29 / 35
決戦前夜
しおりを挟む
- 埼玉県某所、マジョーラ本部 -
「上田くん、こちらがBトラストの仲松くんです。」
「はじめまして。上田です。噂は予々。」
「はじめまして。仲松です。」
「そしてこちらが、フルハウスの来栖くんです。」
「はじめまして。来栖です。ライギョマンに変身できるようになったんだってね?」
「はじめまして。ええ。ようやくです…でも、失ったものが大きすぎて…」
「そうだね。」
「それも、今回で最後ですよ。」
「はい。浅井さん。必ずヤツを倒して終わりにしてみせます。」
「挨拶はこれくらいにして、そろそろ本題に入ろう。」
この日、僕、仲松さん、来栖さん、浅井さん、船形さん、の五人で天竜湖のビーストを仕留めるべく、作戦会議を行った。仲松さんの口から語られた情報は、どれも鮮烈で、的を射ているように思えた。
「まー、そんな感じで、いい線いけるんじゃないかなと?」
「なるほど、これなら倒せそうな気がしてきました!」
「まだ短絡的になるのは早いけど、後は、フロッグマンと田森さんの仕上がり具合も気になるところだね。」
「あちらには、トガテンも加わっているんで、問題ないかと?」
そうか、綾野さんはあれから、どうしているんだろう?田森さんが新しい竿を開発しているらしいが、今回間に合うんだろうか?
「あ、そういえば!」
「え?ふなぞーさん、どうしたんですか?」
「天竜湖のビーストの名前はグレイト・ワンて言うらしいですよ!潜入してる仲間からの報告です。」
グレイト・ワンか?若干、安易な感じがするが、まずまずシックリくる。
「でわ、僕らマジョーラは打ち合わせ通り後方支援をします。」
「よろしくお願いします。じゃ、僕ら3人は明日の朝、天竜村に移動して準備に入ろう。」
「はい。仲松さん、来栖さん、よろしくお願いします!」
「よろしく!上田くん!僕も仲松さんのアシスト役を頑張るよ!」
そうだった!
「来栖さん、来栖さんの腕を見込んで一つお願いがあるんですけど?」
「なに?」
「ストレングスマイルドを改造して下さい!」
「え?いいけど?どんな風に?」
「僕の体力では、正直、この竿は重すぎて超時間の戦いになったら、最後まで振り続ける自信が、ありません。軽くすることはできませんか?」
「んー。持った感じ、だいぶ先重りしてるから、少しフォアグリップを詰めて、持ち重り感を軽減してもいいかもね?ブランクは装甲を薄くすると、破壊力を奪いかねないから、そのくらいの改造に留めておいた方がいいんじゃないかな?」
「じゃ、それでお願いします!」
「お安いご用だよ!出発前には終わらせておくよ!僕は普段は仕事が遅いけど、やる気になると早いんだ(笑)」
明日の昼には天竜村だ。いよいよだ、いよいよ最後の戦いが始まる!
