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招かれざる
幽霊と夜を越える
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「とりあえず今日はもう遅いし色々と整理したいことはあるがとにかく腹がへった」
Γあっ!私にやらせて下さい!」
Γえ?料理するの?幽霊も?」
Γしますよ幽霊も?」さも当たり前の様に言う、今までの幽霊の固定概念がどんどんぶち壊さられていく
Γあぁそうなんだなら任せても大丈夫なんだな」
Γはい!任せてください」意気揚々と言うリアの姿に大丈夫だろうと思い任せた。
台所の方から包丁で何かを刻む音、湯が沸きグツグツと鳴る音、そして俺が上げたTシャツを着たリンが料理を作っていた。
幽霊が俺の為に料理を作っている。
なんだか白昼夢を見ているような感覚だ。
俺は台所の事をリンに任せテレビをつけて、たまたまやっていた心霊映像の番組を見ていた。
幽霊なら此処に居るしあんまり怖くないと思っていたがそれなりに怖いと思った。
それから少し時間が経ちリンが作りたての料理を鍋ごと持ってきてテーブルの上に置いた。
ってこれなんだ?
俺の目の前には見た目がしもつかれな、でも見たことのない料理が鍋敷きを介して置かれていた。鍋の近くにはお気に入りの百均の箸と緑茶が入った硝子製のコップが置かれている。
あの過程でどうやってこんなモザイクが掛かりそうな料理を作れんだ?
「小細工ごときで人を脅かして幽霊の名が廃ります」その時たまたまやっていた心霊映像番組を見ていたリンが心霊映像のカラクリを解きながら文句をいっていた。
なんか幽霊に言われると納得する。
「あれ?食べないんですか?美味しいですよ、大丈夫ですよ何も入ってませんから」此方の様子に気づいたリンが疑問を投げ掛ける。
何も入ってないと言うから尚更怖い。
リンに催促を受けて手を合わせてΓいただきます」と言った後箸を使って一口だけ口に運んだ。
「………うん、美味しい、え?これはなんなんだ一体?」
「ゾーディスです」
「…………ん?今、この料理名をなんて言った?」
名前だけでヤバそうな雰囲気を出すその料理に唖然としながら聞き返した。
「ゾーディスです」トーンを変えずに言う。
「ゾーディスってなに?いや、美味しいんだけどさ」
「ゾーディスはゾーディスです、嫌なら食べなくてもいいんですよ、まぁ他に食べる物なんてありませんけど」
「あぁ皿を持ってかないでー!食べます!すみません、ゾーディス美味しいです!すみません」
(こうなるなら主食になる冷凍食品でも買っとけばよかった………)
少し後悔しながら、そのしもつかれビジュアルのゾーディスをモサモサ食べる。
美味しいんだよな……世の中って面白いな
満足げなリンの顔がムカつく
Γご馳走さまです」手を合わせてそう言う涼
結局完食してしまった。
世の中不思議だこんな見た目なのに美味しい料理があるなんて、後でレシピを教えて貰おうと思った。
リンといえば未だに心霊映像番組に文句を垂らしていた。
Γなんなんでしょうこの嘘つき番組 無くなればいいのに」そんな事を淡々とそう言うリンに嘘も方便と言う諺を教えたいと思った。
その後モザイクが掛かるほどの料理だったが結構旨かったので作ってもらったせめてものお返しとして食器や料理に使用した鍋を自分で洗っている。
洗い終わったら風呂を沸かそうと思っていたがリンがやると言うので簡単な説明をした。
Γ赤いシールが貼ってある奴はカンストするまで回していいが青いシールが貼ってある奴は九十度回す位でいいよ」と長々と丁寧に説明したが大丈夫だろうか…
そんな事を考えながら食器類全てを洗い終えて水を止め簡単に手を洗いポケットからハンカチを出して手を拭い一息つこうとリビングに向かう途中に風呂場の所からΓ激熱!」とリンの叫び声が聞こえた。
なんだかとんでもないのを家に置いている気がする。
Γどうしたらこうなるの?もしかしてあれか?九十度って表現が悪かったか?」
風呂場に駆けつけてみたらあの三人組芸能人がネタに使いそうな熱々のお湯が並々に張ってある浴槽があった。
Γ九十度ってどれくらい?回せばよかったんだろう?」
Γ分かんないなら聞けよ!転校初日の陰キャじゃあるまいし」冗談を交えながら叱る。
Γそれはどういう意味ですか?」真顔で聞き返すリン
Γえ?別に意味なんかないよ……だからそんな水滴みたいな目で見るな」
リンの汚れのないな目に何も言えなくなった
Γいいか?九十度って言うのはこの位だ」
俺は説明しながら青いシールが付いてある方を九十度捻った。
口で説明しても無駄だと思い急遽実習の授業を始めた。
俺も紙の授業より理科の実験とかの方が覚え易かったし多分いけるだろう
Γなるほど!九十度とはその位だったのか!」なるほどと合点がいったのかリンはそう言った。
よかったさすがに伝わったか
Γ分かったか?よし今日はもういい後は俺に任せろお前はリビングであの番組でも何でも見てろ」
Γ分かりましたリモコンの使い方なら呪詛を試みた時ちょっと見て覚えたから大丈夫」リンはそんな事を言い捨ててリビングに向かった。
よかったあれでも知ってる事ってあるんだ
結局水を沢山入れて薄めた。
本来ならこの水はもっと有効活用できたはずなのに………ごめんなさい
水に誤りながら熱湯を適温まで下げた。
Γふぅ~~」色々な事が息つく間もなく起こるので疲れていたのだろう思わず声が漏れてしまった。
その後、リンに先に入るぞといい風呂に入った。
長風呂は昔からしない性分なので数分だけ湯に浸かって上がった。
Γ上がったらぞ…ってどうしたやけに楽しそうだな?」風呂から上がるとどういう風の吹き回しかリンが楽しそうにさっきの心霊映像番組を観ていた。
Γあっ!涼この番組も捨てたもんじゃなよ!」嬉々として笑いながら言っていた。
Γは?どういう事だ?」さっきまでとの豹変ぶりに少し戸惑う
Γ嘘じゃない映像もあったって事だよ」楽しそうに言うリンを見て全てを悟った。
Γあっそうなんだ…って本物かの区別ってどうやるんだ?」目の前に幽霊がいるし本物の幽霊が写ってたとか今さら言われてもだから何?って感じだ。だから気になったのは細工で表された幽霊と本物の幽霊の区別を知りたかった。
Γえ?だって幽霊って人を脅かしたりしないよ」キッパリとそう教えてくれた。
Γそうなの?人を脅かすって人間の偏見だったの?」
Γそうですよ?だいたい幽霊が人を脅かしたってなんの特も無いんですよ?」俺が疑問を呈すもリンは素早く反論した。
Γ確かに言われてみればそうだけども」リンの反論にぐうの音もでない俺だった。
Γそう言えばリンって風呂入るの?」
Γ入りませんよ」
Γなんで?不衛生じゃない?」
Γ私は生きてませんから老廃物が出ないんですよ」
Γなにそれ凄い」
そんな他愛もない会話をしながらその番組を観ていた。
その番組が終わったのはに二十二時過ぎ頃だった。
風呂の残り湯は明日の洗濯の為に残しておいた。
「寝るの?幽霊も?」
夕食を食べ終えて寝ようと思ったのだが……
「寝ますよ、幽霊も、と言うか何故幽霊は寝ないだろとか思ってたんですか?」
「いや……寝るのは一向に構わないのだが…」
「なんですか?」
「お前はどこで寝るんだ?」
此処は俺の家である、独り暮らしの俺の家である。
普段俺は床に布団を敷いて寝ている。
「俺は普段通り布団で寝る、お前はどっかで死体の様に寝てなさい」
俺は電気を消して普段通り布団に潜り込み寝る体制をとった。
「分かりました、貴方の生活を乱すほど私は無神経じゃありません………」
よかった、分かってくれて安心して寝れそう…
その後リンが少しレディーファーストを盾に論を持ち出してきたが俺がもれなく全部論破した。リンはリビングで寝ているたがそのまま寝ては風邪を引くので簡易的な毛布をあげた。
風邪引くだろうし…?あれ?幽霊って風邪引くのか?あれ?
そんな事を考えながらこんなのが続くのかと少し溜め息を一つ漏らしながら涼は眠りに沈んだ。
Γあっ!私にやらせて下さい!」
Γえ?料理するの?幽霊も?」
Γしますよ幽霊も?」さも当たり前の様に言う、今までの幽霊の固定概念がどんどんぶち壊さられていく
Γあぁそうなんだなら任せても大丈夫なんだな」
Γはい!任せてください」意気揚々と言うリアの姿に大丈夫だろうと思い任せた。
台所の方から包丁で何かを刻む音、湯が沸きグツグツと鳴る音、そして俺が上げたTシャツを着たリンが料理を作っていた。
幽霊が俺の為に料理を作っている。
なんだか白昼夢を見ているような感覚だ。
俺は台所の事をリンに任せテレビをつけて、たまたまやっていた心霊映像の番組を見ていた。
幽霊なら此処に居るしあんまり怖くないと思っていたがそれなりに怖いと思った。
それから少し時間が経ちリンが作りたての料理を鍋ごと持ってきてテーブルの上に置いた。
ってこれなんだ?
俺の目の前には見た目がしもつかれな、でも見たことのない料理が鍋敷きを介して置かれていた。鍋の近くにはお気に入りの百均の箸と緑茶が入った硝子製のコップが置かれている。
あの過程でどうやってこんなモザイクが掛かりそうな料理を作れんだ?
「小細工ごときで人を脅かして幽霊の名が廃ります」その時たまたまやっていた心霊映像番組を見ていたリンが心霊映像のカラクリを解きながら文句をいっていた。
なんか幽霊に言われると納得する。
「あれ?食べないんですか?美味しいですよ、大丈夫ですよ何も入ってませんから」此方の様子に気づいたリンが疑問を投げ掛ける。
何も入ってないと言うから尚更怖い。
リンに催促を受けて手を合わせてΓいただきます」と言った後箸を使って一口だけ口に運んだ。
「………うん、美味しい、え?これはなんなんだ一体?」
「ゾーディスです」
「…………ん?今、この料理名をなんて言った?」
名前だけでヤバそうな雰囲気を出すその料理に唖然としながら聞き返した。
「ゾーディスです」トーンを変えずに言う。
「ゾーディスってなに?いや、美味しいんだけどさ」
「ゾーディスはゾーディスです、嫌なら食べなくてもいいんですよ、まぁ他に食べる物なんてありませんけど」
「あぁ皿を持ってかないでー!食べます!すみません、ゾーディス美味しいです!すみません」
(こうなるなら主食になる冷凍食品でも買っとけばよかった………)
少し後悔しながら、そのしもつかれビジュアルのゾーディスをモサモサ食べる。
美味しいんだよな……世の中って面白いな
満足げなリンの顔がムカつく
Γご馳走さまです」手を合わせてそう言う涼
結局完食してしまった。
世の中不思議だこんな見た目なのに美味しい料理があるなんて、後でレシピを教えて貰おうと思った。
リンといえば未だに心霊映像番組に文句を垂らしていた。
Γなんなんでしょうこの嘘つき番組 無くなればいいのに」そんな事を淡々とそう言うリンに嘘も方便と言う諺を教えたいと思った。
その後モザイクが掛かるほどの料理だったが結構旨かったので作ってもらったせめてものお返しとして食器や料理に使用した鍋を自分で洗っている。
洗い終わったら風呂を沸かそうと思っていたがリンがやると言うので簡単な説明をした。
Γ赤いシールが貼ってある奴はカンストするまで回していいが青いシールが貼ってある奴は九十度回す位でいいよ」と長々と丁寧に説明したが大丈夫だろうか…
そんな事を考えながら食器類全てを洗い終えて水を止め簡単に手を洗いポケットからハンカチを出して手を拭い一息つこうとリビングに向かう途中に風呂場の所からΓ激熱!」とリンの叫び声が聞こえた。
なんだかとんでもないのを家に置いている気がする。
Γどうしたらこうなるの?もしかしてあれか?九十度って表現が悪かったか?」
風呂場に駆けつけてみたらあの三人組芸能人がネタに使いそうな熱々のお湯が並々に張ってある浴槽があった。
Γ九十度ってどれくらい?回せばよかったんだろう?」
Γ分かんないなら聞けよ!転校初日の陰キャじゃあるまいし」冗談を交えながら叱る。
Γそれはどういう意味ですか?」真顔で聞き返すリン
Γえ?別に意味なんかないよ……だからそんな水滴みたいな目で見るな」
リンの汚れのないな目に何も言えなくなった
Γいいか?九十度って言うのはこの位だ」
俺は説明しながら青いシールが付いてある方を九十度捻った。
口で説明しても無駄だと思い急遽実習の授業を始めた。
俺も紙の授業より理科の実験とかの方が覚え易かったし多分いけるだろう
Γなるほど!九十度とはその位だったのか!」なるほどと合点がいったのかリンはそう言った。
よかったさすがに伝わったか
Γ分かったか?よし今日はもういい後は俺に任せろお前はリビングであの番組でも何でも見てろ」
Γ分かりましたリモコンの使い方なら呪詛を試みた時ちょっと見て覚えたから大丈夫」リンはそんな事を言い捨ててリビングに向かった。
よかったあれでも知ってる事ってあるんだ
結局水を沢山入れて薄めた。
本来ならこの水はもっと有効活用できたはずなのに………ごめんなさい
水に誤りながら熱湯を適温まで下げた。
Γふぅ~~」色々な事が息つく間もなく起こるので疲れていたのだろう思わず声が漏れてしまった。
その後、リンに先に入るぞといい風呂に入った。
長風呂は昔からしない性分なので数分だけ湯に浸かって上がった。
Γ上がったらぞ…ってどうしたやけに楽しそうだな?」風呂から上がるとどういう風の吹き回しかリンが楽しそうにさっきの心霊映像番組を観ていた。
Γあっ!涼この番組も捨てたもんじゃなよ!」嬉々として笑いながら言っていた。
Γは?どういう事だ?」さっきまでとの豹変ぶりに少し戸惑う
Γ嘘じゃない映像もあったって事だよ」楽しそうに言うリンを見て全てを悟った。
Γあっそうなんだ…って本物かの区別ってどうやるんだ?」目の前に幽霊がいるし本物の幽霊が写ってたとか今さら言われてもだから何?って感じだ。だから気になったのは細工で表された幽霊と本物の幽霊の区別を知りたかった。
Γえ?だって幽霊って人を脅かしたりしないよ」キッパリとそう教えてくれた。
Γそうなの?人を脅かすって人間の偏見だったの?」
Γそうですよ?だいたい幽霊が人を脅かしたってなんの特も無いんですよ?」俺が疑問を呈すもリンは素早く反論した。
Γ確かに言われてみればそうだけども」リンの反論にぐうの音もでない俺だった。
Γそう言えばリンって風呂入るの?」
Γ入りませんよ」
Γなんで?不衛生じゃない?」
Γ私は生きてませんから老廃物が出ないんですよ」
Γなにそれ凄い」
そんな他愛もない会話をしながらその番組を観ていた。
その番組が終わったのはに二十二時過ぎ頃だった。
風呂の残り湯は明日の洗濯の為に残しておいた。
「寝るの?幽霊も?」
夕食を食べ終えて寝ようと思ったのだが……
「寝ますよ、幽霊も、と言うか何故幽霊は寝ないだろとか思ってたんですか?」
「いや……寝るのは一向に構わないのだが…」
「なんですか?」
「お前はどこで寝るんだ?」
此処は俺の家である、独り暮らしの俺の家である。
普段俺は床に布団を敷いて寝ている。
「俺は普段通り布団で寝る、お前はどっかで死体の様に寝てなさい」
俺は電気を消して普段通り布団に潜り込み寝る体制をとった。
「分かりました、貴方の生活を乱すほど私は無神経じゃありません………」
よかった、分かってくれて安心して寝れそう…
その後リンが少しレディーファーストを盾に論を持ち出してきたが俺がもれなく全部論破した。リンはリビングで寝ているたがそのまま寝ては風邪を引くので簡易的な毛布をあげた。
風邪引くだろうし…?あれ?幽霊って風邪引くのか?あれ?
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