い考えだから」

「じゃあ、言ってみろ」

 僕は一度深呼吸をし、覚悟を決め口を開く。

「……僕が……囮になる」
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