- 翌朝 -
「おはよう上田くん!ストレングスマイルド完成したよ!ジャーン!」
そう言って手渡されたストレングスマイルドを見て、僕は言葉を失った…
「サービスで色も塗っておいた!」
「はっ、はぁ……」
「ストレングスマイルド改、EVOANGLING -01test type!かっこいいでしょ?」
「は、はい…」
「君がアニメのエヴゥンゲリオンが好きって聞いたんで!そこからインスパイアした!これで思う存分戦えるでしょ!」
正直…僕には、派手すぎる…元の色に戻して欲しい…
「あ、あのー」
「お礼なんていいって!さっ、天竜村に出発だ!仲松さんはもう車の中だよ!」
い、言えなかった…
言える雰囲気は一切なかった…
フルハウスの来栖さん、この人の天然で、底抜けに明るく、ゴリゴリ貫き通す究極なマイペースさは、いつかポジティブハラスメントとして、訴えられるんじゃないかと、心配になった。
「上田くん、こちらがBトラストの仲松くんです。」
「はじめまして。上田です。噂は予々。」
「はじめまして。仲松です。」
「そしてこちらが、フルハウスの来栖くんです。」
「はじめまして。来栖です。ライギョマンに変身できるようになったんだってね?」
「はじめまして。ええ。ようやくです…でも、失ったものが大きすぎて…」
「そうだね。」
「それも、今回で最後ですよ。」
「はい。浅井さん。必ずヤツを倒して終わりにしてみせます。」
「挨拶はこれくらいにして、そろそろ本題に入ろう。」
この日、僕、仲松さん、来栖さん、浅井さん、船形さん、の五人で天竜湖のビーストを仕留めるべく、作戦会議を行った。仲松さんの口から語られた情報は、どれも鮮烈で、的を射ているように思えた。
「まー、そんな感じで、いい線いけるんじゃないかなと?」
「なるほど、これなら倒せそうな気がしてきました!」
「まだ短絡的になるのは早いけど、後は、フロッグマンと田森さんの仕上がり具合も気になるところだね。」
「あちらには、トガテンも加わっているんで、問題ないかと?」
そうか、綾野さんはあれから、どうしているんだろう?田森さんが新しい竿を開発しているらしいが、今回間に合うんだろうか?
「あ、そういえば!」
「え?ふなぞーさん、どうしたんですか?」
「天竜湖のビーストの名前はグレイト・ワンて言うらしいですよ!潜入してる仲間からの報告です。」
グレイト・ワンか?若干、安易な感じがするが、まずまずシックリくる。
「でわ、僕らマジョーラは打ち合わせ通り後方支援をします。」
「よろしくお願いします。じゃ、僕ら3人は明日の朝、天竜村に移動して準備に入ろう。」
「はい。仲松さん、来栖さん、よろしくお願いします!」
「よろしく!上田くん!僕も仲松さんのアシスト役を頑張るよ!」
そうだった!
「来栖さん、来栖さんの腕を見込んで一つお願いがあるんですけど?」
「なに?」
「ストレングスマイルドを改造して下さい!」
「え?いいけど?どんな風に?」
「僕の体力では、正直、この竿は重すぎて超時間の戦いになったら、最後まで振り続ける自信が、ありません。軽くすることはできませんか?」
「んー。持った感じ、だいぶ先重りしてるから、少しフォアグリップを詰めて、持ち重り感を軽減してもいいかもね?ブランクは装甲を薄くすると、破壊力を奪いかねないから、そのくらいの改造に留めておいた方がいいんじゃないかな?」
「じゃ、それでお願いします!」
「お安いご用だよ!出発前には終わらせておくよ!僕は普段は仕事が遅いけど、やる気になると早いんだ(笑)」
明日の昼には天竜村だ。いよいよだ、いよいよ最後の戦いが始まる!
- 翌朝 -
「おはよう上田くん!ストレングスマイルド完成したよ!ジャーン!」
そう言って手渡されたストレングスマイルドを見て、僕は言葉を失った…
「サービスで色も塗っておいた!」
「はっ、はぁ……」
「ストレングスマイルド改、EVOANGLING -01test type!かっこいいでしょ?」
「は、はい…」
「君がアニメのエヴゥンゲリオンが好きって聞いたんで!そこからインスパイアした!これで思う存分戦えるでしょ!」
正直…僕には、派手すぎる…元の色に戻して欲しい…
「あ、あのー」
「お礼なんていいって!さっ、天竜村に出発だ!仲松さんはもう車の中だよ!」
い、言えなかった…
言える雰囲気は一切なかった…
フルハウスの来栖さん、この人の天然で、底抜けに明るく、ゴリゴリ貫き通す究極なマイペースさは、いつかポジティブハラスメントとして、訴えられるんじゃないかと、心配になった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる