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第1章
2話 遭遇
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――バスッ! ……バスッ! ……バスッ!
銃の撃鉄を起こし、引き金を引けば、音と衝撃が生まれ、なにかが射出される。
それは光の弾のようにみえた。
撃鉄が黒い石を打つたびに、銃口から小さな光の弾丸が飛んでいく。
それらは吸い込まれるように、狙った位置に命中した。
「なんだこりゃ?」
理解できない光景だった。
少なくとも、ケントはこのような光弾を射出する銃の存在を知らない。
射撃競技にはビームライフルというものもあるが、あれにしたって発射される光線が見えるわけでもないのだ。
気を取り直して射撃を再開する。
引き金を引けば、光弾が飛び、木に当たって消える。
命中精度は大したものだが、威力はまったくない。
乾いた樹皮を剥がすほどの威力すらなく、ただ消えるだけ。
「おもちゃか?」
当たっても痛くない光の弾を発射する銃のおもちゃ。
なるほど、これで遊べば盛り上がりそうだ。
しかし、ならばなぜこんな古風なマスケット銃の形をしているのだろうか。
「いや、そもそも当たっても痛くないのか?」
木にダメージはない。
だからといって、身体に受けても平気だとは限らない。
「……やめとこう」
無害かもしれないが、もしかしたら怪我をするかもしれない。
この意味不明な状況にあっては、かすり傷ですら避けるべきだろう。
救急セットはあるが、だからといって怪我をしていいわけではない。
「さて、これからどうするかな」
防災セットにあった水を飲み、練りようかんを1本食べたケントは、あたりを見回しながらつぶやいた。
ここがどこなのかは依然わからないし、どこにいくべきかもわからない。
しかしこの場に留まり続けても意味はない。
「とりあえず、歩こう」
下手に動けば遭難の恐れはある。
だが、すでに遭難している状態といってもいいのではないか。
仮に迷って、ここまで戻れなくなったとして、なにか困ることがあるわけでもない。
待っていて誰かが来てくれる可能性も低い。
なら、とりあえず歩こう。
そう思い、ケントはリュックサックをしっかりと両肩にかけ、銃を片手に歩き始めた。
「案外歩けるな」
草木が密集しているように見えた森だが、近づいて見れば人がひとり通れるだけのスペースはそこかしこにあった。
ときおり邪魔な枝葉や蔦を銃で払いながら、森のなかを進んでいく。
「本格的に遭難したかな、こりゃ」
1時間ほど歩き、もうどの方向からきたのかもわからなくなった。
不安はある。
不意に叫びたくなるほど怖くなることも。
「すぅ…………はぁー……」
そんなときはミントパイプを吸って心を落ち着けた。
――ガササッ……!
少し離れたところから、茂みの揺れる音が聞こえた。
「なにか動物でもいるのか?」
その音は徐々に接近し、やがて足音が混ざり始める。
なにかがこちらへと走ってきているのか?
「どこだ?」
ケントは辺りを見回したが、音の発生源を特定できないでいた。
風にそよぐ草木のこすれる音が邪魔をし、乱立する樹木に音が反響する。
軽く腰を落とし、警戒していると、すぐ近くの木の陰から、なにかが飛び出した。
「うわぁっ!?」
声を上げ、銃を構える。
「――人?」
現れたのは、人間のようだった。
「あんた冒険者!? ランクはっ!?」
突然現れた人物は、ケントを見るなりそう叫んだ。
○●○●
まず目に付いたのは艶のある黒い髪、黄色い瞳、そして白い素肌。
顔立ちや体型、先ほど聞いた声からして、おそらくは女性。
前髪のひと房だけ白くなっているのが少し気になったが、そんなことよりも。
(……猫耳?)
頭に生えている三角の耳に、ケントの視線は釘付けになった。
「オークに追われてるの! できれば一緒に戦ってほしいんだけど」
「えっと、おー、く……?」
猫耳から視線を外して、女性と目を合わせながらも、状況のつかめないケントは大いに戸惑った。
「あんた、冒険者だよね?」
「ぼうけんしゃ……?」
「まさか、一般人なの!?」
「あ、はい」
彼女のいう冒険者とやらがなにかはわからないが、自分が一般人であることにかわりはないだろうと思い、ケントはそう答えた。
「なんで一般人がこんな森の奥にいんのよっ!!」
「す、すみません」
彼女の怒声に、思わず謝ってしまう。
「別に謝らなくていいわよ! くっ……もう追いつかれる……!!」
ドタドタと大きな足音が聞こえてきた。
ガサガサと枝葉のこすれる音のなかに、ときおりバキバキと草木をへし折る音が混ざる。
そして茂みの陰から巨漢が現れた。
「は……?」
その姿に、ケントは呆然とした。
醜悪に歪んだ豚の頭に、2メートルはあろうかという大きな身体。
重量級のレスラーか、力士を思わせる体型から、それがかなりの怪力であることが予想される。
「おーくって……オーク……?」
自分でもよくわからないことを口にするケントの脳裏に浮かんだのは、ゲームやアニメ、映画などに登場する豚頭人身のモンスターだった。
「ここはあたしが食い止めるから、あんたはさっさと逃げなさいっ!!」
身を翻してオークに対峙した彼女は、そう叫んで剣を抜いた。
(食い止める? あれを?)
巨躯のオークに対峙する猫耳女性は、あまりに頼りなかった。
背は相手の胸ほどしかなく、露出された腕や脚はそれなりに引き締まっているものの、オークと対峙するにはあまりにか細い。
「ちょ、ま――」
「いいから早く逃げてっ!」
ケントの制止を無視した彼女は、オークに飛びかかっていった。
「はあああぁぁっ!」
「……うそだろ?」
猫耳女性の跳躍力は異常だった。
彼女はオークの頭より高く飛び上がり、5メートルはあろうかという距離を助走なしでゼロにした。
「せぁっ!」
振りかぶった剣が、オークの肩に直撃する。
「ブフォッ……!」
着地と同時に振り下ろされた一撃を受け、オークは軽く仰け反った。
「まだまだぁっ!」
初撃を振り抜いた猫耳女性は、即座に剣を斬り上げた。
「はああぁぁーっ!!」
そこから一方的なラッシュが始まった。
目で追うのがやっとという素早い連続攻撃が、オークに襲いかかる。
何度も攻撃を受けたオークは、少しずつ後退していった。
「ブファ……」
防戦一方だったオークの口角が上がったように見えた。
牙をむき出しにした口の端から、どろりとよだれが垂れる。
(効いてない?)
何度も斬られているオークだったが、多少の流血はあるものの大きなダメージを受けた様子はない。
「ブフッ!」
「くぁっ……!」
オークが軽く手を払っただけで、彼女は剣を大きく弾かれ、仰け反った。
「フゴォッ!」
がら空きになった胴をめがけて、オークの拳が振り抜かれる。
「きゃあっ!!」
短い悲鳴を上げた猫耳女性は、文字通り吹っ飛ばされた。
人の身体が10メートル以上の距離を飛ぶ。
映画でも見ているのかと思えるような、現実味のない光景だった。
「あぐぅっ……!」
彼女はケントの立っている場所を越えて地面に叩きつけられ、短くうめいた。
「お、おい……大丈夫――」
「ブヒヒーッ!」
「――っ!?」
女性の様子を見ようとしたケントは、耳障りな雄叫びに鼓膜を撃たれ、すぐにオークへと視線を向けた。
猫耳女性のラッシュによって後退したオークは、ケントから10メートル近く離れた場所に立っていた。
彼女が吹っ飛ばされたいま、ケントとオークのあいだには何者もいない。
「ブフフ……」
嘲笑のような鳴き声とともに、口角を上げる豚頭。
そんな異形の存在を見ながら、ケントは胸ポケットからミントパイプを取り出した。
銃の撃鉄を起こし、引き金を引けば、音と衝撃が生まれ、なにかが射出される。
それは光の弾のようにみえた。
撃鉄が黒い石を打つたびに、銃口から小さな光の弾丸が飛んでいく。
それらは吸い込まれるように、狙った位置に命中した。
「なんだこりゃ?」
理解できない光景だった。
少なくとも、ケントはこのような光弾を射出する銃の存在を知らない。
射撃競技にはビームライフルというものもあるが、あれにしたって発射される光線が見えるわけでもないのだ。
気を取り直して射撃を再開する。
引き金を引けば、光弾が飛び、木に当たって消える。
命中精度は大したものだが、威力はまったくない。
乾いた樹皮を剥がすほどの威力すらなく、ただ消えるだけ。
「おもちゃか?」
当たっても痛くない光の弾を発射する銃のおもちゃ。
なるほど、これで遊べば盛り上がりそうだ。
しかし、ならばなぜこんな古風なマスケット銃の形をしているのだろうか。
「いや、そもそも当たっても痛くないのか?」
木にダメージはない。
だからといって、身体に受けても平気だとは限らない。
「……やめとこう」
無害かもしれないが、もしかしたら怪我をするかもしれない。
この意味不明な状況にあっては、かすり傷ですら避けるべきだろう。
救急セットはあるが、だからといって怪我をしていいわけではない。
「さて、これからどうするかな」
防災セットにあった水を飲み、練りようかんを1本食べたケントは、あたりを見回しながらつぶやいた。
ここがどこなのかは依然わからないし、どこにいくべきかもわからない。
しかしこの場に留まり続けても意味はない。
「とりあえず、歩こう」
下手に動けば遭難の恐れはある。
だが、すでに遭難している状態といってもいいのではないか。
仮に迷って、ここまで戻れなくなったとして、なにか困ることがあるわけでもない。
待っていて誰かが来てくれる可能性も低い。
なら、とりあえず歩こう。
そう思い、ケントはリュックサックをしっかりと両肩にかけ、銃を片手に歩き始めた。
「案外歩けるな」
草木が密集しているように見えた森だが、近づいて見れば人がひとり通れるだけのスペースはそこかしこにあった。
ときおり邪魔な枝葉や蔦を銃で払いながら、森のなかを進んでいく。
「本格的に遭難したかな、こりゃ」
1時間ほど歩き、もうどの方向からきたのかもわからなくなった。
不安はある。
不意に叫びたくなるほど怖くなることも。
「すぅ…………はぁー……」
そんなときはミントパイプを吸って心を落ち着けた。
――ガササッ……!
少し離れたところから、茂みの揺れる音が聞こえた。
「なにか動物でもいるのか?」
その音は徐々に接近し、やがて足音が混ざり始める。
なにかがこちらへと走ってきているのか?
「どこだ?」
ケントは辺りを見回したが、音の発生源を特定できないでいた。
風にそよぐ草木のこすれる音が邪魔をし、乱立する樹木に音が反響する。
軽く腰を落とし、警戒していると、すぐ近くの木の陰から、なにかが飛び出した。
「うわぁっ!?」
声を上げ、銃を構える。
「――人?」
現れたのは、人間のようだった。
「あんた冒険者!? ランクはっ!?」
突然現れた人物は、ケントを見るなりそう叫んだ。
○●○●
まず目に付いたのは艶のある黒い髪、黄色い瞳、そして白い素肌。
顔立ちや体型、先ほど聞いた声からして、おそらくは女性。
前髪のひと房だけ白くなっているのが少し気になったが、そんなことよりも。
(……猫耳?)
頭に生えている三角の耳に、ケントの視線は釘付けになった。
「オークに追われてるの! できれば一緒に戦ってほしいんだけど」
「えっと、おー、く……?」
猫耳から視線を外して、女性と目を合わせながらも、状況のつかめないケントは大いに戸惑った。
「あんた、冒険者だよね?」
「ぼうけんしゃ……?」
「まさか、一般人なの!?」
「あ、はい」
彼女のいう冒険者とやらがなにかはわからないが、自分が一般人であることにかわりはないだろうと思い、ケントはそう答えた。
「なんで一般人がこんな森の奥にいんのよっ!!」
「す、すみません」
彼女の怒声に、思わず謝ってしまう。
「別に謝らなくていいわよ! くっ……もう追いつかれる……!!」
ドタドタと大きな足音が聞こえてきた。
ガサガサと枝葉のこすれる音のなかに、ときおりバキバキと草木をへし折る音が混ざる。
そして茂みの陰から巨漢が現れた。
「は……?」
その姿に、ケントは呆然とした。
醜悪に歪んだ豚の頭に、2メートルはあろうかという大きな身体。
重量級のレスラーか、力士を思わせる体型から、それがかなりの怪力であることが予想される。
「おーくって……オーク……?」
自分でもよくわからないことを口にするケントの脳裏に浮かんだのは、ゲームやアニメ、映画などに登場する豚頭人身のモンスターだった。
「ここはあたしが食い止めるから、あんたはさっさと逃げなさいっ!!」
身を翻してオークに対峙した彼女は、そう叫んで剣を抜いた。
(食い止める? あれを?)
巨躯のオークに対峙する猫耳女性は、あまりに頼りなかった。
背は相手の胸ほどしかなく、露出された腕や脚はそれなりに引き締まっているものの、オークと対峙するにはあまりにか細い。
「ちょ、ま――」
「いいから早く逃げてっ!」
ケントの制止を無視した彼女は、オークに飛びかかっていった。
「はあああぁぁっ!」
「……うそだろ?」
猫耳女性の跳躍力は異常だった。
彼女はオークの頭より高く飛び上がり、5メートルはあろうかという距離を助走なしでゼロにした。
「せぁっ!」
振りかぶった剣が、オークの肩に直撃する。
「ブフォッ……!」
着地と同時に振り下ろされた一撃を受け、オークは軽く仰け反った。
「まだまだぁっ!」
初撃を振り抜いた猫耳女性は、即座に剣を斬り上げた。
「はああぁぁーっ!!」
そこから一方的なラッシュが始まった。
目で追うのがやっとという素早い連続攻撃が、オークに襲いかかる。
何度も攻撃を受けたオークは、少しずつ後退していった。
「ブファ……」
防戦一方だったオークの口角が上がったように見えた。
牙をむき出しにした口の端から、どろりとよだれが垂れる。
(効いてない?)
何度も斬られているオークだったが、多少の流血はあるものの大きなダメージを受けた様子はない。
「ブフッ!」
「くぁっ……!」
オークが軽く手を払っただけで、彼女は剣を大きく弾かれ、仰け反った。
「フゴォッ!」
がら空きになった胴をめがけて、オークの拳が振り抜かれる。
「きゃあっ!!」
短い悲鳴を上げた猫耳女性は、文字通り吹っ飛ばされた。
人の身体が10メートル以上の距離を飛ぶ。
映画でも見ているのかと思えるような、現実味のない光景だった。
「あぐぅっ……!」
彼女はケントの立っている場所を越えて地面に叩きつけられ、短くうめいた。
「お、おい……大丈夫――」
「ブヒヒーッ!」
「――っ!?」
女性の様子を見ようとしたケントは、耳障りな雄叫びに鼓膜を撃たれ、すぐにオークへと視線を向けた。
猫耳女性のラッシュによって後退したオークは、ケントから10メートル近く離れた場所に立っていた。
彼女が吹っ飛ばされたいま、ケントとオークのあいだには何者もいない。
「ブフフ……」
嘲笑のような鳴き声とともに、口角を上げる豚頭。
そんな異形の存在を見ながら、ケントは胸ポケットからミントパイプを取り出した。
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