12 / 17
第一章
12話 <ラルの実力>
しおりを挟む
「クエストにいこう。」
内心、焦りながら言う。
「急にどうしたの~?」
呑気にラルが朝食を食べながら聞いてくる。
僕はなぜか込み上げてくる怒りを抑えるため、肩が震える。
どうしたもこうしたもないよ!
僕ら全然冒険者っぽくないじゃないか!
仲間が増えるのはいいけど、
クエストもしないし、戦いもしない。
冒険者なのか!?僕らは!!
ただギルドを作っただけの旅行者じゃないか!
「クエストにいこう。」
僕は震えた声でいった。
すると、クレナはどこからか紙を取り出す
「クエストなら、ここはどうでしょうか」
2つの紙には
"冒険者求む"という文字があった。
「いいんじゃない?ここにしようか」
僕は片方の紙を受けとると、カウンターに向かいクエストを受けた。
*********
「ここじゃの....」
はぁ、とため息を溢す。
何となく理由はわかるけど.....。
先程のもうひとつの紙には雷鳴の庭のクエストについて書いてあった。
いきたかったみたいだけど、今僕らの実力もわからないんだから高難易度のクエストである雷鳴の庭にはいかないことにした。
一応、雷鳴の庭は
吸血鬼の洞窟(赤)、流星の森(青)、クローバーの湖(緑)、雷鳴の庭(黄)
という4色にまつわる場所のひとつで
周りには黄色い薔薇や、黄色いチューリップ等の黄色い系統の花ばかりなのが特徴。
冒険者は雷鳴の庭等の4ヶ所の主にある証をもらって
どこかにある虹色の教会にいくのを目標にしている人が多い
って、ラルから聞く限りそういうことらしいけど
そういえば、吸血鬼の洞窟の主はハズキなんだよね....。
まぁ、そんなことは今は関係ないか。
適当に僕とラル、クレナとハズキでわかれて行動することになり
僕はなぜか無言のラルを背に歩いている
薄気味悪い場所で、周りをみれば元々は大きな建物があったんだろうなというのがわかる。
数日前、この場所に低級魔物が沢山現れて教会であったこの場所が廃墟されて今のようになっているとか。
「誰もいないね」
とつまんなそうに話していたラルが剣をもって戦闘体勢に入る。
「どうしたの?」
状況が理解出来ていない僕はとりあえず魔剣を持つ。
耳を澄ますと何かがこちらに走って近付いているような音が聞こえる。
「グガアアアアアア!」
現れたのは、犬のような魔物。よだれをだらだらと流して気味が悪い。
僕達を交互にみると魔物はラルを襲いはじめる。
多分、本能的にラルのほうが弱いと見たんだろう。
「きーたーなーっ!」
剣を強く握って一振り。
魔物の腰辺りに切れ込みが深めに入り、血が溢れ出て倒れる
「....うわ」
思わず呟く。
一振りで倒すのも凄いけど、それ以上になんてグロテスクなんだ。でも僕もやらないといけない。
「はぁ....」
ため息を溢す。
気が遠くなるなーなんて思ってしまう自分に呆れちゃった。
この後、出てきた魔物を全てラルが一撃で倒したとこは、まぁ省略でもしておこうかな。
**********
「今回の報酬は銀貨120枚です。」
カウンターの人が僕に袋を渡す。
.....大金だなぁ....
よくそんなお金を出せるよ。
お金は 銅貨100枚 = 銀貨1枚
銀貨1000枚 = 金貨1枚
って感じ。
ちなみに、お父さんは冒険資金として金貨20枚をくれた。
今考えると、普通の人なら半年位はリッチに暮らせんるんじゃないか....なんて思ったりもする
「今日はご馳走かなー?」
ニコニコ、と袋を見つめながらラルはニコニコとする
「うん。好きなもの食べていいよ」
「わーいっ!」
ラルが喜んでいるので、僕も嬉しくなってくる。
ラルが銀貨100枚以上のものを一人で食べることをしってなかったから...。
内心、焦りながら言う。
「急にどうしたの~?」
呑気にラルが朝食を食べながら聞いてくる。
僕はなぜか込み上げてくる怒りを抑えるため、肩が震える。
どうしたもこうしたもないよ!
僕ら全然冒険者っぽくないじゃないか!
仲間が増えるのはいいけど、
クエストもしないし、戦いもしない。
冒険者なのか!?僕らは!!
ただギルドを作っただけの旅行者じゃないか!
「クエストにいこう。」
僕は震えた声でいった。
すると、クレナはどこからか紙を取り出す
「クエストなら、ここはどうでしょうか」
2つの紙には
"冒険者求む"という文字があった。
「いいんじゃない?ここにしようか」
僕は片方の紙を受けとると、カウンターに向かいクエストを受けた。
*********
「ここじゃの....」
はぁ、とため息を溢す。
何となく理由はわかるけど.....。
先程のもうひとつの紙には雷鳴の庭のクエストについて書いてあった。
いきたかったみたいだけど、今僕らの実力もわからないんだから高難易度のクエストである雷鳴の庭にはいかないことにした。
一応、雷鳴の庭は
吸血鬼の洞窟(赤)、流星の森(青)、クローバーの湖(緑)、雷鳴の庭(黄)
という4色にまつわる場所のひとつで
周りには黄色い薔薇や、黄色いチューリップ等の黄色い系統の花ばかりなのが特徴。
冒険者は雷鳴の庭等の4ヶ所の主にある証をもらって
どこかにある虹色の教会にいくのを目標にしている人が多い
って、ラルから聞く限りそういうことらしいけど
そういえば、吸血鬼の洞窟の主はハズキなんだよね....。
まぁ、そんなことは今は関係ないか。
適当に僕とラル、クレナとハズキでわかれて行動することになり
僕はなぜか無言のラルを背に歩いている
薄気味悪い場所で、周りをみれば元々は大きな建物があったんだろうなというのがわかる。
数日前、この場所に低級魔物が沢山現れて教会であったこの場所が廃墟されて今のようになっているとか。
「誰もいないね」
とつまんなそうに話していたラルが剣をもって戦闘体勢に入る。
「どうしたの?」
状況が理解出来ていない僕はとりあえず魔剣を持つ。
耳を澄ますと何かがこちらに走って近付いているような音が聞こえる。
「グガアアアアアア!」
現れたのは、犬のような魔物。よだれをだらだらと流して気味が悪い。
僕達を交互にみると魔物はラルを襲いはじめる。
多分、本能的にラルのほうが弱いと見たんだろう。
「きーたーなーっ!」
剣を強く握って一振り。
魔物の腰辺りに切れ込みが深めに入り、血が溢れ出て倒れる
「....うわ」
思わず呟く。
一振りで倒すのも凄いけど、それ以上になんてグロテスクなんだ。でも僕もやらないといけない。
「はぁ....」
ため息を溢す。
気が遠くなるなーなんて思ってしまう自分に呆れちゃった。
この後、出てきた魔物を全てラルが一撃で倒したとこは、まぁ省略でもしておこうかな。
**********
「今回の報酬は銀貨120枚です。」
カウンターの人が僕に袋を渡す。
.....大金だなぁ....
よくそんなお金を出せるよ。
お金は 銅貨100枚 = 銀貨1枚
銀貨1000枚 = 金貨1枚
って感じ。
ちなみに、お父さんは冒険資金として金貨20枚をくれた。
今考えると、普通の人なら半年位はリッチに暮らせんるんじゃないか....なんて思ったりもする
「今日はご馳走かなー?」
ニコニコ、と袋を見つめながらラルはニコニコとする
「うん。好きなもの食べていいよ」
「わーいっ!」
ラルが喜んでいるので、僕も嬉しくなってくる。
ラルが銀貨100枚以上のものを一人で食べることをしってなかったから...。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界のんびり冒険日記
リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。
精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。
とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて…
================================
初投稿です!
最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。
皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m
感想もお待ちしております!
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
転生したら、犬だったらよかったのに……9割は人間でした。
真白 悟
ファンタジー
なんかよくわからないけど、神さまの不手際で転生する世界を間違えられてしまった僕は、好きなものに生まれ変われることになった。
そのついでに、さまざまなチート能力を提示されるが、どれもチートすぎて、人生が面白く無くなりそうだ。そもそも、人間であることには先の人生で飽きている。
だから、僕は神さまに願った。犬になりたいと。犬になって、犬達と楽しい暮らしをしたい。
チート能力を無理やり授けられ、犬(獣人)になった僕は、世界の運命に、飲み込まれていく。
犬も人間もいない世界で、僕はどうすればいいのだろう……まあ、なんとかなるか……犬がいないのは残念極まりないけど
異世界帰りの勇者は現代社会に戦いを挑む
大沢 雅紀
ファンタジー
ブラック企業に勤めている山田太郎は、自らの境遇に腐ることなく働いて金をためていた。しかし、やっと挙げた結婚式で裏切られてしまう。失意の太郎だったが、異世界に勇者として召喚されてしまった。
一年後、魔王を倒した太郎は、異世界で身に着けた力とアイテムをもって帰還する。そして自らを嵌めたクラスメイトと、彼らを育んた日本に対して戦いを挑むのだった。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる